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先週の金曜日にFBIがヒラリー氏のメール問題に関して再捜査を開始と報道されたが、月曜日は比較的落ち着いていたマーケットが1日から動き出した。
一部の世論調査でトランプ氏がヒラリー氏を1ポイント上回ったことが直接の材料になった。いくつかの世論調査で3~4ポイントヒラリー氏がリードしているものもある。また事前投票ではヒラリー氏が優位のようで、ヒラリー氏のリードがまだ維持されているという見方もある。
しかし市場はトランプ氏の大統領の可能性というテールリスクに反応してリスクオフ的な動きとなった。
1日はダウは150ドル安となり、VIX指数(SP500のボラティリティ=オプションの値段と考えてください。上昇するほどオプション価格が上昇する、マーケットが変動を予想するということです)19.04%に上昇した。
1日に発表された米10月のISM製造業景況指数は51.9となり前月の51.5、予想の51.7を上回ったが、相場の好材料にはならなかった。むしろ新規受注が前月の55.1から52.1に低下していることが悪材料とも言える。
2日は米国の株安、円高、明日が休みということもあり東京市場は円高、株安が加速した。日経平均は1.76%下落したがマザーズ指数の下落が3.37%と大きく、ここの所上昇していた新興市場の調整が大きくなっている。
マザーズ指数は886.02ポイントまで下落したが、7月23日の安値883ポイントが辛うじてサポートされており、ここを抜けてしまうと6月24日のブリグジットのときの828.77ポイントまで節目がない。
2日のダウは77ドル安と比較的落ち着いている。しかし市場はドル売りの流れが顕著になっており、ドル円は103円割れまで下落している。
8日の大統領選挙まではトランプ氏の大統領当選というリスクを織込む株安、ドル売りの流れが継続するものと思われる。
(YEN蔵)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)