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先日沖縄に行ってきました。沖縄には「ぬちぐすい」という言葉があります。「ぬち」は命、「ぐすい」は薬を意味していて、いのちの薬になるような、食べもの、飲みもの、美しい景色や、音楽、言葉、愛情などを指します。心身が癒されて心が温かくなるようなもの、エネルギーが湧いてくるようなものすべてに対して使うそう。
食事はそのまま薬であるという医食同源という考え方がありますが、「ぬちぐすい」という言葉には、食だけでなく、見るもの、聞くもの、嗅ぐもの、触れるものなどすべてが、いのちの薬になるという考え方が反映されているのだなあと思いました。そして、それらが薬になる、ということは、つまり毒にもなるということ。
物理的な肉体は食べるものからできていますが、いのちとしての自分は、五感がキャッチするものすべてが育んでいきます。以前ご紹介しましたが、アーユルヴェーダでも、食事ひとつをとっても、場や雰囲気、食べる相手、作り方についてさまざまな教えがあります。
でも、難しく考えなくても、いのちとしての自分はなにをよろこぶだろうか? そんなふうに思ってひとつひとつの決定をしていくことが大切ではないかなと思っています。不安や恐れからではなく、よろこびから選択するとき、自然と自分を滋養する衣食住を選ぶようになるのではないかなと思うのです。
今日食べたもの:いろいろお豆とスペルト小麦のぜんざい
初めて「沖縄ぜんざい」を食べました。あずきではなく金時豆を黒糖で甘く煮たものの上に、白玉、そしてかき氷、黒糖シロップがかかったものが沖縄の「ぜんざい」。久高島で食べたものは、金時豆だけでなく、数種類の豆と穀物を甘く煮たものでした。
沖縄ぜんざいが恋しくもあり、でも、本格的に秋が深まりつつあるこのごろ、冷たいものが食べたい気はしないので、あたたかいぜんざいを作りました。
久高島のぜんざいをまねて、家にあった数種類の豆などをを甘く煮てみました。あずき、ひよこ豆、とら豆、スペルト小麦を洗って一晩水に浸します。中火にかけ、沸騰したら弱火にして柔らかくなるまでコトコト煮ます。お好みの砂糖と塩少々を加え、しばらく煮てできあがり。
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