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生保は長らく外債投資をヘッジ付き外債という手法で行ってきた。
これは例えばドルを購入してドルの債券を買うのでなく、3ヶ月ぐらいのスワップでドルを調達(借り入れて)債券を投資する手法を言う。これだと調達コストがかかるのだが米国10年債利回りが1.7%であれば、調達コストを差し引いても、日本国債の利回りを上回ればよしとしてきた。
それがドルの調達コストが上昇し、最近は1.8%ほどあるようで、10年債の利回りを超えてしまう。そうなると為替差損回避のためのヘッジ付き外債は意味が無くなるので、生保はドルを現物市場で購入してそれで米国債に投資しているのではないかとの話が市場に出回っている。
100円付近を買っていたのは、このような長期投資化のドル買いといわれており、100円をサポートしたドル円は、米長期金利の上昇、それにもかかわらず株価が高止まりしていることを受けて一時104円台前半に上昇した。
しかし104.30~40は前回高値であり104~105円は一旦止まるところではないかと思っている。ここが上抜けするようであれば107円付近への上昇となろう。
(YEN蔵)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)