精神分析医でもあるパリ第七大学教授ルジョワイユー氏によれば、気持ちよく日々を送る鍵となるホルモンのひとつが、セロトニンです。

嬉しいことにセロトニンは、そのほとんどが腸内で作られるので、食べるものに気をつけることで増やすことができます。

気分を上げるために食べたい食品3種 1.サイコバイオティックスな食品

同教授によれば、セロトニンを増やすために摂りたい食品のナンバーワンは

ピクルス、ヨーグルト、シュークルートなどのサイコバイオティックス食品

Le Pointから翻訳引用)

シュークルートは乳酸発酵させたキャベツを使ったフランス・アルザス料理です。ピクルス、ヨーグルトも同じく発酵食品です。

以前マイロハスで紹介した、腸内フローラを整える、自家製「乳酸発酵野菜」の作り方腸内美人になれる。ポーランドのクリスマス料理でも触れましたが、乳酸発酵野菜は身体だけではなく、心にもいいというわけです。

同氏は、週に3回は口にしたい食品だと述べています。

2.トリプトファンを含むもの

ルジョワイユー教授がつぎに薦めるのは、トリプトファンを含むもの。

(トリプトファンは)摂取されると、セロトニンに変わります。ミシェル・ルジョワイユーが例として挙げるのは、チョコレート、卵、ココナッツ、バナナ、米、肉などです。

Le Pointから翻訳引用)

3.オメガ3を含むもの

また同教授は、気持ちを上向きにする食品として、脳ニューロンの作用を改善するオメガ3を含むものも薦めています。具体的には

週に3~5回の魚料理と緑茶

Le Pointから翻訳引用)

がよいそうです。

知られざる和食の力

ここまで読んで、気持ちよく毎日を過ごすための食事として私の頭に浮かんだのは、ずばり和食です。

まず和食には、お漬物や梅干しなどの伝統的な乳酸発酵食品があります。もちろん塩分が多めですから、摂り過ぎは禁物ですが、少しずつ食べるなら、毎日だって口にできるくらい身近な食品です。

また、2や3に挙げられている、お米、魚、卵、緑茶なども、和食には欠かせない食材ですから、食べるのに苦労することもないでしょう。

日本食ブーム、正しくは寿司ブームの動きが世界に広がって、すでに久しくなりました。けれども、普段の日本人が何を食べているのかは、意外に海外では知られていません。

普段着の和食に、人の気持ちをアップする働きが期待できるという話が広まれば、もしかしたらそのうち、第2の(本物の)和食ブームが訪れるかもしれないと夢想してしまいました。

Le Point

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