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【のりこえねっと通信0018号】本日22時より、浦本誉至史×辛淑玉「連続大量差別葉書 事件から今を考える」
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【のりこえねっと通信0018号】本日22時より、浦本誉至史×辛淑玉「連続大量差別葉書 事件から今を考える」

2014-02-19 20:09
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    ■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
    ■■■■
    ■■■    のりこえねっと通信 0018号 2014年2月19日発行
    ■■
    ■                        ◆転送歓迎◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★メールアドレスのご変更等は、
    info@norikoenet.org までご連絡下さい。
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――

    賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

    のりこえねっと事務所がある東京・大久保では、先週に引き続き大雪に見舞
    われました。14日金曜日に開催予定の事務局会議も中止を余儀なくされまし
    た。2月15・16日に東京で予定されていたヘイトスピーチ・デモが中止になり、
    ほっとしているところもありますが、それよりも記録的大雪に見舞われている
    山梨や北関東そのほかの地域で雪に閉ざされている皆さんが心配です。
    この苦難を無事に乗り切れるよう祈ります。


    ●1.「連続大量差別葉書事件から今を考える 浦本誉至史×辛淑玉」
    のりこえねっとTVは2月19日(水)午後10時からです。ぜひご覧下さい。


    ◎放送日時 2/19(水) 22:00-23:00
    ◎ニコニコ生放送入口URL 
    http://live.nicovideo.jp/watch/lv169595064

    ◎放送内容
    2003年から2004年、部落出身者やハンセン病患者に対し、数百回もの差別は
    がきの送付など嫌がらせ・脅迫が行われました。被差別者同士をも陥れるよ
    うな行為もあり、関係者が必死に犯人を捜し、真相究明につとめた結果、200
    4年10月に犯人が脅迫罪で逮捕されたのです。犯人は、懲役2年の実刑判決を
    受け服役。出獄後、2008年に行われた糾弾会では、「逮捕されて裁判などで
    被害者の生の声を見聞きしなければ、問題が理解できなかった。(中略)被
    害者に心から謝罪し、もう二度と差別をしないことを誓う」と反省し謝罪の
    弁をのべています。 今回の放送では、著しい脅迫被害を受けながら、差別者
    =犯人とその後関わりを持ってきた浦本さんに、当時の心境・犯人との対話、
    ヘイトスピーチが街頭で広げられるようになった現在の日本社会への警鐘な
    ど、辛淑玉共同代表がお話しを伺います。 (この放送の前段午後6時半から
    にセミナーも大久保地域センターで開催されます。こちらにもご参加くださ
    い)

    【浦本誉至史(うらもとよしふみ)さんのプロフィール】 1965年、兵庫県の
    被差別部落に生まれる。1984年地元の高校を卒業後、進学のため東京に。そ
    のまま現在まで東京都に在住。1989年から部落解放同盟東京都連合会に勤務、
    その後2005年4月から2013年7月末まで公益社団法人東京部落解放研究所に研
    究員として勤務(主要研究分野は「近世江戸の被差別民衆史」)。2013年7月
    末に東京部落解放研究所を退職、現在はフリー。 2003年から2004年にかけて
    おこった「連続・大量差別はがき事件」の代表刑事告訴人でもある。

    ぜひご覧いただきますようお願い致します。


    ◆2月の番組ラインナップは以下を予定しております。

    ◎2月26日(水)
    ◎なぜ、「愛国者」が憂鬱になるのか 鈴木邦男×安田浩一
    http://live.nicovideo.jp/watch/lv169634308

    ◆視聴方法についてあらためて記載します。
    【視聴方法】
     ▼初回にニコニコ動画に会員登録が必要です。(一般会員は無料です)
      http://www.nicovideo.jp/

     ▼メールアドレスとニックネーム、性別、年齢等のプロフィール、
      パスワードを登録してください。
     ▼そして、以下にアクセスするとのりこえねっとTVをご覧いただけます。
      http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv

    ※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
    フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
    放映後 1週間以内はいつでも見ることができます。


    ●2.のりこえねっとTV報告

    ◆2月12日放送
    ◎「ヘイトスピーチをぶっとばせ~国会から・路上から」 
    出演:辻元清美(衆議院議員)×辛淑玉共同代表

    ピースボートから始まりさまざまな市民運動を経て、国会に乗り込んだ辻元
    清美衆議院議員。長年の友人でもある辛淑玉共同代表とヘイトスピーチにつ
    いて熱く語ります。

    都知事選の直後だけにその感想から始まりました。田母神候補の60万票は右
    翼的傾向の拡大を感じる。経済のグローバリゼーションによる格差拡大の下
    で共生社会に進むのか、それとも脱落しないように自分と違う者を攻撃し憎
    む道を選ぶのかの岐路に立っている気がする。2次大戦前夜のような危機感を
    抱き、どう止められるか政治の場で考えている。危機を回避して人々を守る
    のが政治なのに逆に危機を煽って国のために命を捧げさせる道に向かってい
    る。国会ではそこですれ違った議論になり、政策のどこが問題なのかという
    議論にならないとも指摘しました。議員は絶対にナショナリズムを煽っては
    ならず、とくに権力を持った人間が政権維持に利用したり、異議を唱える人
    には封じ込めたり匿名性のバッシングを加えるのは不健全で危険な社会を招
    く。政治に関わる者として、ワンパターンの反論ではなく、しっかり政策論
    争をしていくことで高支持率といわれる政治の危うさを可視化していかねば
    ならないと強調しました。

    東京が変わるというのは国政に大きな影響を及ぼすので少なくとも脱原発派
    知事を望んだ。また多数議席をとらねばならない政治の場に入り、一過性の
    ものだけでは政治は変わらず、行政官僚も含めて仲間を集めて漢方薬のよう
    にジワジワと変えていくことも学んだ。政治はよりましなものに少しずつし
    ていく、選挙はよりましな道を選び続けて変えていく作業なのかなと思う。
    市民運動と政治の狭間でジレンマは感じるが、求めることのどこまでを誰に
    託すのか見極める必要があり、政治は直ちに100%を実現できなくとも少しず
    つよりましな選択肢を増やしていく仕事なのかなと思う。小選挙区制で勝ち
    抜くのは難しいが国政の場でどれだけチャレンジできるか頑張りたいと決意
    も明らかにしました。ただミイラ取りをミイラにしてしまう権力の怖さがあ
    るので、地元の仲間たちに権力顔になっていないか聞き回ったりするとも。

    オリンピックについては、借金と紙幣増刷で全国に公共事業をばらまいて景
    気と株価を維持し、東北から人が引き上げ始めている。そこにオリンピック
    となれば東北復興が霧散し東京に人と物と金が集中するとの懸念が現実化し
    始めている。またヘイトスピーチが拡がっているところでオリンピックが可
    能なのかと疑問を呈しました。この数年で「殺せ」まで登場したのに国も自
    治体もほとんど傍観するのみ。日常の中で普通の格好をして絶叫し、プラ
    カードを持って練り歩く画面が世界に与える衝撃は大きいだろう。人権問題
    として政治がとりあげるべきであり、「日本はあの程度」と思われているこ
    とは政府の好きな「国益」を損なうことでもあるので政治が対処し規制を考
    えるべきと力をこめました。

    人も物もグローバル化している中でナショナリズムを煽り、政治の世界にと
    どまらずに代理戦争の様相になっているのを見ると、日本の社会は壊れてき
    たと思う。その象徴として田母神の60万票があった。近代史を知らぬまま育
    てば田母神に向かうのは当然だ。ヘイトスピーチは長く続くだろうとの辛さ
    んの言葉に、レッテルを貼ることで殺し、ヘイトスピーチが拡大して虐殺に
    至った歴史がある。その手前で止めることが大事だが、政治の場にも同じよ
    うな体質の人がいて国会質問に立つと存在を打ち消されるようなヤジも飛ん
    でくる。多様性の保障が政治の役割であり、個々の生き方を認め合って社会
    が成立しているのに、多様性ではなく単一化を求める政治がある。多様性を
    保障する設計図を持たないと日本は縮小して崩壊するだろうと応じました。

    ヘイトスピーチ渦巻く社会の政治家として、おかしいと思うことは政治の場
    で勇気を持って言うことが基本であると同時に、地域を大事にしたいと語り
    ます。自分の街でレイシズムをなくそうとせずに集会で反対と叫ぶだけでは、
    拡大する草の根保守には届かないし世の中は変わらない。地元の花屋さんに
    戦争になりそうで怖いと言われた。中国で強いられた試し切りで殺してしま
    った被害者家族を思うと辛く、また殺してしまったという苦しみを抱えて戦
    後を過ごした親戚がいたとのこと。戦争は殺されるだけでなく殺しに行かさ
    れることだ。草の根保守が浸透していてもおかしさを感じている人はいるの
    で地域の声を集め、小さな声でもおかしいと言おうという取り組みが求めら
    れているだろうと指摘しました。

    最後は「不愉快な奴と一緒に生きていくことが国際化」との辛さんの名言で
    締めました。


    ●3. 第3回のりこえねっと連続セミナーのご案内 2月19日(水)開催

    http://www.norikoenet.org/common/pdf/20140219_norikoenet_seminar_03.pdf

    ◆ぜひご参加下さい!!◆

    タイトル:「連続大量差別葉書事件から今を考える」
    日時:2月19日(水) 午後6時30分~8時場所:
    会場:新宿区大久保地域センター会議
    室A(新宿区大久保2-12-7)
       山手線新大久保駅徒歩9分、地下鉄東新宿駅徒歩3分
    http://www2.odn.ne.jp/ookubo/
    参加費:500円(賛同会員400円)
    講師:浦本誉至史(研究者・連続大量
    差別はがき事件被害者)

    (浦本さんのプロフィール)
    1965年、兵庫県の被差別部落に生まれる。1984年地元の高校を卒業後、進学
    のため東京に。そのまま現在まで東京都に在住。1989年から部落解放同盟東
    京都連合会に勤務、その後2005年4月から2013年7月末まで公益社団法人東京
    部落解放研究所に研究員として勤務(主要研究分野は「近世江戸の被差別民
    衆史」)する。2013年7月末に東京部落解放研究所を退職、現在はフリー。
    2003年から2004年にかけておこった「連続・大量差別はがき事件」の代表刑
    事告訴人でもある。
    著書に「連続大量差別はがき事件 被害者としての誇りをかけた闘い」2011
    年解放出版社、「江戸・東京の被差別部落の歴史」2003年明石書店

    主催:のりこえねっと

    (セミナー終了後、浦本さんはのりこえねっとTVに出演予定です)


    ●4.今後の反レイシズム情報
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    ★公式サイト 学習会カレンダーにも順
    次掲載致します!
    ★http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
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    1)『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書)出版記念トークセッション
    (大阪)(再掲)

    日時:2月23日(日)18:15~講師:師岡康子さん(『ヘイト・スピーチとは
    何か』著者・弁護士)ほか
    会場:クレオ大阪中央 4F セミナーホール
    (谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅1、2番出口から徒歩約3分)
       http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/pdf/root.pdf
    参加費:500円
    ※当日『ヘイト・スピーチとは何か』を割引価格にて販売します
    主催:「ヘイト・スピーチとは何か」出版記念大阪実行委員会
    Tel:06-6581-8848)
    Eメール:mentai249@yahoo.co.jp 
    『ヘイトスピーチとは何か』出版記念トークセッション


    ●5.新聞・雑誌記事より

    1)売れるから「嫌中憎韓」 書店に専用棚/週刊誌、何度も扱う
    (朝日新聞 2月11日05時00分)

    東京・神保町の三省堂では、中国や韓国に関する本と並び、太平洋戦争を振
    り返る新書も置かれている

     ■「国民不満すくう」「訴訟リスク低い」

     「嫌中憎韓」が出版界のトレンドになりつつある。ベストセラーリストに
    は韓国や中国を非難する作品が並び、週刊誌も両国を揶揄(やゆ)する見出
    しが目立つ。

     東京・神保町の大手「三省堂書店」。1階レジ前の最も目立つコーナーに
    刺激的な帯のついた新書が並ぶ。

     「これでもまだあの国につき合いますか」「あの国に学ぶことなど一つと
    してない!」「どうしてこの民族はこんなに自己中心的なのだろうか」

     同書店では昨年秋ごろから日本を賛美する内容の本と並んで、韓国や中国
    を批判する内容の本が売れ始めた。大月由美子主任は「店舗の売り上げに占
    める割合が大きくなり、専用のコーナーを設けることになった」と説明する。

     三省堂だけではなく、多くの書店が、こうした本を集めたコーナーを設け
    始めており、「嫌中憎韓」は出版物の一ジャンルとして確立しつつある。

    http://digital.asahi.com/articles/DA3S10972937.html?iref=comkiji_txt_
    end_s_kjid_DA3S10972937


    ●6.編集後記
    ソチ冬季オリンピックが開催されています。世界中から多くの選手が集まり、
    4年間の練習の成果を見せているわけで、それは単純に見事の一言につきる
    わけですが、それと同時にスポーツの歴史がレイシズムとの闘いの歴史でも
    あることを忘れてはならないわけです。ソチオリンピック開会式には、ロシア
    の反同性愛法に抗議して欧米の多くの国首脳が開会式の参加を見合わせまし
    た(安倍首相がこれに参加したことが、彼の人権意識も反映しているとは思い
    ますが)2月17日には、ロシア大使館前で反同性愛法抗議活動が行われる予定
    です。
    一つ一つの行動が社会を変えていくと思います。先々週のりこえねっとTVに
    ご出演いただいた差別反対東京アクションの都庁前アピール行動も毎週月曜
    日続けられています。寒い中、風邪など引かれないようお願いします。
    のりこえねっとも共に闘います。(か)


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    ★メールアドレスのご変更等は、
    info@norikoenet.org までご連絡下さい。
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    ■のりこえねっと通信 0018号 2014年2月19日発行
    info@norikoenet.org
    発行:のりこえねっと事務局
    運営団体:のりこえねっと

    〒169-0072
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