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本日は特別に、最新号(本日配信)の有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」のコラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎の最新コンテンツをお楽しみ下さい。
=コラム「リスクを取って株へ投資して良かった」=
(有料メルマガ第434回・2017/5/30配信号)
【前略】
― 日本を代表する大型株の10年間のチャートを見ると定額貯金よりは運用成績はずいぶんましですが、リスクを取った割には見返りが少なかったと感じます。それに引き換え中小型株のパフォーマンスの良さが際立ちます。このメルマガで分析しやすい中小型株を中心に研究銘柄として取り上げてきたのは正しかったことも確認できたので、これからも中小型株主体で研究銘柄にしていこうと考えています ―
私がサラリーマンを卒業して12年目に入りました。
サラリーマンを卒業したのは、このメルマガをスタートする3年ほど前のことです。全ての資金を株に投資するわけにはいかなかったので、リスクのない郵便局の10年満期の定額貯金にもお金を預けて、いざというときに備えてきました。
ちょうど10年前に預けた分が次々に満期になっています。10年前に満期を迎えた高利回りの定額貯金などから預け替えをした分なので金利は20年前の定額貯金の金利に比べてやはり10分の一くらいになっていました。
しかし安全には換えられないと考えた末の判断でした。
その後も、失われた30年と揶揄されるような日本経済の低迷が続いてきました。
しかし物の値段はこの十年間でも少しずつ上昇してきています。上がらないのは特売日の卵の値段くらいでしょうか。
リスクを覚悟して投資した株のパフォーマンスはどうなったのでしょうか。
アベノミクスがスタートした後の5年間は株価がずいぶん上昇したように感じられます。いま満期を迎える定額貯金よりもずっと良い運用成績を達成している銘柄も多いです。
私がサラリーマンを卒業した後、リーマンショックが起こり、東日本大震災も発生しました。その後にもギリシャのデフォルト不安や中国不安、イギリスのEU離脱の国民投票の結果、朝鮮有事の可能性など、株式市場を大きく揺さぶる出来事が次々に襲ってきて、日本企業の株は炭坑のカナリヤのように、当事国の株価より大きく下げることが起こってきました。
しかし、それほどのリスクが次々と起きてきたのに企業のファンダメンタルズを調べた上で分散投資さえ行っていれば、この10年で考えても株で運用する資産は10年前の2倍程度には増加していると考えて良いと思います。
少なくとも私の株のポートフォリオはサラリーマンを卒業した時点と比較して、配当と優待を除いても2倍程度には成長しています。
このメルマガのコラムで何度か書いてきたように、できるだけリスクの少ない資産株(=資産の割安株)を主体にポートフォリオを作っているにも関わらず、定額貯金とは比較できないほどの優れた運用成績となっています。
定額貯金の利息と比較するために、日本を代表する優良企業である大型株の株価を調べてみて愕然としたのですが、大型株の株価は今日の研究レポートで調べたトヨタ自動車ばかりではなく、この10年間ではマイナスとなっている総合商社や、一旦破綻して破たん前の株主にはお金が戻らなかった日本航空、これから上場を廃止させられるリスクのある東芝などもありますが、きちんと利益を増加させていても10年前の株価と比較して、あまり上昇していない大型株も多いことに気がついてドキリとしました。
それに引き換え、ビジネスが分かりやすい中小型株のパフォーマンスは大型株より、かなり良いことが今回の調べで確認できました。
まず日本を代表する企業として10年前から優良企業として認められていた大企業を、いろいろな業界から10社選び10年間のチャートを並べてみます。
中小型株としては、株価が上がっている企業ばかりを選んでいるわけではないことが確認できるように、2008年12月からスタートした、このメルマガの第1回目から第10回目までの研究銘柄の10年間のチャートと、レポートを書いた日の終値と2017年5月26日の終値を確認してみます。
研究銘柄の中には、あまり株価が上昇していない日本フエルトのような企業もありますが、配当と優待を行っている企業なのでの配当は10年間で1株当たり155円。優待は変更(⇒増配と共に少し優待の改悪)がありましたが、10年間持ち続けていると優待が1株当たり88円。合計で243円と10年前の株価の5割以上(57%)になります。
やはりビジネスモデルも資産内容も分析しやすい中小型株を研究銘柄に選ぶ方が投資していて安心だし、資産も増える。そう考えて、これからも中小型株を中心に研究銘柄を選んでいこうと思います。
ただし、今日の最後に今後の研究銘柄候補として取り上げる3つの企業のうち3社はビジネスモデルが分かりやすく、10年間でも上げ続けている大型株が2社入っています。
【日本を代表する大型株の10年間のチャート】
〇大林組
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=1802&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇信越化学工業
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=4063&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇NTT
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=9432&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇三菱UFJフィナンシャル・グループ
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=8306&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇京セラ
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=6971&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇武田薬品工業
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=4502&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇ブリヂストン
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=5108&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇三菱商事
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=8058&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇ソフトバンクグループ
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=9984&ba=1&n_cid=DSMMAA13
〇東海旅客鉄道(JR東海)
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=9022&ba=1&n_cid=DSMMAA13
【第1回目から第10回目までの研究銘柄】
第1回 ヤマハ
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=7951&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2008年12月16日)の終値851円
C.2017年5月26日の終値3590円(+322.1%))
第2回 オーナンバ
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=5816&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2008年12月25日)の終値210円
C.2017年5月26日の終値445円(+111.9%)
第3回 オイレス工業
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=6282&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年1月10日)の終値1304円
2014年10月に1株⇒1.2株に株式分割しているので、調整すると
1086円
C.2017年5月26日の終値1941円(+78.7%)
第4回 EIZO(当時はナナオ)
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=6737&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年1月17日)の終値1435円
C.2017年5月26日の終値4230円(+194.8%)
第5回 日本フエルト
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=3512&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年1月23日)の終値420円
C.2017年5月26日の終値517円(+23.1%)
第6回 日東電工
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=6988&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年1月30日)の終値1689円
C.2017年5月26日の終値8926円(+428.5%)
第7回 テイ・エス テック
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=7313&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年2月6日)の終値490円
C.2017年5月26日の終値3150円(+542.9%)
第8回東京応化工業
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=4186&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年2月13日)の株価1409円
C.2017年5月26日の終値3615円(+156.6%)
第9回 JSR
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=4185&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年2月20日)の終値1118円
C.2017年5月26日の終値1872円(+67.4%)
第10回 日本管財
A.10年間の株価のチャート
http://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?type=10year&scode=9728&ba=1&n_cid=DSMMAA13
B.メルマガの原稿を書いた日(2009年2月27日)の終値1212円
2015年10月に1株⇒2株に株式分割しているので、調整すると
606円。
C.2017年5月26日の終値1860円(+206.9%)
最近は、自分が多めに投資している低PERかつ低PBRで配当利回りも高い企業の株が大きく下げてしまうことも多いです。
ポートフォリオの銘柄で多めに投資している企業ばかりに、そのようなことが起こると、ついもっと上げそうな企業の株にシフトしたいと考えるようになります。
しかし、シフトした途端に売ってしまった企業の株が大きく上げることも起こります。ファンダメンタルズをじっくり検討して投資したなら、他の投資家の売買によるとばっちり(=需給)で下げることには我慢して耐えていくことが大事だと感じます。
よく自分に言い聞かせていることは『ポートフォリオの毎日の増加額ばかり気にしてはいけない(=利益の増加ばかり気にしてはいけない)』ということです。
私が株式投資をするのは株式投資をして稼ぐためです。だから投資で稼いだ利益の額は気にしています。儲けの額に執着することはけして悪いことでは有りません。しかし毎日の投資額の増加ばかりを気にしていても進歩は有りません。
投資では一時的な儲けの額よりも、投資で正しい判断が出来たか、その判断どおり投資できたかどうかがより重要なのです。儲けの額ばかり、結果ばかりを気にしていては、投資力はついてきません。
無尽蔵に資金を持っているわけではないので、自分の手持ち資金で、どの株に投資するか、投資家は常に選択を求められています。また、いま投資している株より利益が得られそうな投資候補の株が出てきたとき、いま所有している株を売って資金を作り、新しい株に投資するという判断をすることもあります。
その結果、新しく買った株が思惑通りあがることもあれば、下がってしまうこともあります。そして売った株が逆に大暴騰してしまうこともあるのです。悔しいですよね、そんなときは。でも投資の儲けの額ばかりを気にしていると、こんな失敗をすると、だんだん行動することに対する抵抗が心のなかに生まれてきます。また失敗してしまうのではないか。そしてだんだん投資行動がとれなくなってしまいます。
しかし、買った株が偶然上がって儲かることは株式投資をしていればよくあることです。なんで儲かったかよく分からないけれど、とにかく儲かった。儲かったからよしとしよう。儲からなかったらダメとしよう。
それでは進歩がありません。「いくら儲かった。だから良かった」ではなくて「何で儲かったのか」をここで考えなければいけないのです。儲けの額、損失の額、確かに重要です。でも、次も同じように儲けるためには、そして次に損をしないためには「何で儲かったか」「何で損したかを」をちゃんと分析して良い経験に変えていくことが重要です。
儲かったけれど実は自分の行なって良い投資金額を超えて資金を投入した結果、たまたま上手くいって資金が増えるということもあります。しかし、今回上手くいったからといって、次回も上手くいくとは限りません。失敗したらどうなるか。損失は投資した額が大きいだけにダメージも大きくなります。
投資ではムリして大きく勝つより、ムリしないでコンスタントに勝つ。1回の失敗で立ち上がれなくなってしまうような大きな失敗を避けて、小さく損をして、それを良い経験に変えて、チャンスにガッチリと利益を上げることができるようにすることが大切なのです。個々の投資すべてに勝たなくても(=利益を上げなくても)投資トータルできちんと利益を上げられるようになることが重要です。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
★有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」を週1回配信しています。石川臨太郎が特定銘柄を挙げて詳細研究する「銘柄研究」が好評です。ご興味がある方はぜひ一度ご購読下さい。
【予想より増益を達成!世界トップの取引先を持ち、低PER低PBRで良好な財務内容の高配当企業を研究!!】
本日配信の有料メルマガでは、常に予想より増益を達成しており、今後も伸長が期待できる世界トップの主要取引先を持ち、低PERかつ低PBRで配当利回りが高く、良好な財務内容を持ち、投資テーマとしてIot関連の企業を、
研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「10年前に預けた郵便局の定額貯金が次々に満期を迎えて、あまりの利息の安さに、リスクを取らなかったことで被ったリスクの大きさに唖然とします。でも10年前の定額貯金の金利は0.35%で、いまの定額貯金の金利の10倍以上です。株にも投資してリスクを取って良かったと痛感しています。」と題し、本日掲載した内容に加え、今後の研究銘柄候補として中小型株1銘柄、大型株2銘柄を取り上げています。
金曜日までにお申し込みの方は最新号をお読みいただけます。
ぜひご購読下さい。
【2016研究銘柄パフォーマンストップ3】
1月12日~11月22日配信分 全45銘柄 12月16日現在
1位 エージーピー(9377)+233.33% 3月29日配信
2位 エージーピー(9377)+213.68% 8月9日配信※
3位 東京ラヂエーター製造(7235) +117.09% 7月5日配信
※この銘柄は2回配信しました。
パフォーマンス分布
+100%以上 3銘柄
+50%~100% 2銘柄
+25%~50% 14銘柄
+10%~25% 15銘柄
0~10% 8銘柄
0%以下 3銘柄
42勝3敗となりました。なお、配当・優待は加算しておりません。
有料メルマガは週1回・火曜日配信です。
詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。
過去サンプル(研究銘柄)
銘柄研究 ニチリン(5184)
銘柄研究 帝国電機製作所(6333)
過去サンプル(コラム)
増益修正や増配発表企業の株価が下落するのはチャンス(2017/02/28)
安心できる企業の株でポートフォリオの再構築したい(2017/01/10)
割安企業を選んで分散投資を行えばリバウンド相場で大きく稼げる(2016/12/27)
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