さて、そんなわけで、食材を選ぶ最初のポイントは、どこでとれたものか。自分の住んでいるところにできるだけ近い物を選びます。遠いところから運ばれている物は、そこでつかうエネルギーのことを考えると心地よくないからです。自然を大切にしたいので、自然にインパクトが強いことはしたくないのです。それと同じ理由で、できるだけオーガニックのものを選びます。農薬や化学肥料が土やそこに住む生物に与えるインパクト、さらに、この大地は遠くの川や海とも繋がっています。
そして、これはベースにあるものですが、それが食べたいかどうか、です。おいしそう! そう思うものを買います。健康にいいから、あるいは安くなっていたから、そういう合理的な理由ではあまり買いません。食材がなくなったら、八百屋さんに買いにいき、そこで目についた物を買います。それを選びながら、なんとなく、どんなふうに作ろうか考えたりもしますが、これを作ろう、と思いながら買っても、実際には違う料理になったりします。
なんにつけてもそうですが、あらかじめ決めないで、自由なスペースを残しておくことで、広がっていくことってあると思うのです。私たちは毎瞬生まれ変わっています。そのときどきの自分に合わせていくのが、自然に沿っているんじゃないかなとおもうのです。
今日食べたもの:豆腐ステーキの舞茸バルサミコソース
バルサミコとお醤油を組み合わせた味付けが好きで、たまに食べたくなります。この日は、豆腐ステーキをバルサミコソースで。
木綿豆腐は水切りし、厚さ半分に切ります。フライパンを熱してオリーブオイルを入れ、豆腐の両面をこんがり焼きます。舞茸を豆腐の隙間に入れ、塩を振って蓋をし、火を止めて少しおきます。舞茸がしんなりしたら、再び火をつけ、バルサミコ、醤油を回しかけ、途中で豆腐を取り出し、強火で煮詰めます。水分がとんでとろりとしたら、豆腐の上にかけてできあがり。豆腐をのせるお皿にリーフレタスをたっぷり敷いておくと、ホットサラダのように食べられます。