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■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■     のりこえねっと通信 0017号 2014年2月12日発行
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■                                             ◆転送歓迎◆
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★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
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賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

2月9日は、東京都知事選挙が行われ、舛添候補が、他の候補者の2倍以上の
得票で当選しました。次点には当会共同代表でもある宇都宮候補、3位には
細川候補、4位には田母神候補となりました。前回の通信で、舛添新都知事
は、毎日新聞のアンケートに対し、ヘイトスピーチには「説得してやめさせ
るべきだ」と回答しておりますので、ぜひとも実効ある「説得」をレイシス
ト達に行って頂きたいと考えます。同時に、主要政党の推薦がないにも関わ
らず60万票以上の得票を得た田母神候補、表面上のソフト路線で広く支持
も集めたともいえますが、あいかわらずの右翼路線も健在で、最後の街宣で
はマイクの調子が悪いのを「中国の妨害電波」(朝日新聞より)とトンデモ
発言を行っております。しかし2012年の政権交代以来、安倍政権や維新
への高い支持率と同様に、この得票が都民の基調として存在していることを
私達はあらためて認識し、ヘイトクライム・ヘイトスピーチと闘う決意を新
たにする次第です。


●1.のりこえねっとTVは2月12日(水)午後10時からです。ぜひご覧下さい。

◆視聴方法についてあらためて記載します。
【視聴方法】
 ▼初回にニコニコ動画に会員登録が必要です。(一般会員は無料です)
  http://www.nicovideo.jp/

 ▼メールアドレスとニックネーム、性別、年齢等のプロフィール、
  パスワードを登録してください。
 ▼そして、以下にアクセスするとのりこえねっとTVをご覧いただけます。
  http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv

◎「ヘイトスピーチをぶっとばせ~国会から・路上から」 
  辻元清美(衆議院議員)×辛淑玉

◎放送日時 2/12(水) 22:00-23:00
◎ニコニコ生放送入口URL 
http://live.nicovideo.jp/watch/lv168799002

ピースボートから始まりさまざまな市民運動を経て、国会に乗り込んだ辻元
清美衆議院議員。長年の友人でもある辛淑玉共同代表とヘイトスピーチにつ
いて熱く語ります。

〈辻元清美議員プロフィール〉
1960年奈良生まれ、大阪育ち。学生時代にNGOピースボートを設立、世
界60カ国と民間外交を進める。ダボス会議「明日の世界のリーダー100
人」。一年生議員のときにNPO法をつくり、情報公開法や被災者生活再建
支援法を成立させる。国土交通副大臣、災害ボランティア担当の首相補佐官
などを歴任。信条は「政治は戦争をさせないためにある」。

ぜひご覧いただきますようお願い致します。


◆2月の番組ラインナップは以下を予定しております。

-2月19日(水)連続大量差別はがき事件から今を考える
 浦本誉至史さん(研究者・連続大量差別葉書事件被害者)×辛淑玉共同代表

-2月26日(水)鈴木邦男共同代表 ×安田浩一 対談 新刊を語る(仮)


◆のりこえねっとTV URL
http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv
※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
放映後 1週間以内はいつでも見ることができます。


●2.のりこえねっとTV報告

◆2月5日放送
◎「差別反対東京アクションがめざすもの-都庁前雨も嵐ものりこえて」 
出演:西村直矢、西村直矢・中村美和・手塚空(差別反対東京アクション)
×辛淑玉共同代表

今回は、都庁前で知事と職員にむけて東京でのヘイトスピーチの現状と解決
を訴えて毎週月曜にアピール行動を続ける差別反対東京アクションの皆さん
です。この問題を都知事選挙でも重要な争点ととらえ候補者アンケートも行
いました。なぜこのようなアクションをするに至ったか、また今後の方向な
どを語りあいました。

まず月曜アクションの動画を見ながら、街宣は届け出制であって占有しなけ
れば許可制ではないことを強調しました。ヘイトの拡大に対し、国次元だけ
でなく自分の住む街を住みよくする自治体次元での対処が大切ということで
昨年10月から毎週続けています。辛さんによれば内部で働いている職員にま
で声は聞こえるとのことです。

ヘイトに向きあうきっかけを語る中で、むかつくときはスルーしない、見て
見ぬふりをしないことがカウンターの出発点だとの話が出ました。ヘイトス
ピーチが昨年は500超規模で全国拡大している状況下で、今までの考え方や行
動だけでは乗りこえることは難しい。一方、自然発生的にさまざまな行動を
つくり出していく新しいエネルギーが現れているのに驚いた。多様な立場や
考え方によってさまざまにできることが望ましいとの声が出ました。

ところで同アクションでは都知事候補16人にアンケート調査を行いました。
回答は7人のみ。内容は、ヘイト対策に知事のリーダーシップが必要か、都
としての実態調査が必要か、従来施策を超えた新たな取り組みを検討するか、
都の内規に差別規定を盛り込むことを検討するか、自由記述の5項目。ヘイ
トが社会問題化した中での知事選なので、候補者の考えを示してもらい一定
の角度からの判断材料を有権者に提供したい。関心の高い候補が誰なのかは
示せただろうと語ります。なお候補者の回答は公開されています。
(http://goo.gl/XbdT7C)。

また人種差別撤廃条約の罰則規定を留保し、国際社会に対して取り締まるほ
どの差別はないと繰り返す政府のもとにあっては、自分たちが住みやすい街
を自治体からつくっていくことはとても大事なことだと強調しました。

ヘイトについては、「在日」は優越感に浸れるマジックワード化し、属性に
よって人をおとしめる言葉となっている。0か100かという思考停止に陥り、
歴史性を考えない現実逃避に過ぎず、差別の麻薬的快楽にふけっている。だ
が、それは他に沈黙を強い、ひいては他を殺し傷つけることを考えるべき。
差別とは特定の属性ということだけでマジョリティが負わなくてもいい不利
を一方的に負わされる状態だと指摘しました。

今後については新知事にも声を伝えたいとする一方、そもそも廃棄物が街に
ばらまかれているのと同レベルであり、責任ある担当部署が当たり前の行政
業務として取り組むよう働きかけたい。そのためにも諸団体との連携や意見
交換も進めたいと語りました。また首都が差別を許さない見本となれば他の
自治体への波及効果は大きく、国家よりも都市同士が連携する時代にあって
東京都の役割は大変に大きいと指摘しました。

※放送が最後5分ほど切れてしまいましたことをお詫び申し上げます。


●3. 第3回のりこえねっと連続セミナーのご案内 2月19日(水)開催

http://www.norikoenet.org/common/pdf/20140219_norikoenet_seminar_03.pdf

◆ぜひご参加下さい!!◆

タイトル:「連続大量差別葉書事件から今を考える」
日時:2月19日(水) 午後6時30分~8時場所:
会場:新宿区大久保地域センター会議室A(新宿区大久保2-12-7)
   山手線新大久保駅徒歩9分、地下鉄東新宿駅徒歩3分
http://www2.odn.ne.jp/ookubo/
参加費:500円(賛同会員400円)
講師:浦本誉至史(研究者・連続大量差別はがき事件被害者)

(浦本さんのプロフィール)
1965年、兵庫県の被差別部落に生まれる。1984年地元の高校を卒業後、進学
のため東京に。そのまま現在まで東京都に在住。1989年から部落解放同盟東
京都連合会に勤務、その後2005年4月から2013年7月末まで公益社団法人東京
部落解放研究所に研究員として勤務(主要研究分野は「近世江戸の被差別民
衆史」)する。2013年7月末に東京部落解放研究所を退職、現在はフリー。
2003年から2004年にかけておこった「連続・大量差別はがき事件」の代表刑
事告訴人でもある。
著書に「連続大量差別はがき事件 被害者としての誇りをかけた闘い」2011
年解放出版社、「江戸・東京の被差別部落の歴史」2003年明石書店

主催:のりこえねっと

■参加を希望される方は、 e-mail、電話、FAX等にてお申込みください。
(セミナー終了後、浦本さんはのりこえねっとTVに出演予定です)


4.今後の反レイシズム情報
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★公式サイト 学習会カレンダーにも順次掲載致します!
★http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
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1)日本政府とGHQによる在日朝鮮人
「帰還」政策―占領期を中心に(再掲)大阪経済法科大学アジア太平洋研究
センター研究報告会
日時: 2月15日(土)午後2~5時
会場: 大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-5
主催: 大阪経済法科大学アジア太平洋
研究センター
参加費: 無料

1945年8月15日の日本敗戦から1946年12月末にかけて、日本から南朝鮮に
「帰還」した在日朝鮮人は、これまでの研究によれば140~150万人と言われ
ている。この時期における、日本政府とGHQ/SCAPによる主な「帰還」政策と、
在日朝鮮人の「帰還」に関する研究動向について報告する。

報告者 鈴木久美(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
準備の関係上、参加を希望される方は事前に事務局までご連絡ください。
メール:capp@keiho-u.ac.jp
電話 :03-5545-7789
※お申し込みの際は、お名前、住所、
電話番号をお知らせください。


2)連続講座「差別と歴史修正主義」(全5回)(再掲)
第3回  歴史修正主義とレイシズムの謎(2)
ネットはなぜ右派にとって有利なメディアなのか?

日時:2月16日(日)13:30-16:00
講師: 能川 元一氏(哲学者) 1965年生まれ。大学非常勤講師
『週刊金曜日』に「朝鮮人虐殺から『在特会』への記憶の連鎖」(第957号)
などを寄稿。
会場:在日韓国YMCAアジア青少年センター
http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/ 
(水道橋駅徒歩7分)
参加費:1回3000円
申込み:週刊金曜日業務部の原田さん
まで電話かFaxにて申し込み。受講料は当日支払。
電話:03-3221-8521 FAX:03-3221-85221
主催 週刊金曜日


3)『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書)出版記念トークセッション
(大阪)

日時:2月23日(日)18:15~
講師:師岡康子さん(『ヘイト・スピーチとは何か』著者・弁護士)ほか
会場:クレオ大阪中央 4F セミナーホール
(谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅1、2番出口から徒歩約3分)
   http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/pdf/root.pdf
参加費:500円
※当日『ヘイト・スピーチとは何か』を割引価格にて販売します
主催:「ヘイト・スピーチとは何か」出版記念大阪実行委員会
Tel:06-6581-8848)
Eメール:mentai249@yahoo.co.jp 
『ヘイトスピーチとは何か』出版記念トークセッション


●5.新聞・雑誌記事より

1)14知事選 差別対策に温度差 禁止規定で賛否??反ヘイトスピーチ団
体、候補者アンケート/東京(毎日新聞 2月6日 地方版 小泉大士)

 人種や民族などを理由に差別をあおるヘイトスピーチに反対する有志グ
ループ「差別反対東京アクション」が、知事選立候補者に送った差別問題へ
の見解を問うアンケートの回答をホームページ(http://ta4ad.net/wp/)で
公開している。7人から回答があり、都の内規に差別禁止規定を盛り込むこ
とには3人が賛成、2人が反対するなど、問題の解決策に違いが見られた

http://senkyo.mainichi.jp/news/20140206ddlk13010093000c.html


2)「ヘイトスピーチデモ」に気をつけろ!? 英国外務省が日本への渡航
者に注意喚起
(J-Castニュース 2月8日)

英国外務省がホームページで、日本への渡航者に、「ヘイトスピーチ(憎
悪表現)デモ」に気をつけるよう、注意喚起している。
日本はテロの危険性が少なく、夜間の外出も比較的安全だが、
「pro-nationalist」による過激なデモ活動が稀に起っているとの情報を提
供している。

http://www.j-cast.com/2014/02/08196201.html?p=all


●6.編集後記
2月10日、「差別禁止法の制定を求める市民活動委員会」の大阪在住幹事の
皆さんがのりこえねっと事務所を訪問されました。この団体は、さまざまな
差別がまだ存在する中、「とにもかくにも「差別はしてはいけないことで
ある」という社会のルールを作り上げ」(HPより)るために「差別禁止法」
を作ることをめざして2011年8月にできた市民団体です。共同代表も「のり
こえねっと」と共通する方もいますし、「差別をなくす」という目指すべき
ところも一緒です。のりこえねっとの活動内容やめざしていく方向性や方針
など、突っ込んだ意見交換ができました。先にスタートされた団体として、
勉強させていただき、これから、連携をはかっていけたらと思いました。
http://www.sabekin.net/
(か)


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