岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/12/19

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2016/01/03配信「2016年もよろしく!ビレバン福袋御開帳!」の内容をご紹介します。
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2016/01/03の内容一覧

ベスター『虎よ、虎よ!』

 ホントに食わず嫌いの人が多いと思うので、イマジナリーのやつ、空想力が高いやつを持ってきました。
 アルフレッド・ベスタ―の『虎よ、虎よ!』という小説です。
 これは映画化を何回も企画されているんだけども、あまりにお話が壮大過ぎてやりにくいんです。というのは、前半の復讐もの、これはあのモンテ・クリスト伯の復讐する話っていうのを現代に置き換えたやつっていわれているんだけども。
 前半の復讐ものから後半の自分が復讐すべきではなくて世界を変えるべきなんだって主人公が気がついてからの話と2つに分かれていて、この2つを1本の映画の中でまとめるのがちょっとほぼ不可能だから、何回も何回も映画化が企画されながら、止まっちゃってる話なんですけどね。

 お話としては、主人公というのが宇宙船の中でずーっと死にかけていると。
 どんな状態かというと、酸素がなくなってると。宇宙服の中で何時間か生きれるだけの酸素を持っていると、その酸素が切れると、次は息がほとんど吸えない状態のまま、予備の酸素ボンベが、宇宙船の、破壊された宇宙船の後ろのほうにいくつかあるんだよ。そこんところまで息がなくなるか、呼吸ができなくなるのを覚悟で、宇宙遊泳でばーっと宇宙船の障害とかを抜けて抜けて抜けてと言いながら、酸素ボンベを1本、ぎりぎりとるだけしか、もう体力持たないんだよ。

 それを持って、また元の部屋にバーッと戻ってきて、酸素を装着して、息を継ぐと。
 これを何か月も続けていると、なんでこんなことになったのかっていうと、自分を見捨てた宇宙船がいるからだ、その宇宙船に復讐したいという、復讐の心だけで、一人の男が生きていると。
 ところがその見捨てた宇宙船に乗ってたのは、後に彼が恋することになる全身アルビノ、いわゆる白子というやつだよね、色素が全くない。もう超美少女。
 で、地球で一番金持ちの家の令嬢だと、復讐すべき相手がめちゃくちゃ美少女で、オマケに自分が恋をしてしまって、でも、その女は心の中が真っ黒で、この世に対する破壊衝動しかない。
 その話から、後半、世直しに持って行って、オマケに人類がテレポーテーションっていうのを実用化した世界、いわゆる超能力というのを実用化した世界の中で、どんな社会システム、どんな娯楽があるのかっていうのを縦横無尽に書いてるんだよね。
 このスペースオペラという言葉ができて、みんなついつい安っぽいやつを考えてしまうんだけども、スペースオペラという舞台を使って、一人の男の復讐譚と恋愛と世直し革命の話をやったら、どれだけ豪華絢爛なものができるのかっていうのに、アルフレッド・ベスタ―が成功した作品なので、ホント、面白いから読んでね。

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