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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『りぼん』に投稿できる『デスノート』を考えてみよう」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『りぼん』に投稿できる『デスノート』を考えてみよう」

2018-06-26 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/06/26

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2015/03/08配信「マンガでわかるアイデアの作り方!」の内容をご紹介します。
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    2015/03/08の内容一覧

    アイデアの作り方/『りぼん』に投稿できる『デスノート』を考える

     今回はマンガでわかるということなので、マンガを例にして、アイデアの出し方やってみようと思います。
     ちょっと立って話するね。
     今日は、大学の講義でよく使ってる話なのでですね。
     だいたい6年ぐらい前に、僕が講義でよく使ってたネタを久しぶりにちょっとやってみます。
     『デスノート』っていうのあるよね。

    (中略)

     アイデアの作り方っていうのは、これを少女マンガにするのにはどうすればいいのか。
     まぁあのね、あんまりこんなふうに考える人、いないんだよね。
     少女マンガのアイデアで、なんかいいのありませんかというふうに聞かれて、そのときに答えたのが、じゃあ、自分がすごく好きなマンガを少女マンガに無理矢理変換しろっていう話したんだよね。さっき言ったみたいに、構造を同じにしたらどういうふうになるのだろうかという話。
     で、少女マンガのヒット作を自分流にアレンジするっていうのは、すごい難しいんだ。
     たとえば、『NANA』が好きだ。じゃあ、『NANA』みたいな話が書きたいって言ってアレンジすると、あっという間にパクリだとバレてしまう。
     そうじゃなくて、自分がすごく好きなんだけど、かなり無理があるところ。
     今、『黒執事』っていうのが出てきたんだけど、そうなんだよね。
     だから、女の子でマンガ書きたいって人って、黒執事とか、あとなんだろうな、女の子人気が高くても、安定してる少女マンガのほうから、なにか自分がインスパイア受けて、そこからアイデアを作ろうとしてるから無理があるんだ。
     そうじゃなくて『デスノート』みたいな、全く関係ないものから少女マンガを変換する。
     それもこれは『なかよし』とか『りぼん』に投稿できるものにしようと。
     ここで、ちょっと枠をもうけたわけだね。はい。
     『なかよし』とか『りぼん』に投稿する。

     じゃあ、どういうふうにするのかっていうと、『デスノート』を構造で分解するよ。
     『デスノート』を構造で分解すると、ノートに名前書いたら死ぬ。
     だから『デスノート』だよね。
     シンプル。ノートに名前書いたら死ぬと。
     これは男性向けのマンガで、リアルな絵柄で書いて、おまけに半分ホラーっぽい要素があるからだ。
     じゃあ、そうじゃなくて、少女マンガに変換したらどうなるのかって言うと、『なかよし』とか『りぼん』だから、死ぬっつう訳にもいかないだろ。
     で、ノートっていうのを使っちゃう。
     たとえば、ノートに名前書いたら相手が自分のこと好きになってしまうラブノートって言ったら、編集部の人からボコボコに殴られるよね。もちろん。それはパクリだと言われる。
     バレちゃいけない。
     こういうふうに構造ベースで考える時っていうのは、どの部分を変換させて、どの部分を変換させないのかっていうのは『デスノート』の構成をよく考えるべきなんだ。
     『デスノート』の構成考えてみたら、主人公の夜神月っていうやつがいる。
     月と書いてライトと読むんだけど、これがいいや。こいつが主人公ね。
     で、どういう話かっていうと、ライトがLと戦うっていう話なんだ。ものすごいシンプルに言うと。
     ライトの味方には、リュークっていう死神がいると。はい。すごくシンプルに書くよ。
     死神リュークを味方につけたライトは、ノートに名前を書くことで、人を殺すことが出来る。
     ライトが犯人ではないかと気づいた、勘で思ったLはひたすらライトを責め立てるというか、いろんな証拠みたいなものを探したりして、こいつを逮捕しようとすると。
     追っかけっこの物語なんだ。
     で、中心にあるのはノート、ライト、L。
     でも、これだけだったら、あまりにもライトが有利なんだよね。
     なのでここに、父親という要素があると。
     じつは構造で分解しないとわからないんだ。
     構造で分解しないと、たとえば夜神月側にいるミサミサとかさ。弥海砂とか、いろんなキャラクターが気になってきちゃうんだけども。
     じつは構造で考えると、大事なのはライトとLと父親なんだよ。この父親が刑事さんなんだけども、この刑事がいないとライトとLの関係の持ちようがないんだよね。
     国際的に有名な探偵のLと、そして単なる受験生、高校生だったライトっていうのを結びつけるのは、この父親だけなんだ。これが刑事だからいけてるんだよね。
     ところがマンガの中ではたいして強いキャラクターとして書いてない。
     何でかって言うと、平凡な正義感を持って、操作能力も普通程度の、まぁ人のいい刑事さんとして書いてるんだよね。
     なので、この父親のキャラクターがクローズアップされてないんだけども、構造にすると、ものすごい重要で。
     だからこの人を、今、ここに書くんだけども。

     では、この構造をベースにして少女マンガにしてみよう。
     少女マンガにする時は、『デスノート』って言う訳にはいかない。さっきも言ったように。
     なので、もっとわかりやすく、ノートよりは女の子に共感を生んで、デス、死ぬことよりも『なかよし』や『りぼん』の女の子の読者に共感を生むことというふうなことで、ラブスマホ。だよね。
     まあ、8年前はラブ携帯って言ってたんだけど。恋愛のスマホっていうふうにしてみる。
     これぐらいでいいんだ。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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