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品川美容外科の皮膚科部門である、品川スキンクリニック。

美容外科の施術のなかでも、とくにシミやたるみ、ほくろなど、肌の悩みを解消するものに特化して治療を行っています。

現在、全国に47院を構える品川スキンクリニックですが、その立ち上げを行ったのは、品川スキンクリニック 立川院 院長 和田哲行先生です。

美容外科医という仕事に「命をかけて勝負している」という和田先生に、美容整形を受けるときに気をつけることや、信頼できる医師に出会うための秘訣について伺ってきました。

ゆっくりしている時間はもったいない、だからスキンクリニックを立ち上げた

ーー 和田先生が品川スキンクリニックを立ち上げたとのことですが、その経緯やきっかけは何だったんですか?

実は、美容外科は時期によって患者さんの数がけっこう違うんです。だから、繁忙期ではないときに、どうやったら患者さんに来てもらえるのかということをいつも考えていました。そのとき、レーザー治療やほくろ除去といった皮膚科の処置に目を付けたんです。当時は、今みたいに機械も揃っていなかったですから。手術よりも手軽にできる施術をもっとたくさん取り揃えれば、より多くの患者さんの希望に答えられて、よろこんでもらえると思ったんです。


ー たしかに、いきなり手術はちょっと……と思っていても、レーザーや注射の施術はハードルが少し下がりますね。


実際、シミ取りやほくろ除去の施術に来てくださって、そこからもうすこし大掛かりな美容外科の手術をされたいという患者さんもいましたから。とにかくゆっくりしている時間がもったいないと思っていました。諸先輩の話を聞いたり、研修をしてもらったりして、皮膚科部門を立ち上げたんです。



ー 和田先生が美容外科医になろうと思ったきっかけは何だったんですか?


もともと、美容外科には興味があったです。でも、全身の管理とか、麻酔の管理、救急の管理といった医者として最低限のことを学んでからにしようと思って、循環器内科や小児科を経験しました。



ー いずれは美容外科医になるという道は早い段階で見えていたんですか?


いえ、漠然とあったくらいですかね。でも、外見を変えて患者さんによろこんでもらうのって単純におもしろそうだなと。キレイになるっていいじゃないですか。それに結果がすぐに出るので短気な自分には合っていますね。それから、自分が手先が器用なので、それを活かして細かい手術ができるのもいいと思います。


コンプレックスの解消法はひとつじゃない、選択肢はたくさんある

ーー 和田先生は、ほかの先生の指導をなさることもあるそうですが、美容外科医に求められる資質ってなんでしょう?


技術はもちろん大切です。でも、患者さんの話をしっかり聞くというのもとても大切だと思います。まずは患者さんの悩みをよく聞く。その人にとって本当に望んでいることは何か、話をしっかり掘り下げて、そのなかでいろいろな選択肢を提示してあげる。それが患者さんによろこびにつながりますから。


ー なるほど。同じ悩みでも選択肢はひとつじゃないんですね。

たとえば、シワで悩んでいる患者さんがいるとして、ボトックスでシワをとったとしましょう。ボトックスは筋力を弱めるものなので、シワがよりにくくなるんですが、それを患者さんが不自然に感じてしまったら、シワをとることはできても、満足度は低くなってしまいます。

そんなとき、ほかの選択肢としてヒアルロン酸注射で皮膚を盛り上げることでシワを消す方法を提示してあげる。そうすれば、患者さんにとって1番満足いく結果になるんです。


ー お話を伺っていると、カウンセリングの重要性をひしひしと感じるんですが、先生がカウンセリングのときに気をつけていることはありますか?


とにかく患者さん自身に話してもらうというのが僕のスタンスですね。とにかくいろいろなことを聞きます。悩みを打ち明けやすいようにリラックスした雰囲気をつくるようにも気をつけています。

患者さんの悩みをしっかり掘り下げたうえで、施術を提案して、予想される結果や、リスク、術後の経過、費用についてしっかりお話します。はじめてのカウンセリングですべて話してくれなくてもいいんです。とにかく患者さんに信頼してもらうことがすべてです。


患者さんのために、この仕事で命をかけて勝負する


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ー 和田先生の誠実な姿勢は、キャリアのなかで培われたんでしょうか。


いや、はじめから僕はこういうスタンスです。僕は患者のさんためにやっているので。たとえば、周りの人になにか言われても気にしない。僕のやり方が違うんだったらクビにすればいい。僕は患者さんのために命をかけて勝負しているんです。それでダメなら、ほかに僕以上にできる人がいるんですか?っていう話です。


ー 自信と信念を感じる言葉ですね。


でも僕もわからないこともあるので、人にいろいろ聞きますね。電話して先輩や同僚、後輩に聞くこともあります。わからないのにわかってるフリするのが1番ダメですから。聞いた方が早いです。海外の先生に聞くこともあります。


ー たしかに、すべてを完璧にできる人なんていませんもんね。


僕だって怖いと思うことはあります。でも怖いと思ったらやらない。怖いと思ってるのに大丈夫だと思ってやるから事故が起こる。たとえば、脂肪吸引なんか、出血しやすい人は麻酔の時点でかなり血が出ることもあるんです。そんな人に脂肪吸引をしたら、大出血して大変なことになる。

長年この仕事をしてると、実際施術をしなくても予想はつきます。だから、患者様がやりたいという施術でも、できないことはあります。


ー できないって言っても納得してもらえないことがありそうですが……。


たくさんありますよ。たとえば、鼻の手術。とにかく高くしたいって言っても、皮膚はそんなに伸びないんです。とくに皮膚が硬い人は、高くしようとしても逆に下に潰れちゃうんです。

それから二重も、あまりに幅が広いとか、自然にラインができないところだと基本的に作れない。ただ、テープとかのりだと無理に作ることができるので、そのラインにしたいっていう患者様に理解してもらうのは大変ですね。

でもそれは患者様の勘違いであって、悪いことじゃない。だから僕たち医師がしっかり説明しなくちゃいけないと思っています。


ー たしかに、自分の顔のこととなると客観的な判断ができなさそうですし……。


僕は1秒パッと見れば、その患者様に適した施術はだいたいわかります。


ー え、すごい!


職業ですから。毎日色々な患者様を見てきたので。患者様それぞれの生活スタイルやバックグラウンドがあって、職業も違うし、理想の顔も、やりたいことも違う。

たとえば、鼻のプロテーゼも、皮膚が薄い人はやっぱり少し不自然になってしまいがちなんですね。それでもまったく気にしないという人もいれば、実際に不自然な印象になってしまったとき、キレイにしたはずの鼻が新たなコンプレックスになってしまう人もいる。そこは患者様自身のパーソナリティも関わってきます。


ー なるほど。せっかく整形手術をしても、今度はそこが気になっちゃうってことがあるんですね……。


あなた(編集部・せなどす)は、プロテーゼを入れたらきっと後悔する。皮膚が薄いので。


ー おもしろい! 見ただけでわかるんですね。


よかったらヒアルロン酸だけでもやっていきますか?


ー え、ほんとですか? ぜひ、お願いします!



キレイになって心が明るくなるならそれが1番いいこと


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ー なんか、予想外の展開です(笑)。いま、鼻の話が出ましたけど、もし私が「とにかくキレイにしてください」って患者としてきたらほかにどんな施術をしますか?


そうですね、鼻はヒアルロン酸で高くして、あと二重幅はもう少し広げてもいいかもですね。


ー 参考にします! あと、こんなこと聞いていいかわかんないんですけど、先生、娘さんがいらっしゃるじゃないですか。たとえば将来、娘さんが「整形したい!」って言ったらどうします?


整形するのはぜんぜんいいですよ。ただぼくがやりますけど(笑)


ー やっぱり自分の手でやりたいですよね。


そうですね、自分の手だったら信用できるので。

キレイになって、心が明るくなるならそれが1番いいことなのかなと思います。うまくやれば、手軽にキレイになれるんですよ。手術じゃなくて注射でも。手軽にキレイになれて、患者さんもよろこんでくれて。

ちょこっと変えるだけで、キレイになれるポイントが誰にでもあるはずなんです。そこを僕が見極めて、患者さんの理想を実現してよろこんでもらう。

何千人、何万人と施術をしてきたので、その経験からピンときた引き出しを提案してあげる。ただこれは、誰にでもできることじゃないと思います。僕は10年以上患者さんと向き合ってきたからわかるんです。


ー なるほど。最後に、これから美容整形をしたいと考えている読者に向けてメッセージをお願いします!


いま、美容外科がたくさんあって、どこに行けばいいのか、どんな先生がいるのか不安だと思います。だからまずは相談しに行くこと。はじめは、肌も目もとも鼻も、全部の分野について相談できる、窓口の広いところがいいかもしれません。内科で言うと、総合診療科のようなところ。僕みたいに、まずどんな施術をすればいいのか、総合的に判断できる人に話を聞いて、そこから専門的なクリニックに行くのがいいと思います。


自信があるからこそ、任せられる安心感

和田先生とお話をしていて感じたのは、技術への自信と、仕事に対する本気さや信念。

だからこそ、「この人に任せておけば大丈夫」という安心感を感じられるのだなと思います。



2001年杏林大学医学部を卒業後、杏林大学医学部附属病院第二内科に勤務。2002年、品川美容外科入職。2010年、品川スキンクリニック 新宿院 院長、2011年品川美容外科 新宿院 副院長。2012年より品川スキンクリニック 立川院 院長。


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