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上期の日経平均株価は約4.8%の上昇。
日本株は米国株のNYダウ約+8%、S&P500約+9%、ナスダック約+14%と比較すると物足りないパフォーマンスだった。
日経平均の方向感も乏しかったため、読者の皆様も運用に苦労したのではないだろうか?
上期は「ポジションを売り・買い一方に傾けて多めの資金を投入する」、「低位株や値動きの激しい個人投資家に人気の株投資」していなければ満足なパフォーマンスを得るのは難しかったと思う。
動かなかったと思われているが2ケタ上昇したセクターは33業種中9業種あった。
セクター別騰落率の表は岡三オンライン証券次の一手を参照ください。
https://www.okasan-online.co.jp/tradeinfo/theme/2017/0718a/
下期はリスクの顕在化に注意したい。
想定されるリスクはトランプ大統領の信任の低下、北朝鮮などの地政学的リスク、欧州債務問題、中国リスクのほか、国内要因では安倍政権の支持率低下など上期にリスクとして扱われなかった事象が顕在化する可能性もある。
悪材料が複合した場合、株価の大きな調整に注意しつつ、昨年のような押し目狙いを心掛けたい。
注目セクターは輸送用機器。米国の自動車販売台数の減少を受けて上期はパフォーマンスが悪かったが、為替が円安方向で推移しているため、業績の上方修正の可能性も存在する。
銘柄数は多いが毎年ヒット銘柄が出ている自動車部品株に特に注目している。
自動車メーカーは今期減益予想であるものの、収益は高水準であることから下請けへの価格の圧力がここ数年和らいでいる。マージンの改善と構造改革がうまくかみ合えば大幅に業績が改善する企業が見られるだろう。
その他、個別株戦略は8月に出そろう1Q決算の進捗率の良い銘柄からテーマを見つけて投資したい。
(Bコミ)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)