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 今週の日経平均株価は前週末比で約2.2%の下落。
 週初から為替に円高圧力が高く、100円を割る場面が見られた。

 FOMC前には101円台まで反発する場面が見られたが、9月の利上げ見通しが後退したことで円高方向に推移した。
 その後、100円を挟んだ動きに終始したが、日経平均は日銀の買い入れ等もあり底堅く推移した。


 7月の日銀の追加緩和によりETFの買入れ額がほぼ倍増したことにより、大型株への需要が高まり、堅調に推移している。

 一方、小型株は5月以降、下落に転じ、足元は出来高も少なく閑散な相場が続いている。個人投資家の新興市場の信用評価損率も一向に改善せず、需給も最悪な上に今週は時価総額が高いサイバーダインにネガティブなレポートも出され更なる需給と収益の悪化を招いた。


 個人投資家は出来高が少なく、上値の重い新興市場では短期売買に活路を見出すが、上昇しても上値の重さから場中に値を消す銘柄も散見される。

 このことから市場参加者は疑心暗鬼になり、投資金額(投入ロット)や保有時間がさらに減少するため、利食い・損切りのタイミングがだんだん早くなる。
 このため、本来であればストップ高で引ける銘柄に売りが出たり、疑心暗鬼がさらに強まる悪循環が続いている。


 この状況から脱却するには信用買い残の整理や指数への影響が高い銘柄の上昇などが必要である。


(Bコミ)


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