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 第1四半期決算の発表シーズンが終わり、次の第2四半期決算に向け、日々事業活動に邁進している多くの上場企業の経営者の皆様、お疲れ様です。

 やれ円高で為替差損が出たの人件費の上昇で利益が出なかったのと言い訳をしながら短期的な業績結果を釈明するのもなかなか大変ですが、四半期の決算短信 には、業績が低下した理由についてせいぜいその程度のことしか書いてないので、投資家は出てきた数字を見て単純に売り買いしてしまうことになります。

 結果として眺めるとあの時が底だったとかあの時が天井だったということになるのですが、企業の決算の出方を普段からしっかり研究しておきたいものです。
 また、投資家としては余り短期的な視点に偏ることなく投資していきたいところです。


 短期的な視点より重要なのはやはり中長期的な視点です。企業によっては成長する意識があるのかどうかまったくその方向性が見出せない場合もあって、投資家はできるだけそうした企業への投資は避けないとなりません。
 過去の業績推移と中長期計画から成長指向の企業を見出して投資することがオーソドックスな投資のスタンスと言えます。


 上場している以上は自己資本の増殖を図るために努力して、絶えず上を目指している必要があります。事業が安定的な市場を背景にしている場合においてはよ り市場の発展が見込める成長分野に新規参入することやM&Aによる事業規模の拡大を図るなど手法は様々ですが、投資家に夢を与えることも経営者の役目で す。
 経営者自らが株主として存在している場合はそうした成長指向がより強く現れますが、サラリーマン経営者の場合はどちらかと言うと安定志向のところがあってなかなか未知の世界には足を踏み入れません。


 そうした企業への投資家の評価は低いのが一般的なように思われますが、中にはアドソル日進(3837)のようにリーマンショック時にバトンタッチした現社長が明確な成長に向けたビジョンを示し積極的な経営を指向している場合もあります。

 第1四半期に見る短期業績の向上を背景に株価はこのところ安値から5割程度の上昇を見せましたが、事業規模や事業内容、新規事業の成長性などからすれば 企業全体の伸びしろが大きいと判断できる一方で、株価の上昇による短期的な相場乱高下の可能性を踏まえて多くの投資家は待ち構えて売りを出そうとしている という構図が見て取れますが、同社のように成長を指向している企業への評価は今後も高まるものと期待され、短期的な調整を経て次のステップに向かう可能性 も念頭に入れておきたいところです。

 過去の株価変動が激しい企業の株価は企業経営者が自ら積極的な成長を指向していることを背景にしている場合があります。
 投資家の皆さんはそうした企業の株式をポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょうか。


(炎)


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