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『NEWSを疑え!』第376号(2015年3月5日号)
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【価格】1,000円/月(購読料のうち半分は、研究所の活動に対する維持会費とお考えいただき、ご理解をいただければ幸いに存じます。)
【最新発行日】2015/3/5
【発行周期】毎週月曜日、木曜日
【次回配信】3/9
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【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆軍事報道の読み方――実は…
◆中国軍は台湾に上陸できない
◆「中国から尖閣まで1分」は大ウソ
◆戦闘機は意外と長く飛べる
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・残虐行為を戦略として実行する「イスラム国」
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・強襲揚陸艦の対ロ輸出とウクライナ情勢(西恭之)
◎編集後記
・本物の訂正記事が出ない訳
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◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
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◇◆軍事報道の読み方――実は…
国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川 和久
Q:集団的自衛権の行使容認をめぐる法整備、自衛隊海外派遣の恒久法検討、IS(自称イスラム国)の跋扈と有志連合による空爆激化や地上戦の準備、停戦合意の行方が気になるウクライナ情勢など、軍事に関連するニュース報道が増えてきたと感じます。今回は、軍事報道に接するとき必要な心構え、その読み方について、考えを聞かせてください。
小川:「実は2015年1月末、私が特任教授を務める静岡県立大学でも、ジャーナリズム学内特別講座の一つとして『軍事報道の読み方』と題する講義をしたところです。講座の出席者は学長以下、教授・准教授たちが多く、学生はやや少ないのですが、学外の一般の人たちも熱心に聞きに来てくれました。講義で話したことも含めて、日頃大切だと考えていることをお話ししましょう」
「まず強調したいのは、『木を見て森を見ず』になるな、ということです。日本では、たとえば中国の軍事費について盛んに報道され、日本の2倍になった、20年以上連続で2桁の伸びだ、とメディアが大騒ぎし、視聴者や読者に対して中国の脅威を煽り立てます」
「しかし、世界は中国を中心に回っているわけではなく、中国も世界という森の中の1本の木にすぎません。森全体の中でこの木を見ればどうか、という視点を忘れるべきではないのです。中国の軍事費が高い率で膨張する同じ時期に、日米はじめ各国も軍事力の近代化や高度化を進めています。中国との差がごくわずかになって逆転しそうだ、というなら話は別ですが、差が縮まっていなければ大騒ぎする必要もないはずです」
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