心の暴力にも負けない勇気を
2013年には書籍『わたしはマララ』が出版され、世界36か国で翻訳されベストセラーとなりました。そして今回、アカデミー賞受賞作『不都合な真実』のデイヴィス・グッゲンハイム監督がメガホンをとり、マララさんの素顔に迫ります。
マララさんといえば、このような名言があります。
「ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、そして一本のペンが、世界を変えるのです」 ―マララ・ユスフザイ
(2013年7月12日マララさんが行った国連本部でのスピーチより)
言論の自由が認めれている日本では彼女の勇気がどれほどのものなのか、真に理解できるわけではありません。でも何かを発言すればするほど、他人からの嫉妬やひがみにあい、そのせいで萎縮してなにもできなくなるという程度ならあります。でもそれではなにも変わらない。現状を変えたければ、嫉妬やひがみという心の暴力に負けない勇気が必要なのかもしれません。
新年に向けて、目標と意思を再確認
言論の自由だけでなく、教育を受ける恩恵のありがたさも改めて思い知らされます。勉強することに抵抗を感じてしまった学生時代に、マララさんの教育への想いに触れることができていれば、今の自分はどう変わっていただろうかと思うことも。子どもが学生になったら、一緒にこの映画を観てみたいものです。
また彼女の意思の強さや気高い姿勢は、「一歩が踏み出せない」「どうすればいいのかわからない」そんな日本人女性にとっても励みになるのではないでしょうか。
『わたしはマララ』を観て、「新しい年はどんな一年にしたいのか」、その目標と意思を改めて見つめなおしたいと思います。
[映画「わたしはマララ」公式サイト,わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女]
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