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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【ゼミ室通信】どうやって岡田さんは本を読む時間を作っているんですか?」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【ゼミ室通信】どうやって岡田さんは本を読む時間を作っているんですか?」

2018-04-19 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/04/19

    おはよう! 岡田斗司夫です。

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    今日は岡田斗司夫のゼミ室通信をお届けします。
    DMMオンラインサロンの岡田斗司夫ゼミ室では月に1回オフ会があり、ここで質問や相談を受け付けています。

     今回は3月東京オフ会より、参加者の方から出された質問を紹介します。

    本を読む時間をどうやって捻出すればいい?

    質問:

     私には本を読む時間があまり ありません。
     以前は よく小説を読んでいたんですが、今は全然 本を読まなくなって久しいです。
     しかし、自分がモノを作るにあたって、いろいろな情報を収集したいと思ったときに、やっぱり本を読みたい。
     でも、「これ、興味がある」とか思うは思うんですけども、とにかく時間がありません。
     それで本当に「読む時間が惜しいな」と思ってしまい、読んでいても「あと○○ページか」みたいな感じになってしまうんです。

     岡田さんは資料としても趣味としても、とても多くの本を読みますよね。
     その時間は、いったい どうやって捻出しているんでしょうか?
     読むのが速いのか、何か読む方法があるのか、時間の使い方が上手いのか、ちょっと教えていただきたいです。

    リズムをつけて、“見なきゃいけない部分”をつないでいきましょう

     えぇーっ!?
     ちょっと待ってね。
     昔からそういう傾向はあったんですけども、たぶん、あまり真面目に読んでないんですよ。
     まず小説を読まなくなりましたね。
     高校生ぐらいの時って、書いている事が全部、すごく面白かったんです。
     けども、だいたい作家の年齢を自分が追い抜いちゃうと、読めなくなるんですよ。
     「いいかげんにしろ!」って思っちゃってね(笑)。
     だから東野圭吾とか、絶対に読まないですよ。
     もうタイトルを見ただけで「しゃらくせえ!」って思っちゃうから(笑)。

     ただ、本を読むときって、だいたい見開きでガーッと活字が書いてるじゃないですか。 
     で、ゴツイ本だったら二段組ぐらいになってるわけですよ。
     それで、本当はこんな読み方をしちゃいけないんですけども、本を開いてみた瞬間に“見なきゃいけない部分”って分かりません?
     分かりますよね。

     だいたい押さえなきゃいけない部分って、そことかだけなんですよ。
     で、そこ以外を読まなくても、実はわりと大丈夫です。

     それで小説はこれをやっちゃいけない場合があるんだけども、小説でもたまにこういう事があってですね。
     スティーブン・キングなんて、本がどんどん長くなっていくから、この傾向があるんですよ。
     どんどん長くなっていくので、“見なきゃいけない部分”だけ読めばいいなと。

     じゃあ、そこだけ読んだとして、残りをどうするのか?
     そこも読まないわけにはいかないので、本全体を斜め読みするのではなくて、斜め読み、精読、斜め読み、精読っていうリズムをつける。

     それで、このリズムで「いつか、もう一回 読んであげるよ」って本に語りかけながら読む(笑)。
     でも本って、買って一週間したら もう読まなくなるんですよ。
     だから一週間以内の命しかないんですよ。
     もう寿司とかと同じ。
     その時間内に食べなかったら美味しくないようなもんだと僕は思ってるんですよ。
     だからもう一週間以内に、この読み方をやっていって。

     それで面白い事に、その本が面白ければ、この“読まなきゃいけない部分”が拡大するんですよ。
     だから僕が『サピエンス全史』が なかなか進まないのは、俺にしては珍しく“見なきゃいけない部分”が ほとんど全ページなんですよ。
     これが進まない進まない(笑)。

     で、ニコ生で「この本を読めば」と紹介するときに言っている『ノートルダムの鐘』にしても、『カリオストロの城』やアニメ関係の資料にしても、全部この読み方で大丈夫なんですね。

     ただ、それもやっぱり読んでいる最中に面白かったら、“見なきゃいけない部分”が拡大する。
     面白くなかったら縮小する。

     で、斜め読みのところは後で読むか、中身を想像して繋いじゃうんですよ。
     「きっと、こんな事が書いてるに違いない」っていって繋いじゃう。

     僕が思うに、“速読” って、これなんですよ。
     知らないですよ?

     ただ僕は、速読とか、フォトリーディングとか、「1ページ1秒で読む」とかあるじゃないですか、あれをいっさい信じてないんですよ。
     そんな事が出来るハズがないっていう。
     でも「出来る」という人がいっぱいいますよね。

     それで速読の本って、聞いてみると準備があって。
     まずタイトルを見て奥付を見て、作者紹介の欄をすごくよく見る。
     次に目次をちゃんと見ると。
     それでまえがきを見て、あとがきを見ると。
     それをやったうえで、中を読むって書いてるんですよ。

     要するに何かって言うと、その本の中に書いてある事を、ほぼ自分の中で見当を付けて、それが合っているかどうかっていうのをタッタッタッタッタッとチェックしながら読むんですね。
     だったら読めるんですよ。
     その読み方だったら分かるし、俺は自分の方法でやってるから、「別に必要ないや」と思うわけですね。
     なので速く読むだけだったら、たぶん僕の読み方をするか、例の速読のやり方。
     いわゆる目次を凄く読んで「こんな内容だろう」というふうに事前に推理して。
     あとはもうタイマーを前に置いて、「一ページに付き ○分だから、○分でめくりきる」って考えて、ひたすらめくってめくってめくって。
     それで引っかかったら脳が自動的に「こんな内容だろう」と推理を始めるので、その推理のままにめくっていって、最後まで行く。
     すると、一冊の本を10分か15分ぐらいで読む事が、可能は可能ですね。

     あんまりオススメしないんですけども。
     これをやって、中身とそんなに外れた事は無いから、かなり読んだ人と話してもバレないんですよ。
     バレないって言い方は何ですけども(笑)。
     これってプロっぽい読み方ですよね。
     編集者の人は、みんな凄い速度で丁寧に最後までページをめくるけども、めくる時のペースがあんまり変わらないもんね。
     これだったら速く読めるので、一冊やってみてはどうでしょうか。
     とにかく読み終わるのだけを目標にして、パーッとページをめくるのが速いですよ。
     それで一日に三冊ぐらいこなしたらコツがつかめるので。
     とりあえず半日ぐらい時間を用意して、三冊を無理やりめくって、終わったらカフェに捨てて帰る。
     この後戻り出来ない感(笑)。
     これで、ワリといけると思うんですけどね。

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