有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「出来高の増加に注目して、より早く高く上がる銘柄を選びたい」=
(有料メルマガ第331回・2015/5/26配信号)
※注 2015年5月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
先週取り上げた、前期比、前年同期比で増益になっている銘柄は上げて、減益になっている銘柄の株価は下げる。そして、その傾向がしばらく続いてしまう。
下げると、その下げを嫌って、逃げ出す投資資金(投資家)が増える。上げると、その上げを好感した投資資金(投資家)が集まってくる。
どれほど低PERでも減益なら機械的に『売り』、増益なら機械的に『買い』という単純極まりない動きで、資産的にも、事業的にも割安な銘柄が、更に割安になっていきます。
必ずしも、上記のカタリストが全ての銘柄に当てはまるわけではありませんが、ファンダメンタルズばかりを重視して、『減益』というキーワードを軽視すると、短期的には下がる株ばかりを掴むことになり、悶々とした日々を長く体験する可能性が高くなります。これは苦しいことなので、できれば避けたいと思う気持ちも強く持っています。
いつまでこの『減益』『増益』というキーワードがカタリストになるかどうかは分かりませんが、少なくともファンダメンタルズだけで投資指標的に割安だと、飛びつき買いをして苦しむことは、少なくしたいと考えています。
しかし、このように下げている銘柄に投資して、少し長い時間はかかるけれど、このような銘柄の株価が大きく上がるのを待つということが出来るなら問題ありません。
『当面の運用利益の増加など気にしない。』
このような投資態度を貫ける自信があるならば、中長期的には大きく運用成績を増やすことが出来ることが多いことは、私も長い投資経験の中で学んできました。
要するに、自分が投資した銘柄を我慢して上がるまでホールドできるかどうかが、全てです。
ただ、ポートフォリオの銘柄が、皆このような銘柄ばかりだと、耐える気力も萎えてきます。他の投資家が投資した銘柄ばかりが上がって、自分が投資した銘柄がみな上がらない。上がらないなら良いが下げてしまう。
これはとても苦しい体験です。もちろん将来には生きてきますから無駄ではありません。でも分散投資をするならば、投資家の買いが集中してきて早く上がっていく割安株にも分散で投資をしておくのも、精神衛生上はとても良いことだと考えています。
資産的にも割安で、事業的にも増益が続くことが予想できている。でも株価は下げている。このような銘柄に投資してしまい苦しい時に、私がいつも唱えている呪文があります。
『短期的な傾向は時の流れで修正される。どんな時代にも通用する株価が上がる原因は、利益を毎期ごとに増やしていき、株主還元も利益の増加に伴って増やしてくれる企業の株価が中長期で見れば株価を上げていく。』
という呪文です。
ファンダメンタルズを重視して投資銘柄を選ぶタイプの投資家は、このような銘柄を、自分のポートフォリオのコア銘柄にしてしまうことも起こります。
【中略】
必然的に上がる株に投資したいと願って努力していても、運には勝てません。これは当たり前のことかもしれません。『運用』というのは『運』を『用』(もち)いるということだからです。昔、誰かの本に書いてあったな~ということを、ある投資家さんがブログに書いておられたので思い出しました。
株式投資も運用ですから『運』を使います。しかし『運』に頼るためにも株を買うというリスクを、まず取る必要があります。
短期的にでも株価が下がるというリスクを取りたくないという人は、株式投資には向かない人だと思っています。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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【ほぼシェア100%!技術志向で強力な製品群を持ち、古い歴史があり、積極的に海外生産拠点を開設、低PER低PBRで業績堅調な増配優待企業を研究!】
本日配信の有料メルマガでは、創業100年を越え、国内シェアほぼ100%を含む製品群を持ち、世界に13拠点を持つグローバル企業で、国内海外ともに大手企業との取引が多く、財務内容もよく低PER低PBRで、4期連続増配する株主優待企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「10月は過去に大暴落が起きたこともある月なので、用心しながら他の企業よりリスクの低いと考えられる企業を投資対象として選択することも良い方法だと考えています。」と題し、企業の内容を吟味しながら、取れるリスクを考慮して、異なった視点での銘柄選択によるポートフォリオ構築や、短期的トレードなどの戦術を組み合わせる実践方法を考察しています。
さらに、6月21日号で取り上げた配当利回りが高い5銘柄を、当時のコメントを引用しながら株価を検証しています。
加えて、賃貸不動産事業のほかに、有力な柱となる事業を持っている企業群を、7月5日号を引用しながら、7銘柄の株価を検証しています。
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