閉じる
閉じる
×
5月に米国NAPFA(独立系アドバイザー)のカンファレンスで聞いてきた話です。
スピーチをしていたのは米国で有名なファンド会社ヴァンガード社
https://investor.vanguard.com/home/
日本でもETFなどはヴァンガード社のものが人気があるので皆さんも聞いたことはあるかもしれません。
本来のタイトルは
「アドバイザーのアルファ(アドバイザーを利用するメリット)はどこにあるのか?」
という話で、個人投資家にとってアドバイザーがどのような付加価値を与えているかを説明されていました。
要するに、個人投資家がアドバイザーを付けるメリットを説いていたのですが、裏を返せば、平均的な投資家がこの5点を気を付ければ、アドバイザーを付けた場合と変わらないレベルの資産運用ができるということでもあります。
1.コストに敏感になること(0.45%分の価値)
米国の平均的な投資家は、ファンドのコストが0.61%だそうです。
(日本だと1.6%ぐらいのコストのような気がします)
これをきちんとコストに気を払って、コストの効率化を図ると、ポートフォリオのコストは0.15%程度に抑えることができます。
おそらくETFをフル活用するんだと思います。
この分、年0.45%は、コスト削減だけで十分な価値が生まれることになります。
2.リバランスすること(0.35%分の価値)
リバランスとは、ポートフォリオの状態をきちんと定期的に維持することです。
こうした作業を行わない場合には、時間が過ぎるほどに当初設定したポートフォリオからズレが生じて拡大していきます。
米国の場合には、株式が上昇傾向にありますので、株式と債券でポートフォリオを組んだ場合、時間がたつほどに株式の比重が高くなり、ポートフォリオ全体のリスクが高くなっていく傾向があります。
つまり、当初は株式と債券である程度リスクを制限していたものが、時間がたつほどリスクが高くなっていく傾向があるということでもあります。
こうした定期的なリバランスを行ってリスクコントロールを行う価値が0.35%分だということです。
3.行動のコーチング(1.5%分の価値)
これが一番価値を高く評価されていましたが、
「平均的な投資家」は売買が感情に左右されて、
市場が大きく下がってしまった時に売ってしまい
市場が大きく上がってしまう時に買ってしまう
ことが多いようです。
一方でアドバイザーは、
市場が大きく下がった時には、きちんと買い増して
市場が大きく上がった時には、きちんとポジションを減らす
ことを行いますので、長期で見たときに1.5~2%のパフォーマンスの差が出ているというのが彼らの研究結果です。
4.アセットロケーション(0~0.75%分の価値)
ここでの注意点は、資産運用で出てくる「アセットアロケーション」(資産配分)ではなく、
「アセットロケーション」(どこに資産を置くか?)
ということになります。
米国で言えば
401K、IRAなど非課税の退職金制度をどのように利用するか?
ということであり、日本で言えば
確定拠出年金とかNISAとか税制優遇制度をどのように利用するかをきちんと考える
ということになります。
5.資産の取り崩し方(0~0.7%分の価値)
こちらも、税制利用のアドバイスになります。
つまり取り崩し(お金を使う)場合にも、投資に有利な制度のお金は残しながら、税制優遇のないお金から利用していくという話です。
お金を使う場合にも、税金の最適化を考えながら使っていく必要があるということです。
1~5まで合わせて、平均的な投資家がアドバイザー利用する場合の価値は3%程度だと試算しています。
逆に言えば、平均的な投資家は上記1~5のポイントに気を付ければ、年間3%程度の利回り向上が狙えるのではないかと思います。
最後に、この事について書かれているヴァンガードのレポートはこちら
http://www.vanguard.com/pdf/ISGQVAA.pdf
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
無料で資産運用の相談をしてみたい方はコチラ
↓
http://abvom.biz/brd/archives/ahwxrr.html
具体的な老後資金のプランニングをしたい方はこちら
↓(7月はあと先着2名様受付限りです)
http://abvom.biz/brd/archives/oqjjbm.html
■小屋洋一の資産運用メール講座■
資産運用についてメール講座で学びませんか?
これまで300人以上にアドバイスしてきた資産運用のプロ、小屋洋一が、
資産運用で成功する人と失敗する人の違いをお教えします。
詳しくは http://mlplanning.co.jp/mail/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
スピーチをしていたのは米国で有名なファンド会社ヴァンガード社
https://investor.vanguard.com/home/
日本でもETFなどはヴァンガード社のものが人気があるので皆さんも聞いたことはあるかもしれません。
本来のタイトルは
「アドバイザーのアルファ(アドバイザーを利用するメリット)はどこにあるのか?」
という話で、個人投資家にとってアドバイザーがどのような付加価値を与えているかを説明されていました。
要するに、個人投資家がアドバイザーを付けるメリットを説いていたのですが、裏を返せば、平均的な投資家がこの5点を気を付ければ、アドバイザーを付けた場合と変わらないレベルの資産運用ができるということでもあります。
1.コストに敏感になること(0.45%分の価値)
米国の平均的な投資家は、ファンドのコストが0.61%だそうです。
(日本だと1.6%ぐらいのコストのような気がします)
これをきちんとコストに気を払って、コストの効率化を図ると、ポートフォリオのコストは0.15%程度に抑えることができます。
おそらくETFをフル活用するんだと思います。
この分、年0.45%は、コスト削減だけで十分な価値が生まれることになります。
2.リバランスすること(0.35%分の価値)
リバランスとは、ポートフォリオの状態をきちんと定期的に維持することです。
こうした作業を行わない場合には、時間が過ぎるほどに当初設定したポートフォリオからズレが生じて拡大していきます。
米国の場合には、株式が上昇傾向にありますので、株式と債券でポートフォリオを組んだ場合、時間がたつほどに株式の比重が高くなり、ポートフォリオ全体のリスクが高くなっていく傾向があります。
つまり、当初は株式と債券である程度リスクを制限していたものが、時間がたつほどリスクが高くなっていく傾向があるということでもあります。
こうした定期的なリバランスを行ってリスクコントロールを行う価値が0.35%分だということです。
3.行動のコーチング(1.5%分の価値)
これが一番価値を高く評価されていましたが、
「平均的な投資家」は売買が感情に左右されて、
市場が大きく下がってしまった時に売ってしまい
市場が大きく上がってしまう時に買ってしまう
ことが多いようです。
一方でアドバイザーは、
市場が大きく下がった時には、きちんと買い増して
市場が大きく上がった時には、きちんとポジションを減らす
ことを行いますので、長期で見たときに1.5~2%のパフォーマンスの差が出ているというのが彼らの研究結果です。
4.アセットロケーション(0~0.75%分の価値)
ここでの注意点は、資産運用で出てくる「アセットアロケーション」(資産配分)ではなく、
「アセットロケーション」(どこに資産を置くか?)
ということになります。
米国で言えば
401K、IRAなど非課税の退職金制度をどのように利用するか?
ということであり、日本で言えば
確定拠出年金とかNISAとか税制優遇制度をどのように利用するかをきちんと考える
ということになります。
5.資産の取り崩し方(0~0.7%分の価値)
こちらも、税制利用のアドバイスになります。
つまり取り崩し(お金を使う)場合にも、投資に有利な制度のお金は残しながら、税制優遇のないお金から利用していくという話です。
お金を使う場合にも、税金の最適化を考えながら使っていく必要があるということです。
1~5まで合わせて、平均的な投資家がアドバイザー利用する場合の価値は3%程度だと試算しています。
逆に言えば、平均的な投資家は上記1~5のポイントに気を付ければ、年間3%程度の利回り向上が狙えるのではないかと思います。
最後に、この事について書かれているヴァンガードのレポートはこちら
http://www.vanguard.com/pdf/ISGQVAA.pdf
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
無料で資産運用の相談をしてみたい方はコチラ
↓
http://abvom.biz/brd/archives/ahwxrr.html
具体的な老後資金のプランニングをしたい方はこちら
↓(7月はあと先着2名様受付限りです)
http://abvom.biz/brd/archives/oqjjbm.html
■小屋洋一の資産運用メール講座■
資産運用についてメール講座で学びませんか?
これまで300人以上にアドバイスしてきた資産運用のプロ、小屋洋一が、
資産運用で成功する人と失敗する人の違いをお教えします。
詳しくは http://mlplanning.co.jp/mail/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)