• このエントリーをはてなブックマークに追加
【のりこえねっと通信0010号】
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【のりこえねっと通信0010号】

2013-12-17 20:19
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
    ■■■■
    ■■■     のりこえねっと通信 0010号 2013年12月17日発行
    ■■
    ■                                             ◆転送歓迎◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――

    賛同者の皆さまへ

    この通信をお読みになる皆さんは、そもそも何が「在日特権」なんだろうと
    素朴に思っている方も多いかと思います。その典型的なデマであるビラが数
    年前から流布しており、これを信じている人間も多いのが現状です。今年5月
    に行われた新大久保のヘイトデモでも告知にこのビラが使用されて扇動され
    ていました。
    http://calendar.zaitokukai.info/skantou/scheduler.cgi?mode=view&no=217

    これがいかに馬鹿馬鹿しいデマであることは、この通信の読者の皆さんはお
    分かりになっていただけると思いますが、一つ一つの点については、今回の
    のりこえねっとTVで出演していただいた野間さんの著書「在日特権の虚構」
    に丁寧にふれてありますので、こちらをお読みいただければ幸いです。この
    ようなデマを容認してきた在特会を在特会自身が否定する事態がありました。
    旧聞に属しますが、10月31日に行われた「緊急シンポジウム 行動する保守
    運動の矜持とは何なのか?」というシンポジウムの中で、在特会の米田広報
    局長が、これらの点についてデマであることを認めています。在特会は正式
    にはHPではとりあげていませんが、先ほどもふれたようにこのビラが桜井会
    長も参加したヘイトデモの会場で撒かれていた点がから考えて、一定容認し
    ていたのは間違いありません。デマをとばして、差別扇動してきた在特会や
    他の差別集団には大いに猛省を促したいところです。


    今号ではのりこえねっとTV予告などを中心にお知らせします。
    また、松江市での、のりこえねっと紫の風主催の学習会の日程、会場が変更
    となりました。"●6"をご参照ください。


    ●1.12/18のニコニコ生放送、のりこえねっとTV第7回をぜひご覧ください。

    のりこえねっとTV第7回

    「「ヘイトスピーチ」はどこから来たのか」
    今年の流行語大賞トップ10に選ばれた「ヘイトスピーチ」。授賞式に「差別
    は許されない」とスピーチした国際政治学者の五野井郁夫氏をゲストに迎え、
    中沢けい共同代表と語り合います。

    ◎放送日時 12/18(水) 22:00-23:00
    ◎ニコニコ生放送入口URL  http://live.nicovideo.jp/watch/lv162726409
    ご覧いただきますようお願い致します。

    ◆のりこえねっとTV URL http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv
    ※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
    フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
    放映後 1週間以内はいつでも見ることができます。


    ●2.のりこえねっとTV報告

    1)のりこえねっとTV第6回報告

    12月10日のりこえねえっとテレビ第6弾は「在日特権あるかボケ!」をテーマ
    に、C.R.A.Cの野間易通氏を迎えて行われました。「ネトウヨは全員見るよう
    に」と野間氏自身がツイッターで告知していただいたせいか、多くの視聴者
    と誹謗するコメントがあふれるこれまでにない展開となりました。
    番組は、特定秘密保護法やマンデラ元南ア大統領死去などの直近のトピック
    から語り合いました。辛淑玉共同代表が「2008年に初めてヘイトスピーチと
    遭遇したが、こんなに広がるとは思わなかった」野間氏は、「今や国会議員
    もネトウヨ化している。在特会は10年間メールだしたりFAX出したり、街宣や
    デモしたり頑張ってきた。こんな連中を相手にするのはうっとおしいと思っ
    ているうちに広がったことは反省しなければならない」と述べました。

    本題である「在日特権」について、野間氏は「在特会は誰でも間違いだと分
    かるようなデマ(なお、この通信冒頭でとりあげたようなヘイトビラは、個
    人を装って配布)は取り上げていない。彼らが言う「在日特権」、特別永住
    ・通名・年金・生活保護などは、それらを行使する権利を有するとの面から
    は『事実』だが、実態や経緯の捏造やデータの印象操作で全く違うもの、つ
    まり在日特権として認識させるようになっている」と指摘し、さらに「在日
    なら一発でもウソとわかるようなことでも、日本人は情報操作により印象で
    信じてしまう」と述べました。

    では在特会のようなレイシストにどう立ち向かっていくかということで一つ
    に都庁前で行われている人種差別撤廃条約の順守を訴えるアピール行動をあ
    げました。また山形県生涯学習センターにおける在特会の講演会の会場使用
    不許可に言及し、「街頭で抗議するだけでなく、地道に在特会の活動に抗議
    している人たちがいる」として、抗議の広がりと今後の地方自治体の対応に
    ついて期待を寄せました。
    最後に竹田発言(「在特会にもよいところはあった」)に関連して、国会議
    員や文化人にもネトウヨ化している現状、「一億総ネトウヨ化」としている
    ことに強い危機感を持たなければならないと締めくくりました。
    今回は10分延長しての放送でしたが、長さを感じさせないものとなりました。


    ●3.新聞報道から

    1)在特会などの過激化に懸念 25年版「治安の回顧と展望」
    (産経新聞 12月11日)
    警察庁は11日、国内外の治安情勢を分析した平成25年版「治安の回顧と
    展望」をまとめた。韓国や北朝鮮に対して極端な排外主義的な主張に基づい
    て活動する「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などの、「右派系市
    民グループ」が今年、各地でトラブルを引き起こすなど過激化していると指
    摘、今後の活動に警戒感を示した。
    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131211/crm13121122310018-n1.htm

    2)ひと:辛淑玉さん=ヘイトスピーチを乗り越えるネット設立
    (毎日新聞 12月11日)
    「憎悪の扇動に沈黙は許されない」。この秋、「ヘイトスピーチ(憎悪表現)
    とレイシズム(差別主義)を乗り越える国際ネットワーク」(略称・のりこ
    えねっと)を始動させた。共同代表は作家の中沢けいさんや松本サリン事件
    の被害者、河野義行さんら21人。「バブル崩壊後、格差や能力主義の拡大
    が進んだ。不満のはけ口がマイノリティー・バッシング(少数派への攻撃)
    に向かった」と分析する。
    http://mainichi.jp/shimen/news/20131211ddm008070118000c.html

    3)(どうする 秘密法)ヘイトの叫び、増長させない 辛淑玉さん
    (朝日新聞 12月13日)
    東京の新大久保などで繰り返される在日韓国・朝鮮人などへのヘイトスピーチ
    (差別的憎悪表現)にあらがうため、9月に「のりこえねっと」を結成し、
    共同代表になりました。
    http://www.asahi.com/articles/NGY201312120029.html


    ●4.各地ののりこえねっと活動報告

    1)のりこえねっと紫の風の松江市議会議会陳情が不採択に
    (12月12日)
    11月に松江市議会に提出した「差別禁止条例」制定を求める陳情書がほとんど
    審議もせず、全会一致で否決されました。上田紫の風代表は「ヘイトスピーチ、
    レイシズム、セクシャルマイノリティーなど、マイノリティーの人権はどう
    守られるのか」と不採択に怒りを燃やしています。同様の県議会の陳情では、
    勉強会を開催するなどの動きもあり、注視する必要があります。


    ●5.集会報告

    国際移住者デー2013 in 新大久保
    国連が定めた「国際移住者デー」(12月18日)を記念したイベントを、“多
    文化のまち”として知られている新大久保の日本ルーテル教会で12月14日に
    開催されました。
    映画『ハーフ』(HAFU)(ハーフの女性監督2人による、ハーフたちの本音に
    迫ったドキュメンタリー映画)の上映やアジア、アフリカ、ラテンアメリカ
    の出身者たちの唄やラップ、新宿区を中心とした外国籍住民と日本人の防災
    と生活に関する意識調査のレポートが行われました。意識調査の発表を行っ
    た鄭瑛恵大妻女子大教授は、「意識調査でもヘイトスピーチによって多くの
    外国人は脅威に感じており、これに対処する必要がある」と述べました。


    ●6.今後の反レイシズム情報
    --------------------------------------------------------------------
    ★公式サイト 学習会カレンダーにも順次掲載致します!
    ★ http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
    --------------------------------------------------------------------

    1)「ヘイトスピーチって、なに?」
    ★★日程、会場が下記に変更となりました★★

    日時 12月21日(土)14時受付、14時15分開始
    会場 松江市市民活動センター
    〒690-0061 松江市白潟本町43番地 STICビル 504号室
    http://www.minkatsu-ringring.net/access/
    アクセス:JR松江駅からバスで「天神町」下車

    参加費 1000円
    連絡先 090-9830-7822/050-7524-8788
    主催   のりこえねっと紫の風


    ●7.お芝居の紹介

    「国よりも、私を愛して!」
    「ツレがウヨになりまして」 第18次笑の内閣
    12月19日(木)~22日(日)
    駒場アゴラ劇場(井の頭線駒場東大前駅徒歩3分)
    前売:3,000円/当日:3,500円 (学割あり)
    鈴木のりこえねっと共同代表も激賞した芝居。先日放送した野間氏や宇都宮
    健児のりこえねっと共同代表もアフタートークに駆けつけます。
    詳しくは劇団のHPでご確認ください。
    北海道・京都公演も予定されているようです。
    http://warainonaikaku.sitemix.jp/


    ●8.皆さまへのお願い のりこえねっとTVに参加をお願いします

    1)現在、のりこえねっとTVはニコニコ生放送( http://live.nicovideo.jp/ )
    の番組表に掲載されておりません。
    番組表に掲載されるためには、【予約】【タイムシフト】の人数が100名を
    超えなければなりません。ぜひ、みなさんのご協力が必要です。拡散・周知
    も何卒お願い致します。

    2)「普通」のコメントをのりこえねっとTVにお寄せください
    前回の野間易通氏の出演番組では、コメントのほとんどは当然「ヘイトスピ
    ーチ」的なものでした。「のりこえねっと」の番組を、ヘイトスピーチに明
    け渡すつもりはありません。カウンターのコメントをお願いしているわけで
    はありませんが、どうか番組を見て、その感想なり、質問なり、つぶやきな
    り・・・ヘイトではないコメントを、ぜひぜひみなさまに打っていただきま
    すようお願いします。


    ●9.編集後記

    先日韓国労働運動に関わる集会と反レイシズムの集会にそれぞれ参加しまし
    たが、それぞれそこで違うビラが渡されました。一つは韓国人で、「飲食に
    薬を仕掛ける」と主張し、もう一つは中国人で「人工電磁波放射線で非人道
    な暴力を受けている」と主張しているものでした。中身の真偽については、
    わかりませんが、一つだけ言うとすれば、後者のビラに「日中摩擦時期、必
    ず被害を受けの事実(ママ)」と書いてあります。「摩擦時期」で何が起き
    ているかと言えば聞くに堪えないヘイトスピーチです。このヘイトスピーチ
    で、多くの韓国朝鮮人・中国人が心に深い傷を負っていること、どういう状
    況に追い込まれているか、想像するだに恐ろしい限りです。在特会は「日本
    人は3万人自殺しているのに、朝鮮人は自殺しているなど聞いたことがない」
    と主張していますが、彼らのヘイトスピーチがまさに人を心を壊していくの
    だということを改めて認識しなければなりません。(か)


    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■のりこえねっと通信 0010号 2013年12月17日発行
    info@norikoenet.org

    発行:のりこえねっと事務局
    運営団体:のりこえねっと
    http://www.norikoenet.org/
    (C) のりこえねっと All rights reserved.
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。