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一躍、時の人となった将棋界の藤井聡太4段(14歳)の快進撃が止まらず、29連勝という連勝新記録を樹立しました。
取り敢えず遅ればせながら藤井4段にお祝い申し上げます。
※編集部注:残念ながら7月2日に29連勝でストップしました。
それとともにメディアが大騒ぎするものですから世の中は猫も杓子も将棋の話でもちきりとなっています。
こうした一種のブーム状態から株式市場でも関連銘柄として将棋の実況放送をするメディアを持つサイバーエージェントやKDDI、将棋のプロ公式戦のスポンサーとなっているJTなどを上げる声も出る始末。まあ、いつの時代もあやかろうという人たちはいるものです。
こうした中で藤井4段と初戦を戦い敗れた加藤一二三9段が引退宣言。
この方も一躍クローズアップされています。
メディアでは加藤9段の特徴的な対局中の行動として相手の立ち位置で将棋の盤面を俯瞰する「ひふみんアイ」がもっぱらの話題となっているのを皆さんも聞かれたかと思います。
将棋は一定のルールで性質の駒を置いて相手の王将を得るまで戦う知的なゲームだと筆者は認識していますが、今話題のAIではコンピューターが勝っているとされています。
必ず相手がいて勝つか負けるを競うゲームで似たような盤上の戦いに囲碁やチェスがあってそれぞれに奥の深い戦いが繰り広げられる点では同じです。
一方で株式投資においても相手こそいないようには思いますが、実は買い方と売り方がにらみ合って展開する一種のゲームだという考え方もできます。
例えば皆さんが運用のプロだとして、盤面ならぬ板上に置かれている売り板と買い板を眺めて下す判断があるとします。
あなたは現在、買い方だとしてできるだけ安く買いたいと考えるのであればひふみんアイでは売り方の目線で買い板を眺めてみれば良いということです。
反対にできるだけ高く売りたい、量をたくさん売りたいというのであれば買い方の目線で売り板を見て作戦を考えるということになります。
日々、繰り広げられる買い方、売り方の戦いが将棋の勝敗と似た世界だとの思いが持てれば、今回のひふみんアイが良いヒントをくれているのかも知れません。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)