ただ、産地へ出かけたり、美術館へ行ったりする時間が取れない場合も多いですよね。
でも、Googleが新しく始めたサービス「Made in Japan:日本の匠」なら、自宅にいながら、まるで現地にいるような感覚で匠の技に触れられます。
日本の匠をオンラインで堪能
Googleでは、2011年から「Google Cultural Institute」という非営利の活動を行っています。
これは、オンライン上で600万点を超える美術作品や歴史的文献を閲覧できるサービスで、メトロポリタン美術館やオルセー美術館、東京国立博物館など、世界各地の美術館や博物館が参加し、実際に現地に行かずして、美術品などを楽しむことができるのです。
そのなかで新たにスタートしたプロジェクトが「Made in Japan:日本の匠」です。
工芸作品を高画質で見られるのはもちろん、それらにまつわる歴史や、制作過程も見ることができます。なかには、制作過程が動画で見られるものもあり、匠の技を自宅にいながらにして堪能できます。
工芸品のストーリーも伝わる
日本の匠は、海外の人に日本のすばらしさを伝えるものでもありますが、日本人も知らないかくされた宝物からストーリーを伝えるというプロジェクトでもあります。
日本の工芸品でありながら、まったく知らなかった人に興味をもってもらい、ストーリーを知ることで買いたいと思ってもらうこと。そして、その匠の技を残すための教育や啓蒙までを考えているのだとか。
実際に、海外の知人に西陣織の画像を見てもらったら、「これは、どこで買えるの?」との問い合わせがすぐにきたそう。
日本の工芸品は、よさが伝わるきれいな画像が少なく、製造工程がわかる画像はほとんどなかったそう。今回は、6施設から、工芸品82種がオンライン展示されますが、今後はもっと増やしていきたいとのことです。
ストーリーがわかると、どうしてその価格になるのかも納得できますし、大切に使い、後世に残すことができます。日本には、世界に誇れる工芸品がたくさんあることを再認識し、本物を見に出かけたくなりました。
[Made in Japan:日本の匠,Google Cultural Institute]
提供:Google