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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『スター・ウォーズ』は他の映画と何が違う?」

2018-07-24 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/07/24

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2015/02/01配信「『スター・ウォーズ』を岡田斗司夫が徹底解説」の内容をご紹介します。
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    2015/02/01の内容一覧

    『スター・ウォーズ』のキャラクターの魅力、他のSF映画との違い

     『スター・ウォーズ』ね、見てない人に対する説明って凄い難しいんだけども、まずあのマーベルの『アベンジャーズ』シリーズってあるよね。あの『アイアンマン』とか『マイティー・ソー』とか、そういうの足して作ってる『アベンジャーズ』シリーズっていうのがあるじゃん。あの『アベンジャーズ』シリーズと、あとピーター・ジャクソンの『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』も含めて。あれと、あと『ハリー・ポッター』の、この3つを足して2で割ったような作品なんだ。3つを足して、3で割ったんじゃないんだ、3つを足して、それぞれよりちょっとずつ優れてんの。
     何か? っていうと『アベンジャーズ』より、まずキャラクターに魅力がある。

    (中略)

     この101のキャラクターって凄い存在感があるんだけど、だから、『アベンジャーズ』シリーズよりはキャラクターに魅力があって、あと『ロード・オブ・ザ・リング』なんかの、ピーター・ジャクソン映画よりも絵にスケール感がある。
     「『スター・ウォーズ』は他のSF映画と、何が違うのか?」というと、一番は絵にスケール感とか品格があるところの違いなんだよね。
     だから、エイブラムスが今回、『スター・ウォーズ』の予告編で、『スター・ウォーズ』っぽいこと、やってんだよ。
     それは絵の品格っていうのは、撮影監督に誰を持って来るのかでほとんど決まるんだよね。
     つまり、露出をあとどれぐらいアンダーにするのか? とか、いわゆるフランス・コッポラが『ゴッドファーザー』作った時に「もう、フィルムに映らなくてもいいから、ギリギリ暗い光で撮れ」と、そしたらフィルム全体がゴールデンアンバーていう琥珀色の色合いを持つと、だから、フィルム全体がちょっと金色がかってる色味にシフトするっていうのを主張して、で、撮影監督で当時一番有名だった、ゴードン何とかいうオッサン(注:ゴードン・ウィリス)連れて来て、それで撮ったんだよね。
     だから、エイブラムスの今回の撮り方も、CGで飛んでるファルコンとかXウィングだから、本来はそういう撮影監督的な、なんて言うかな、品格のある絵って凄い作り難いんだけども、ちゃんとそれ作ってるから、「おぉー、わかってるじゃん、エイブラムス」と思ったんだよ。
     そういう、『ロード・オブ・ザ・リング』よりも、僕、絵に深みがあってスケール感があると思う。『ハリー・ポッター』よりも、やっぱり善悪の戦いということに関して、深みあるよね。
     これはあとで説明するけどさ。
     『スター・ウォーズ』の面白さって善対悪じゃないんだ、よく言われてる。
     善対悪じゃなくて、ジェダイが善で、シスが悪でも、なんでもないんだよね。そうじゃなくて、2つの対立してるものがあって、それが何なのか? って、僕、わりと日本でこれに一番近いのは『五星戦隊ダイレンジャー』の、最終回あたりだと思うんだけどもさ(笑)。
     『五星戦隊ダイレンジャー』っていうのはクライマックスのところで、何が出て来るのか? っていうと、何でゴーマっていう悪がいて、何でダイレンジャーっていう正義があるのか? っていうと、ただ単に『バットマン』の『ダークナイト』と同じような主張なんだけども、正義があるから悪がある。悪があるから正義がいると。
     「それぞれがなければ、存在しない」っていう話なんだよね。
     だから、最終回で『五星戦隊ダイレンジャー』で、ダイレンジャーはゴーマっていう敵組織を壊滅させるんだ。
     そしたら皆が変身しなくなって、いきなりその番組の、テレビの、テレビシリーズの最終回の最後一分は、30年後の話になって(笑)。
     30年後、「またゴーマが復活した!」って言ったら、もう、じーさんばーさんになった元ダイレンジャーが大喜びで、「やったー! イケー! 我が息子や娘たち!」って言ったら、皆が転身して戦うっていうのがラストシーンで、世界に平和が訪れて良かったじゃなくて、世界に平和が訪れたから、正義も悪もなくなってしまった。
     これからまた正義と悪とが戦う、エキサイティングな日々が始まるんだ! 五星戦隊ダイレンジャー、終わり! っていう(笑)。
     次回からは『忍者戦隊カクレンジャー』見てね! っていう(笑)
     スッゲェ、ドラマだったんだけどさ(笑)

    (中略)

     『ハリー・ポッター』にはそういうのじゃなくて、本当に善対悪っていうのは作者自身が信じてるんだよね。だから、ハリーが属してる社会は善であってヴォルデモートがいる世界は悪であるっていうふうに、単純にイギリス人が考えるジュブナイルだから、捉え切ってしまっているとことがやっぱり深みがないところだと僕は思ってるんだ。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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