先週ホールデビューした『いろはに愛姫』の甘さが話題になっておりますね。
早々と全台を稼働停止、あるいは低貸しへの移設に踏み切ったホールさんもあるようで、
導入店舗の営業部長さんは事務所で日本刀を振り回して大暴れされていることでしょう。
そもそも押し順が見抜かれた後の出玉率が104%になるという事前情報があったにも関わらず、
たった数日間の赤字で台の電源を落としてしまうのは少し腑に落ちないので、
もしかするとマナーの悪い集団が遊技客の後ろで押し順を見抜くために露骨な張り付き行為をした等の、
ホール内の状況を見かねた責任者の判断で停台させたのが本当の理由なのかも知れませんね。
ちなみにウチの店の例で言うと過去に導入した台で早々に撤去した記憶があるのは、
初代の『悪魔城ドラキュラ』(KPE)と『スナイパイ72』(NET)の2機種。
いずれも全く利益が取れずに当時の営業部長が大激怒して早々の撤去が確定しましたので、
利益が取れずに偉い人が立腹→停台→撤去という事例は珍しくない、とだけお伝えしておきましょう。
「でも言うほど甘いのかな、愛姫……?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
現時点での出玉率の全国平均値が100%程度ですので、等価のホールなら利益ほぼゼロ、
そうでないホールであれば利益は出ているものの想定以下、といったところでしょうか。
この数値から見ると確かに「言うほどの甘さでも無いだろ」という印象を受けますので、
想定した出玉率を大幅に上回ったホールさんは運が悪かったとしか思えませんねえ……。
ちなみに「付き合いで2台導入した」という知人のホールマネージャーに話を伺ったところ、
6日間(3月2日から7日まで)のデータのうち1台が店側のマイナス約2,000枚、
もう1台は店側のプラス5,000枚でトータルではしっかりと利益が取れている状況だそうです。
で、面白いことに「今のところ設定・左は全て赤字で設定・右は全て黒字」とのこと。
設定・左は早々にグラフが右上がりになるため最終的に赤差玉のままで終わるケースが多く、
設定・右だと後半にグラフがやや盛り返すか、終日ひたすら右下がりになりがちだそうです。
愛姫の調整に悩んでいらっしゃるホールさん、信じるか信じないかはアナタ次第……!!
……んん??
そうなると『いろはに愛姫』が甘いと言われている理由は単純に設定・右の使用頻度が低いだけなのでは??
そう思っていたらやはり、設定・右は最も使用頻度が低いというデータを目にしましたよ。
と言うのも『いろはに愛姫』の設定値は設定・左が『1』で、設定・中が『2』であるため、
設定・右で営業するための調整上の数値は設定『3』になってしまうのです。
左・中・右の出玉率はそれぞれ同じ。頭では理解していても最も高い数値である『3』を、
つまり設定・右を使うのには調整担当者の心理的な抵抗が影響しているように思えますね。
1と2が大半の設定表の中で、利益確保が目的の新台の調整欄に3の数値を入力するのは、
そして実際に設定3を実機に入れる行為はボッタクリ店の調整担当者にとって割と勇気の要る仕事なのです。
機種特性を理解していない上司から「お前、何で設定3なんか入れたんだよ!?」と怒鳴られる可能性も十分にあり得る話ですから、ねえ。
ま、そんな訳でこの台は深く考えずに順押しで打つか、偶数設定の使用頻度が高いホールさんでは中押しで攻めるのが良さそうですね。
そして右下がりデータの目立つホールでは設定・右の使用頻度が高いことが予想されますので、
逆押しで攻めるか、もしくは別のホールでの遊技することをオススメしておきましょうか。
あ、ちなみに私は先週も『いろはに愛姫』はそっちのけでエウレカ3を打ちまして、
一度もATに突入することなく46名の英世先生がコーラリアンの犠牲となってしまいました。
もしかしてエウレカ3も設定によってREG中の押し順の振り分けを変更できるのではないか。
順押し派の私は、そのような疑念を抱いている今日この頃でございます。