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投資市場としての魅力
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投資市場としての魅力

2017-04-17 18:15
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     3月から何かと忙しくなってしまい、なかなか執筆の時間が取れませんでした。まだ暫く忙しい時期が続きますが。

     それにしてもこの間の、3月中旬からの力なく下落していく株式市場には驚きます。


     ドル円為替は115円辺りから110円割れへ約4%、日経平均株価は19,600円辺りから18,300円(今日の午前中)まで約6.6%も動きました。両方ともズルズルとした一方的な下落で、割安とは感じるものの何とも解説のしようのない、一般の投資家では手の出しようの無いマーケットです。
     読者の皆様も「どうしたものか?」とお悩みのこととお察しします。


     東アジアの地政学リスクとの解説が増えていますが、チンピラ国家の挑発で東アジアに紛争の懸念が広がっていると言うのに「何故に円高?」・・・と疑問に感じるのは私だけでは無いと思います。
     小職のポジションも今年に入ってから殆ど動かすことも無く、最近ではズルズルと力なく売られていく保有株や債券などを見つめているだけ・・・という状況です。

     1月のトランプ大統領就任の手前で幾らかポジションを軽くしておいた分だけ次の投資タイミングを待っているつもりですが、世界中から物騒なニュースが入ってくるだけで、株式にしても買いたい水準まで下がることも無いまま忙しくなって今に至ります。

     3月中旬のメルマガでは、こう着状態を抜けるときは株式相場が買われ易くなるのではないかとのイメージで書きましたが、実態はその逆で、値動きのレベルが日経平均株価で7~800円ほど下に移動したところです。大きく下がっているようで、実のところは昨年末からの上げ(トランプ政策への期待)分が剥げたという印象でもあります。


     様々な相場見通しはあるものの、足元ではトランプ政権への期待が薄れている事やフランス(欧州)の選挙が続くこと、北朝鮮問題や中東問題など、懸念材料が目白押しの中で市場参加者が様子見を決め込んでいることと、相場を動かすことを仕事にしているファンドなどが中心になっていると言う事なのでしょう。

     今の為替水準や資源価格などを前提とすれば、今期予想EPSは1,300円前後になるとのエコノミスト予想が多いのですから、下記の式からも割安な水準であるはずなのですが買われません。

     抑え目に見て、1,300円×PER13倍=16,900円。これに日銀のETF買いによる押し上げ分1,700円を加えれば18,600円となり、今の18,000円台の水準は下限レベルと解釈することも出来ます。

     これに加えて日本株のPBRは低く、そして自社株買いも継続されていることなどを踏まえれば十分に買える水準であるのに買われない。何故なら割安でもリターンが少ない株式への投資を控えてしまうという日本株市場特有の市場環境が影響しているのか?それに加えてアベノミクス第三の矢が見えてこないなど、外部要因だけでは無く、日本の政治・行政特有の懸念材料も感じられます。

     そろそろ目を付けている銘柄を少し買ってみようかと考えていますが、ややこしいNISAやIDECOの再点検や、魅力的な投資市場の在り方を今一度検討すべき時期ではないかなどと期待している次第です。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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