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■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
■■■■
■■■ のりこえねっと通信 0016号 2014年2月5日発行
■■
■ ◆転送歓迎◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま
日々、ご賛同および賛助会員の応募、ご意見のFAX、メール、そして
カンパ・寄付が寄せられております。みなさまに心から感謝申し上げます。
領収書の発送やお礼のメールなどが遅れておりますが、なにとぞご容赦下さ
い。
今週は嬉しいニュースがあります。辛淑玉共同代表が2013エイボン女性年度
賞を受賞しました。受賞理由に「日本の公民権運動」共生社会を目指してヘ
イトデモ対策、ヘイトスピーチ対策、エンパワーメント、広報告知などを行
う「のりこえねっと」-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネッ
トワーク-の立ち上げに尽力されている」となっており、当団体の活動を一
定評価いただいての受賞と考えております。「従軍慰安婦」問題など、改め
て女性と人権、レイシズムの問題考えていかなければならない状況の中で、
私達がさらに活動を強めていく契機にしていきたいと考えます。
●1.のりこえねっとTVは2月5日(水)午後10時からです。ぜひご覧下さい。
◆視聴方法についてあらためて記載します。
【視聴方法】
▼初回にニコニコ動画に会員登録が必要です。(一般会員は無料です)
http://www.nicovideo.jp/
▼メールアドレスとニックネーム、性別、年齢等のプロフィール、
パスワードを登録してください。
▼そして、以下にアクセスするとのりこえねっとTVをご覧いただけます。
http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv
◎「差別反対東京アクションがめざすもの‐都庁前雨も嵐ものりこえて」
西村直矢(差別反対東京アクション)×辛淑玉
◎放送日時 2/5(水) 22:00-23:00
◎ニコニコ生放送入口URL http://live.nicovideo.jp/watch/lv167994635
差別反対東京アクションは、毎週月曜日、都庁前で、東京都知事と都職員に
東京におけるヘイトスピーチの現状とその解決を訴えてアピール行動を続け
てきました。ヘイトスピーチ問題は8日投票の東京都知事選挙でも、東京都
の大きな課題ととらえ、候補者アンケートに取り組んでいます。
今回の放送では、西村直矢さんをはじめ、差別反対都庁前アピール運営スタ
ッフの皆さんをゲストに迎え、なぜこのようなアクションをするに至ったか、
また今後のめざすものなど、辛淑玉共同代表が話を伺います。
ぜひご覧いただきますようお願い致します。
◆2月の番組ラインナップは以下を予定しております。
2月12日 タイトル未定 出演予定:辻元清美衆議院議員
2月19日 連続大量差別はがき事件から今を考える(仮)
◆のりこえねっとTV URL http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv
※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
放映後 1週間以内はいつでも見ることができます。
●2.のりこえねっとTV報告
1月29日放送
◎「右派」がネット右翼を認めない理由 能川元一×辛淑玉
週刊金曜日では「差別と歴史修正主義」をテーマに全5回の歴史講座を行っ
ています。第2回講座の「『行動する保守』は本物の保守ではない、という
のは本当か?」を終えた、講師の能川元一さんに辛淑玉共同代表がインタビ
ューを行いました。
昨年10月に書かれた「レイシズムと外国人嫌悪」(明石書店)を紹介しな
がら、「在特会(ネトウヨ)ロンダリング」について説明しました。右派が
「自分は在特会と違う」ということで、右派が内に秘めている差別性を正当
化する「ロンダリング」を指します。さらに「火病するファビョル」や「韓
国面に落ちる」というネット用語について、解説します。その上で、昨年の
国会での安倍首相のネットスピーチに対する答弁が、「マイノリティに対す
る攻撃と政治家に対する批判を並列化し、まさにネトウヨロンダリングにな
っている」と能川さんは指摘しました。これは行動する保守の「日本人に対
するヘイトスピーチをやめよ」と通ずるものです。
辛淑玉共同代表が、「沖縄や被爆者や婚外子などにもその批判を向けている
のはなぜか?」との問いには、「単純に言うと強さに対する感覚の違いだ。
自分たちが被害者だと位置づける。弱い者いじめはいけないという意識は誰
しもが共有するので、マイノリティである在日コリアンを強者だとする在日
特権のフィクションが必要なのだ」と分析しました。
在日コリアン以外のマイノリティでヘイトスピーチの攻撃対象は、部落解放
同盟や沖縄、フェミニストなど権利獲得に積極的に闘ってきた人を攻撃して
きたこと、「ものを言う弱者」に対して「○○の分際で」と「生意気なこと
いうやつは許せない」という構造を持っていることを指摘しました。
さらに「在特会ロンダリング」で在特会に「自己抑制ができていない」とす
る批判は、「反日デモで暴れる中国や韓国と寛容で冷静な日本は違う」とい
う安倍首相の答弁とリンクしており、これが90年前の関東大震災時の警視
総監が「震災でも日本人は冷静であり、中国朝鮮なら号泣喧噪で混乱を極め
ていたはず」という発言と変わらぬ、差別的な中国・朝鮮人観に立っている
ことと述べました。
さらにドイツにおける日中両国大使の論争について言及し、サンフランシス
コ平和条約・東京裁判の結果について「過去の問題を蒸し返しているのは、
右派ではないか」と能川さんがまとめました。
インタビューの放映後辛淑玉共同代表が放送中流れたコメントに対し言及し
ました。最後に「文書の証拠はない」というものへの反論して、1945年
8月に「戦争関係資料は全部燃やせ。この文書も燃やせ」という文書を紹介
し
終了しました。
●3.今後の反レイシズム情報
--------------------------------------------------------------------
★公式サイト 学習会カレンダーにも順次掲載致します!
★http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
--------------------------------------------------------------------
1)日本政府とGHQによる在日朝鮮人「帰還」政策―占領期を中心に(再掲)
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター研究報告会
日時: 2月15日(土)午後2~5時
会場: 大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-5
主催: 大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター
参加費: 無料
1945年8月15日の日本敗戦から1946年12月末にかけて、日本から南朝鮮に
「帰還」した在日朝鮮人は、これまでの研究によれば140~150万人と言われ
ている。この時期における、日本政府とGHQ/SCAPによる主な「帰還」政策と、
在日朝鮮人の「帰還」に関する研究動向について報告する。
報告者 鈴木久美(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
準備の関係上、参加を希望される方は事前に事務局までご連絡ください。
メール:capp@keiho-u.ac.jp
電話 :03-5545-7789
※お申し込みの際は、お名前、住所、電話番号をお知らせください。
2)連続講座「差別と歴史修正主義」(全5回)
第3回 歴史修正主義とレイシズムの謎(2)
ネットはなぜ右派にとって有利なメディアなのか?
日時;2月16日(日)13:30-16:00
講師; 能川 元一氏(哲学者) 1965年生まれ。大学非常勤講師
『週刊金曜日』に「朝鮮人虐殺から『在特会』への記憶の連鎖」(第957号)
などを寄稿。
会場;在日韓国YMCAアジア青少年センター
http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/ (水道橋駅徒歩7分)
参加費;1回3000円
申込み;週刊金曜日業務部の原田さんまで電話かFaxにて申し込み。受講料
は当日支払。
電話:03-3221-8521 FAX:03-3221-85221
主催 週刊金曜日
3)のりこえねっと連続セミナー第3回(再掲)
連続大量差別葉書事件から今を考える(仮)
日時:2月19日(水) 午後6時30分~8時
場所:新宿区大久保地域センター会議室A(新宿区大久保2-12-7)
山手線新大久保駅徒歩9分、地下鉄東新宿駅徒歩3分
参加費:500円(賛同会員400円)
講師:浦本誉至史(連続大量差別はがき事件被害者、1965年生 兵庫県出身)
著書に「連続大量差別はがき事件 被害者としての誇りをかけた闘い」2011
年解放出版社、「江戸・東京の被差別部落の歴史」2003年明石書店
主催:のりこえねっと
■参加を希望される方は、 e-mail、電話、FAX等にてお申込みください。
(セミナー終了後、浦本さんはのりこえねっとTVに出演予定です)
●4.新聞・雑誌記事より
1)新大久保に「のりこえ」の拠点
(週刊金曜日 渡部睦美・編集部、1月17日号より)
「売られたケンカを買うために、ここに事務所を建てました」――。ヘイト
スピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」が
1月10日、東京・新大久保に事務所をオープンした。同日は事務所内の専用
スタジオで、発起人の辛淑玉・共同代表や本誌編集委員の佐高信・共同代表
らによるトークを生中継。動画共有サイト「ニコニコ動画」上にある「ニコ
ニコチャンネル」にて放送された。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=4102
2)4年ぶりに埼玉県蕨市で行なわれた排外主義デモに抗議――ヘイトスピ
ーチを許すな!
(週刊金曜日 野間易通・CRAC、1月24日号より)
油性ペンで「除鮮」と殴り書きした防護服風の衣装に身を包んだ男が「外
撲協」(外国人犯罪撲滅協議会)のフラッグを掲げデモ先頭を歩く。彼は巨
大なハーケンクロイツ(ナチスの逆鉤十字)をマントのように羽織っていた
が、裏返っていたのか制作ミスなのか、それは逆鉤十字ではなく「卍」。何
もかもがでたらめなのだ。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=4110
3)私を殴った人へ 一緒に働きませんか 邦人男性が広告「人種差別変え
たい」(東京新聞 1月29日 夕刊 ベルリン=宮本隆彦)
私を殴った人へ、私と一緒に働きませんか-。ベルリンの街角で見知らぬ男
から人種偏見の暴力を受けた日本人男性が、一風変わった広告を現場近くの
地下鉄駅に出した。「憎しみに憎しみを返しても仕方ない。何か建設的なこ
とをしたかった」。憎しみを捨て、人種の偏見を乗り越えたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014012902000233.html
4)<青年会>ヘイトスピーチ規制へ署名2万5262筆…法務省へ提出
(民団新聞 1月29日)
人権救済機関、人権法制定求める
青年会中央本部(徐史晃会長)は23日、安倍晋三首相に宛てた「人権救済
機関の設置と外国人人権基本法の制定を求める要請文」に賛同署名2万5262
筆を添えて法務省へ提出した。この署名活動は一部の排外主義者によって各
地で繰り広げられる心ない言動に心を痛めたことがきっかけ。青年会「善隣
友好精神署名活動推進委員会」が発起人となり、昨年5月28日から約7カ月か
けて集めた。
http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=2&newsid=18494
5)差別を超えるには――ドイツに見る厳しい法規と根深い極右思想
(Web Ronza 1月29日)
ドイツで有名人や政治家のヘイトスピーチが表沙汰になることは稀である。
ナチズムへの反省を原点とする戦後教育の徹底で、少なくとも有識者層のモ
ラルは高いからだ。 もし内心は外国人を敵視していても、公にそれを発言
することは社会的タブーという共通認識がある。もし差別的な発言や見解が
公になれば、免職や辞任に追い込まれることは必至だろう。
http://webronza.asahi.com/global/2014012800004.html
6) 都知事選:小さな声、聞いて
(毎日新聞 2月2日東京朝刊)
東京都知事選(2月9日投開票)に注目するのは、候補者たちが声高に訴
える原発や五輪への関心が高い有権者ばかりではない。少数かもしれないけ
れど、自分たちの存在や、仲間が感じている社会への違和感を、候補者に知
ってほしい。そう願い、行動している人たちがいる。
「東京は、マイノリティー(少数派)を守ろうとしない冷たい街なのか?」
人種や民族などを理由に差別をあおるヘイトスピーチに反対する有志グル
ープ「差別反対東京アクション」は毎週月曜夜、都庁前でアピールを続ける。
先日のことだ。「韓国人、中国人は死ね!」。アピールに向かって叫び、
走り去った若者がいた。埼玉ではナチス・ドイツのシンボル「かぎ十字」の
旗を羽織った男性が先頭を歩くデモがあった。メンバーは首都を取り巻く状
況に危機感を抱く。
では都にどんな対策を求めるか。表現規制につながる懸念もあり、グルー
プ内でも意見が分かれる。それでも社会全体の問題として受け止めるべきだ
との思いは一致する。
都知事選では全候補者に差別問題への見解を問うアンケートをしたが、返
答は少ない。だが、スタッフの西村直矢さん(34)は期待を込める。「街
の多様性や公正さを守るという視点で捉えてほしい。新知事は差別を許さな
いと意思表示してほしい」
http://senkyo.mainichi.jp/news/20140202ddm041010118000c.html
●5.ヘイトスピーチ・デモ対策で都知事候補者にアンケート
差別反対東京アクション
毎週月曜日に都庁前アピールを行っている差別反対東京アクションが2月9
日投票の東京都知事選挙候補者にヘイトスピーチ・デモについて、アンケー
トを行い、その回答が同団体のHPで公開されました。
残念ながら、回答が寄せられた候補者があまり多いとはいえませんが、回答
を寄せた候補者の一人は、ヘイトスピーチ・デモ等の差別問題への対策にあ
たって、都として独自の実態調査は必要であり、知事のリーダーシップで従
来の施策の枠組みを超えた取り組みをすべきだと回答しています。
http://ta4ad.net/tochijisen_survey.html
※ヘイトスピーチに関する東京都知事候補の政見は、「毎日新聞ボートマッ
チ「えらぼーと都知事選」の各候補者の回答からも見ることができます。
http://vote.mainichi.jp/2014tochijisen/
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20140131ddlk13010199000c2.html
(会員ログインが必要です)
(主要6候補の回答)
<4>「ヘイトスピーチ」への対処法は?
(1)取り締まるべきだ (2)やめるよう説得すべき (3)問題ではな
い
<5>都の朝鮮学校への補助金停止は適切と思う?
◇宇都宮健児氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(2)思わない
◇ドクター・中松氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(1)思う
◇田母神俊雄氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(1)思う
◇舛添要一氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(1)思う
◇細川護熙氏
<4>(選択肢以外の回答)※法整備を含め、国政の場で慎重に議論すべき
課題)
<5>(選択肢以外の回答)※教育内容の実態を調べて検討する
◇家入一真氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(2)思わない
●6.編集後記
当ネットの宇都宮健児共同代表が、来る9日投票の東京都知事選挙に立候補
しています。当団体としては、特定候補の推薦・支援はおりませんので、ど
の候補を応援するにしても、各自の個人的見解であることをお知らせします。
しかし、ヘイトスピーチ・クライムの問題は、都内で発生し、外国籍都民な
に対する暴力として、都政が早急に対処しなければならない重要な課題です。
だからこそ毎日新聞のボートマッチにも取り上げられたと考えます。どの候
補者が知事に当選したとしても、「都民への暴力から守る」という視点で、
実効あるヘイトスピーチ対策を行って頂きたいものです。
のりこえねっとのロゴにある「We Shall Overcome」の作者であるピートシ
ーガー氏が先週94歳で亡くなりました。70年以上歌で社会運動を鼓舞し
続けてきた彼の冥福を祈るとともに、いつの日か必ずヘイトスピーチや差別
のない社会が実現できるよう We Shall Overcome!
(か)
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■のりこえねっと通信 0016号 2014年2月5日発行
info@norikoenet.org
発行:のりこえねっと事務局
運営団体:のりこえねっと
〒169-0072
東京都新宿区大久保2-7-1大久保フジビル 311 ペンの事務所気付
Tel.03-5155-0385/Fax.03-5155-0383
http://www.norikoenet.org/
(C) のりこえねっと All rights reserved.
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今週は嬉しいニュースがあります。辛淑玉共同代表が2013エイボン女性年度
賞を受賞しました。受賞理由に「日本の公民権運動」共生社会を目指してヘ
イトデモ対策、ヘイトスピーチ対策、エンパワーメント、広報告知などを行
う「のりこえねっと」-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネッ
トワーク-の立ち上げに尽力されている」となっており、当団体の活動を一
定評価いただいての受賞と考えております。「従軍慰安婦」問題など、改め
て女性と人権、レイシズムの問題考えていかなければならない状況の中で、
私達がさらに活動を強めていく契機にしていきたいと考えます。
●1.のりこえねっとTVは2月5日(水)午後10時からです。ぜひご覧下さい。
◆視聴方法についてあらためて記載します。
【視聴方法】
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◎「差別反対東京アクションがめざすもの‐都庁前雨も嵐ものりこえて」
西村直矢(差別反対東京アクション)×辛淑玉
◎放送日時 2/5(水) 22:00-23:00
◎ニコニコ生放送入口URL http://live.nicovideo.jp/watch/lv167994635
差別反対東京アクションは、毎週月曜日、都庁前で、東京都知事と都職員に
東京におけるヘイトスピーチの現状とその解決を訴えてアピール行動を続け
てきました。ヘイトスピーチ問題は8日投票の東京都知事選挙でも、東京都
の大きな課題ととらえ、候補者アンケートに取り組んでいます。
今回の放送では、西村直矢さんをはじめ、差別反対都庁前アピール運営スタ
ッフの皆さんをゲストに迎え、なぜこのようなアクションをするに至ったか、
また今後のめざすものなど、辛淑玉共同代表が話を伺います。
ぜひご覧いただきますようお願い致します。
◆2月の番組ラインナップは以下を予定しております。
2月12日 タイトル未定 出演予定:辻元清美衆議院議員
2月19日 連続大量差別はがき事件から今を考える(仮)
◆のりこえねっとTV URL http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv
※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
放映後 1週間以内はいつでも見ることができます。
●2.のりこえねっとTV報告
1月29日放送
◎「右派」がネット右翼を認めない理由 能川元一×辛淑玉
週刊金曜日では「差別と歴史修正主義」をテーマに全5回の歴史講座を行っ
ています。第2回講座の「『行動する保守』は本物の保守ではない、という
のは本当か?」を終えた、講師の能川元一さんに辛淑玉共同代表がインタビ
ューを行いました。
昨年10月に書かれた「レイシズムと外国人嫌悪」(明石書店)を紹介しな
がら、「在特会(ネトウヨ)ロンダリング」について説明しました。右派が
「自分は在特会と違う」ということで、右派が内に秘めている差別性を正当
化する「ロンダリング」を指します。さらに「火病するファビョル」や「韓
国面に落ちる」というネット用語について、解説します。その上で、昨年の
国会での安倍首相のネットスピーチに対する答弁が、「マイノリティに対す
る攻撃と政治家に対する批判を並列化し、まさにネトウヨロンダリングにな
っている」と能川さんは指摘しました。これは行動する保守の「日本人に対
するヘイトスピーチをやめよ」と通ずるものです。
辛淑玉共同代表が、「沖縄や被爆者や婚外子などにもその批判を向けている
のはなぜか?」との問いには、「単純に言うと強さに対する感覚の違いだ。
自分たちが被害者だと位置づける。弱い者いじめはいけないという意識は誰
しもが共有するので、マイノリティである在日コリアンを強者だとする在日
特権のフィクションが必要なのだ」と分析しました。
在日コリアン以外のマイノリティでヘイトスピーチの攻撃対象は、部落解放
同盟や沖縄、フェミニストなど権利獲得に積極的に闘ってきた人を攻撃して
きたこと、「ものを言う弱者」に対して「○○の分際で」と「生意気なこと
いうやつは許せない」という構造を持っていることを指摘しました。
さらに「在特会ロンダリング」で在特会に「自己抑制ができていない」とす
る批判は、「反日デモで暴れる中国や韓国と寛容で冷静な日本は違う」とい
う安倍首相の答弁とリンクしており、これが90年前の関東大震災時の警視
総監が「震災でも日本人は冷静であり、中国朝鮮なら号泣喧噪で混乱を極め
ていたはず」という発言と変わらぬ、差別的な中国・朝鮮人観に立っている
ことと述べました。
さらにドイツにおける日中両国大使の論争について言及し、サンフランシス
コ平和条約・東京裁判の結果について「過去の問題を蒸し返しているのは、
右派ではないか」と能川さんがまとめました。
インタビューの放映後辛淑玉共同代表が放送中流れたコメントに対し言及し
ました。最後に「文書の証拠はない」というものへの反論して、1945年
8月に「戦争関係資料は全部燃やせ。この文書も燃やせ」という文書を紹介
し
終了しました。
●3.今後の反レイシズム情報
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1)日本政府とGHQによる在日朝鮮人「帰還」政策―占領期を中心に(再掲)
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター研究報告会
日時: 2月15日(土)午後2~5時
会場: 大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウス
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-5
主催: 大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター
参加費: 無料
1945年8月15日の日本敗戦から1946年12月末にかけて、日本から南朝鮮に
「帰還」した在日朝鮮人は、これまでの研究によれば140~150万人と言われ
ている。この時期における、日本政府とGHQ/SCAPによる主な「帰還」政策と、
在日朝鮮人の「帰還」に関する研究動向について報告する。
報告者 鈴木久美(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
準備の関係上、参加を希望される方は事前に事務局までご連絡ください。
メール:capp@keiho-u.ac.jp
電話 :03-5545-7789
※お申し込みの際は、お名前、住所、電話番号をお知らせください。
2)連続講座「差別と歴史修正主義」(全5回)
第3回 歴史修正主義とレイシズムの謎(2)
ネットはなぜ右派にとって有利なメディアなのか?
日時;2月16日(日)13:30-16:00
講師; 能川 元一氏(哲学者) 1965年生まれ。大学非常勤講師
『週刊金曜日』に「朝鮮人虐殺から『在特会』への記憶の連鎖」(第957号)
などを寄稿。
会場;在日韓国YMCAアジア青少年センター
http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/ (水道橋駅徒歩7分)
参加費;1回3000円
申込み;週刊金曜日業務部の原田さんまで電話かFaxにて申し込み。受講料
は当日支払。
電話:03-3221-8521 FAX:03-3221-85221
主催 週刊金曜日
3)のりこえねっと連続セミナー第3回(再掲)
連続大量差別葉書事件から今を考える(仮)
日時:2月19日(水) 午後6時30分~8時
場所:新宿区大久保地域センター会議室A(新宿区大久保2-12-7)
山手線新大久保駅徒歩9分、地下鉄東新宿駅徒歩3分
参加費:500円(賛同会員400円)
講師:浦本誉至史(連続大量差別はがき事件被害者、1965年生 兵庫県出身)
著書に「連続大量差別はがき事件 被害者としての誇りをかけた闘い」2011
年解放出版社、「江戸・東京の被差別部落の歴史」2003年明石書店
主催:のりこえねっと
■参加を希望される方は、 e-mail、電話、FAX等にてお申込みください。
(セミナー終了後、浦本さんはのりこえねっとTVに出演予定です)
●4.新聞・雑誌記事より
1)新大久保に「のりこえ」の拠点
(週刊金曜日 渡部睦美・編集部、1月17日号より)
「売られたケンカを買うために、ここに事務所を建てました」――。ヘイト
スピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」が
1月10日、東京・新大久保に事務所をオープンした。同日は事務所内の専用
スタジオで、発起人の辛淑玉・共同代表や本誌編集委員の佐高信・共同代表
らによるトークを生中継。動画共有サイト「ニコニコ動画」上にある「ニコ
ニコチャンネル」にて放送された。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=4102
2)4年ぶりに埼玉県蕨市で行なわれた排外主義デモに抗議――ヘイトスピ
ーチを許すな!
(週刊金曜日 野間易通・CRAC、1月24日号より)
油性ペンで「除鮮」と殴り書きした防護服風の衣装に身を包んだ男が「外
撲協」(外国人犯罪撲滅協議会)のフラッグを掲げデモ先頭を歩く。彼は巨
大なハーケンクロイツ(ナチスの逆鉤十字)をマントのように羽織っていた
が、裏返っていたのか制作ミスなのか、それは逆鉤十字ではなく「卍」。何
もかもがでたらめなのだ。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=4110
3)私を殴った人へ 一緒に働きませんか 邦人男性が広告「人種差別変え
たい」(東京新聞 1月29日 夕刊 ベルリン=宮本隆彦)
私を殴った人へ、私と一緒に働きませんか-。ベルリンの街角で見知らぬ男
から人種偏見の暴力を受けた日本人男性が、一風変わった広告を現場近くの
地下鉄駅に出した。「憎しみに憎しみを返しても仕方ない。何か建設的なこ
とをしたかった」。憎しみを捨て、人種の偏見を乗り越えたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014012902000233.html
4)<青年会>ヘイトスピーチ規制へ署名2万5262筆…法務省へ提出
(民団新聞 1月29日)
人権救済機関、人権法制定求める
青年会中央本部(徐史晃会長)は23日、安倍晋三首相に宛てた「人権救済
機関の設置と外国人人権基本法の制定を求める要請文」に賛同署名2万5262
筆を添えて法務省へ提出した。この署名活動は一部の排外主義者によって各
地で繰り広げられる心ない言動に心を痛めたことがきっかけ。青年会「善隣
友好精神署名活動推進委員会」が発起人となり、昨年5月28日から約7カ月か
けて集めた。
http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=2&newsid=18494
5)差別を超えるには――ドイツに見る厳しい法規と根深い極右思想
(Web Ronza 1月29日)
ドイツで有名人や政治家のヘイトスピーチが表沙汰になることは稀である。
ナチズムへの反省を原点とする戦後教育の徹底で、少なくとも有識者層のモ
ラルは高いからだ。 もし内心は外国人を敵視していても、公にそれを発言
することは社会的タブーという共通認識がある。もし差別的な発言や見解が
公になれば、免職や辞任に追い込まれることは必至だろう。
http://webronza.asahi.com/global/2014012800004.html
6) 都知事選:小さな声、聞いて
(毎日新聞 2月2日東京朝刊)
東京都知事選(2月9日投開票)に注目するのは、候補者たちが声高に訴
える原発や五輪への関心が高い有権者ばかりではない。少数かもしれないけ
れど、自分たちの存在や、仲間が感じている社会への違和感を、候補者に知
ってほしい。そう願い、行動している人たちがいる。
「東京は、マイノリティー(少数派)を守ろうとしない冷たい街なのか?」
人種や民族などを理由に差別をあおるヘイトスピーチに反対する有志グル
ープ「差別反対東京アクション」は毎週月曜夜、都庁前でアピールを続ける。
先日のことだ。「韓国人、中国人は死ね!」。アピールに向かって叫び、
走り去った若者がいた。埼玉ではナチス・ドイツのシンボル「かぎ十字」の
旗を羽織った男性が先頭を歩くデモがあった。メンバーは首都を取り巻く状
況に危機感を抱く。
では都にどんな対策を求めるか。表現規制につながる懸念もあり、グルー
プ内でも意見が分かれる。それでも社会全体の問題として受け止めるべきだ
との思いは一致する。
都知事選では全候補者に差別問題への見解を問うアンケートをしたが、返
答は少ない。だが、スタッフの西村直矢さん(34)は期待を込める。「街
の多様性や公正さを守るという視点で捉えてほしい。新知事は差別を許さな
いと意思表示してほしい」
http://senkyo.mainichi.jp/news/20140202ddm041010118000c.html
●5.ヘイトスピーチ・デモ対策で都知事候補者にアンケート
差別反対東京アクション
毎週月曜日に都庁前アピールを行っている差別反対東京アクションが2月9
日投票の東京都知事選挙候補者にヘイトスピーチ・デモについて、アンケー
トを行い、その回答が同団体のHPで公開されました。
残念ながら、回答が寄せられた候補者があまり多いとはいえませんが、回答
を寄せた候補者の一人は、ヘイトスピーチ・デモ等の差別問題への対策にあ
たって、都として独自の実態調査は必要であり、知事のリーダーシップで従
来の施策の枠組みを超えた取り組みをすべきだと回答しています。
http://ta4ad.net/tochijisen_survey.html
※ヘイトスピーチに関する東京都知事候補の政見は、「毎日新聞ボートマッ
チ「えらぼーと都知事選」の各候補者の回答からも見ることができます。
http://vote.mainichi.jp/2014tochijisen/
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20140131ddlk13010199000c2.html
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(主要6候補の回答)
<4>「ヘイトスピーチ」への対処法は?
(1)取り締まるべきだ (2)やめるよう説得すべき (3)問題ではな
い
<5>都の朝鮮学校への補助金停止は適切と思う?
◇宇都宮健児氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(2)思わない
◇ドクター・中松氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(1)思う
◇田母神俊雄氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(1)思う
◇舛添要一氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(1)思う
◇細川護熙氏
<4>(選択肢以外の回答)※法整備を含め、国政の場で慎重に議論すべき
課題)
<5>(選択肢以外の回答)※教育内容の実態を調べて検討する
◇家入一真氏
<4>(2)やめるよう説得すべきだ
<5>(2)思わない
●6.編集後記
当ネットの宇都宮健児共同代表が、来る9日投票の東京都知事選挙に立候補
しています。当団体としては、特定候補の推薦・支援はおりませんので、ど
の候補を応援するにしても、各自の個人的見解であることをお知らせします。
しかし、ヘイトスピーチ・クライムの問題は、都内で発生し、外国籍都民な
に対する暴力として、都政が早急に対処しなければならない重要な課題です。
だからこそ毎日新聞のボートマッチにも取り上げられたと考えます。どの候
補者が知事に当選したとしても、「都民への暴力から守る」という視点で、
実効あるヘイトスピーチ対策を行って頂きたいものです。
のりこえねっとのロゴにある「We Shall Overcome」の作者であるピートシ
ーガー氏が先週94歳で亡くなりました。70年以上歌で社会運動を鼓舞し
続けてきた彼の冥福を祈るとともに、いつの日か必ずヘイトスピーチや差別
のない社会が実現できるよう We Shall Overcome!
(か)
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■のりこえねっと通信 0016号 2014年2月5日発行
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