今年の日経平均の安値は2月12日の14865.77円でしたが、先週は安値15395.98円でその水準に近づいてきました。これで2番底形成となるのか、はたまた英国のEU離脱で底割れとなるのか固唾を飲んで見守る投資家が多いと思います。
 本当に離脱となればその影響は計り知れないと言われますので離脱後にリーマンショックのような展開となる可能性も秘めているからこそ投資家は慎重になっている訳です。

 仮に離脱となると欧米株の株価下落、上海、香港株の大幅な株価下落となりまた負のスパイラルも想定されるため、投資家は覚悟しておかないとなりませんが、皆さんには覚悟ができていますか。

 救いは心配が先だって空売りが増えていることで、意外なことに結果がどうであれ案外、あく抜けの動きが見られる可能性があることです。


 2番底形成では日経平均は15000円台前半で下げ止まる必要があります。先週の15395円が2番底になるかはまだ予断を許せません。1ド ル=103.58円まで上昇した為替相場はドルが底割れしたばかりであり、まだ先高感が残っていますので日経平均もまだ下値模索の段階にあると言えます。

 トレンドの反転のためには日本政府が市場に何らかのサプライズを与える施策を打ち出す必要がありますが、先週は日銀が現状の政策維持で新たな対応を打ち出すことなく、ネガティブインパクトをもたらしてしまいました。

 7月10日に向けた参院選挙公示でいよいよ選挙ムードが高まり、政策よりも選挙という雰囲気が漂いつつあります。

 こうなると政策催促相場に陥る恐れもありますが、安倍政権にとっても英国のEUからの離脱の結論が出る23日以降は財政政策も含めた景気刺激策を打ち出 すタイミングを伺うことが求められます。2番底形成か底割れかの時期ながら、これが最悪期だろうと願望を込めて皆さんの勇気ある行動にも期待をしておりま す。


(炎)


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