岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/07/08

おはよう! 岡田斗司夫です。

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今日は、岡田斗司夫のイベント・メディア情報をお届けします。

岡田斗司夫アーカイブにキーワード動画検索機能が付きました!

本日7/8より「岡田斗司夫アーカイブ」がもっと便利になります。目玉は、「オタキング名言動画集」。
「オタキング名言動画集」では、作品名や作家名などのキーワードから、岡田斗司夫らしい発言をピックアップし、五十音順に表示してあります。
例えば、「富野由悠季について語っていた回があったはずなんだけど、いつだっけ……?」なんて思ったら、「富野由悠季」というキーワードを選ぶだけ。
検索結果をクリックすると、動画の該当箇所にジャンプし、すぐ再生できます。
もちろんキーワードは自由に入力することもできますし、今後オススメのキーワードも充実させていきます。
ぜひお試しください!

【ニコ生】7/9『岡田斗司夫ブロマガチャンネル』は「堺三保に学ぶ『ハリウッド映画の作り方』」

07/09(日) 20:00~ #186 

次回ゼミの予告を「岡田斗司夫の語り下ろし」でお届けします。


先月、堺三保(さかいさんぽ)さんの講演会に行ってきた。

堺三保さんは、日本のSF作家、翻訳家、脚本家だが、僕にとっては『機動戦艦なでしこ』などSF設定の人であり、アニメの脚本家というイメージが強い。『トップをねらえ!』DVD第3巻おまけ映像の脚本を担当してくれた人でもある。

その堺さん、どんな心境の変化があったのかはわからないけど、10年ほど前、映画を学ぶためアメリカに留学されたのだ。
ジョージ・ルーカスが卒業したという「カリフォルニア大学の映画学科」に入学し、実際に短編映画を作ったり、脚本を書いたりして、本格的に「ハリウッド映画の作り方」を学んてきたそうだ。

僕としては、前々から堺さんが学んだ知識をまとめてお聞きしたいと思っていて、「本を出してくれないかなぁ」と期待していた。
でも堺さんの興味は創作に向けられていて、解説書はいつまでたっても出なかった。

残念に思っていたら、映画術の講座を去年から始められていることを知った。
今年の第一回は「堺三保 ハリウッド流映画脚本講座2017」
これは行かずばなるまいと、6/17、練馬での講演会まで足をのばした。

映画業界ではバイブルと言われている『シド・フィールドの脚本術』をテキストに、『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』『真夜中のカウボーイ』をきっちり解説して下さった。

日本人が日本映画の研究や評論をすると、俳優の演技に関する研究や、監督へのインタビュー、メイキング映像が、主な研究素材になっている。

実写映画というのは、その場に行ってみないとわからないことも多い。ロケ地のイメージは監督の予想と違うし、天候によって光も違う。俳優さんの演技もイメージとは違ったりもする。
どう違ったか、それにどう対処したかを、あれこれ調べるのは楽しい。

が、実は映画には、そういう監督にとっての「その場の運」という要素の奥に、頑として「脚本」が存在している。こと脚本に注目すると、映画は「精密な時計」のような「工業製品」に近い。足したり、削ったりしながら精密に作ることができるものなのだ。

時計は、文字盤と針だけが見えているが、その奥には歯車があり、動力源となるモーターやゼンマイがある。
針が文字盤の上を動くため、それらの部品が連動しながら精密にコントロールされている。

これと同様、映画の中で脚本というのは、観客からは見えないところで、唯一、完全にコントロールされている部分なのだ。
それを意識せずに、映画を見たり語ったりするのはもったいない。

よく「岡田さんは、映画をどういう風に見ていますか?」と聞かれる。
僕の映画の見方は、4つ。

  1. レイヤー構造で見る。
    映画で見えている部分を何層にも分けてみる見方。

  2. 時間軸で見る。
    映画を一定時間ごとに区切って、何が起きているのか見る。
    さきほど紹介した『シド・フィールドの脚本術』をベースにした見方。

  3. 主題で見る
    その映画で監督やスタッフが、観客に何を訴えたかったをみる見方。
    妄想しながら見るということもできる。
    (妄想深度と妄想速度で、見方は大きく変わる)

  4. 社会的に見る
    時代背景、社会的事件、他の映画からの影響などでみる見方。

以上の4つだ。
(1)、(3)、(4)は言語化して解説しづらいが、(2)の脚本術に関しては比較的わかりやすい。聞いただけでもかなり理解できるはずだ。

というわけで今回は、堺さんが講演で話していたことのまとめや、僕がつけたしたいこと、などを中心に、(2)の見方に関してじっくり語ってみたいと思う。


ちなみに、7月2日放送の 岡田斗司夫ゼミ #185
『今ならここで見られる、おすすめ映画作品』でした。

表放送
01:10 海洋堂センムのお誕生会
08::00 アマゾンのおすすめ映画
11:25 『The Right Stuff』(ライトスタッフ)
18:45 『遠い空の向こうに』
19:07 『ドリーム 私たちのアポロ計画』
20:47 『アポロ13』
22:39 『裸の銃を持つ男』
27:20 『太陽の帝国』
33:13 『時計仕掛けのオレンジ』
39:17 『シャイニング』
51:02 『正解するカド』

裏放送
00:00 『2001年宇宙の旅』
05:17 ファーストコンタクト
17:02 キューブリックとアーサー・C・クラーク
22:17 小説『2001年宇宙の旅』
26:10 キリストの復活
28:07 十字架を超える黄金比
32:33 Hulu 『ハクソー・リッジ』
38:27 『プライベート・ライアン』
42:08 『フューリー』
48:40 Netflix(ネットフリックス)のおすすめ
50:31 『失われた宇宙の旅2001』

【YouTube無料公開】

以下の岡田斗司夫ゼミが無料公開されました。

【YouTube動画リリース】

岡田斗司夫ゼミ(表放送+裏放送)がリリースされました。視聴料各800円。

  • 岡田斗司夫ゼミ#185完全版
    「厳選16本! amazon prime,NetFlix,Hulu,dTVから面白い映画を紹介!~特集 スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』」2017.7.2

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