ダイエットの鍵は褐色脂肪の活性化
ノッティンガム大学のMichael E Symonds教授は、次のように説明します。
ふつう、成人ひとりの身体には、褐色脂肪が50~100グラム含まれています。褐色脂肪の熱を生み出す力は、身体の他の組織と比べると300倍も高いものです。褐色脂肪は、糖質と脂質を素早く代謝させることができるのです。
(「Le Parisien 」から翻訳引用)
また褐色脂肪が多いほど、ボディマス指数が低くなることも知られています。つまり、白色脂肪を燃焼させダイエットに成功するためには、褐色脂肪組織の活性化が鍵となるわけです。
軽いストレスはダイエットの味方
今月10日、Experimental Physiologyに発表されたSydmonds教授らによる研究によれば、軽いストレスによって、褐色脂肪組織が活性化されることが明らかになりました。
同チームの実験では、健康な女性に数学の問題を解かせ、ストレスが高まったことをコルチゾールの数値で確かめるとともに、サーモグラフィーで、褐色脂肪のもっとも密にある首の温度を測りました。その結果、褐色脂肪の温度の上昇が確認されたのです。言い換えると
ストレスが、褐色脂肪組織を活性化しました。
(「Le Parisien 」から翻訳引用)
つまり軽いストレスは、ダイエットの味方なのです。
ただし、あくまで「軽い」ストレスの話。強すぎるストレスや、慢性的なストレスは、代謝を減少させ、様々な病状も引き起こすので、身体によくありませんし、ダイエットにも逆効果です。
この実験のように数学の問題を解くのでなければ、ちょっと難しい本を読むとか、外国語を勉強するとか、新しい習い事に挑戦するとか、その程度のストレスが適量なのでしょう。
これからダイエットに取り組むときは、適度な運動と、食事内容への注意にくわえて、ちいさなチャレンジをプラスすると、効率的にやせられるかもしれません。