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白髪になる原因とは?
実は、そもそも生えてきたばかりの皮膚内にある髪は白色だということを知っていますか?
髪の毛の成長過程では、その白い髪に、黒色メラニン(ユーメラニン)と黄色メラニン(フェオメラニン)という2種類のメラニン色素が混ざっていきます。
こうして髪色が濃くなり、その混ざり具合によって人それぞれ髪の毛の色が変わります。つまり、この成長過程でメラニン色素がきちんと含まれなかった髪が白髪となるのです。
メラニン色素の元になるのは、メラノサイトと呼ばれる細胞です。そして、メラノサイトが順調に働くためには、チロシナーゼという酵素が欠かせません。
しかし、なんらかの原因でチロシナーゼが減少してしまうことにより、メラノサイトの働きが弱くなってしまうと、メラニン色素が十分に髪に行き渡らなくなってしまいます。
歳を取ると白髪が増える、というのは言わずとしれた変化です。加齢により、人の体はいろいろな機能が低下します。
筋肉が弱ったり、ものが見えづらくなったり、という自覚できることばかりではなく、内臓や血管、体のなかの細胞に至っても同じことがいえます。
そう、加齢により、チロシナーゼが十分に生成されなくなることが、歳とともに白髪が増える原因となってしまうのです。
また、チロシナーゼを上手に作り出せるかどうか、というのは、体質によっても違いがあります。
体質というのは遺伝しやすいものなので、親や家族に白髪が多い人はほかの人に比べて白髪が増えやすいといえるでしょう。
加齢や遺伝によるものは、なかなか変えようがありません。しかし、加齢や遺伝のほかにも日常の生活習慣が白髪に影響していることも多いようです。
毛根の一番深いところに毛母という場所があり、ここのメラノサイトでメラニンが作られます。ここで作られるメラニンの量が減ると白髪となってしまうのです。
血行不良
冷え性というのは、多くの女性が抱えている悩みのひとつです。その大半が血行不良によるものですが、この血行不良が白髪の原因のひとつでもあります。
全身同様、人の頭部にはたくさんの血管が張り巡らされています。
特に、頭部には毛細血管というとても細い血管が多く、血行不良の影響をとても強く受けやすい場所で、頭部の毛細血管までしっかりと血液が運ばれていないと、毛根のまわりで十分な細胞を作り出すことができなくなってしまいます。
それにより、チロシナーゼの生成にも影響が出てしまいます。
血行不良の原因としては、タバコ、下記に出てきますがストレスなどが挙げられます。
バランスの悪い食事
「きれいな髪を育むためには海藻を多く食べると良い」という話を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、これはホントのこと。
食生活というのは、体と同様に、髪にも大きく影響しています。
ビタミンやミネラルは健康な髪を作り出すために欠かせない栄養素です。
特に、チロシナーゼが活発に働くためにはたっぷりとミネラルを摂ることが大切なので、豊富に含まれる海藻、大豆製品、ナッツ類などを積極的に摂るようにしましょう。
ビタミン、ミネラルも大事ですが、たんぱく質も大事です。
過度なダイエット
ダイエットは女性の永遠のテーマともいえる大きな問題ですが、過度なダイエットは白髪の原因のひとつとなります。
人の体は、普通に日常生活を送るだけでもエネルギーを使います。
しかし、あまりに極端な食事制限などをすると、体が必要としている十分なエネルギーを送り込むことができなくなってしまいます。
すると、体は体内にある栄養分を放出して、エネルギーや栄養素を補充しようとします。
たとえば骨からはカルシウムが溶け出し、体内に十分なカルシウムを行き渡らせようとすることで、骨がスカスカになってしまいます。
このように、過度なダイエットは体のあらゆる部分での栄養不足を招き、髪や頭部の栄養も不足し、チロシナーゼの生成を妨げてしまいます。
もちろん、きちんと筋肉をつけずに食事ばかりを制限することは血行不良にもつながるなど、あらゆる面で白髪に悪影響を与えます。