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情熱投資家、相川伸夫の『株の買い方と売り方を考える』
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情熱投資家、相川伸夫の『株の買い方と売り方を考える』

2017-08-02 03:00
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     最近は以前より自分の記事へのコメントが増えてきており、とてもうれしく思います。
     読者の皆様からのコメントを頂けることは素直に執筆する励みになりますし、自分としても様々な考えを知ることができ、大変勉強になっています。

     記事に対してどんなふうに思ったとか、こんなことについて調べて欲しいなどどんな内容でもコメント頂けた物は全て読ませて頂いておりますので、これからもお気軽にコメントくださいね!


     今回は株式投資について、自分の考えを書きたいと思います。


     そもそも皆さんはどんな目的で株式投資をされていますか?
     きっと、ほとんどの方が株の売買による利益(キャピタルゲイン)を目的に株式投資をされていることと思います。

     そして、究極的には資産を億越えまで増やして日々の株価等に囚われずに配当金だけでの利益(インカムゲイン)による悠々自適な生活などを夢見たりしていることではないでしょうか?

     もちろん自分が株式投資をしているのも、株の売買によって利益を上げることにあります。

     記事を気に入ってくださっている読者の方はご存じの通り、自分が好む銘柄の条件は↓になります

    ・業績、財務が良好である(もしくは成長している)
    ・株価が業界、全体から見ても割安なバリュー銘柄である
    ・会社が化けようとしている(株主、株価に対して向き合おうとしている)兆しがある

     基本的にはこの銘柄選定のやり方で利益を上げ続けており、様々な御縁によって、こうやって執筆させて頂けることになったわけであります。


     しかし、これは銘柄選定の仕方であって、『買うタイミング』が正しいかどうかは別の判断も必要なのだと今までの投資の中で痛感してきました。

     つまり、『銘柄選定だけで利益が出せる訳ではない。』

     もちろん、銘柄選定が正しければ長期的には株価は右肩上がりに伸びます。

     自分が個別記事を執筆する時もその点は考慮して執筆していますが、あくまでご自身で判断をしてくださいm(_ _)m


    ■テクニカル手法とファンダメンタル手法


     こんな言葉を聞いたことがあるはずでしょう。知らない方はぜひ一度検索しましょう。

     投資を始めてすぐはまずテクニカルを勉強しました。
     勉強したてのテクニカルなど全く実用的でもなく、利益も出ませんでした。

     次に、ファンダメンタルを勉強しました。
     自分にとって決算書や財務諸表など全くの未知のものであったために、教科書的な知識だけを元に銘柄を買いましたが…同じく利益も出ません。

     投資を始めて半年くらいまではどうすれば勝てるのか四苦八苦もがいたのが懐かしい思い出です(笑)

     もちろん、今も自分の投資手法をより洗練していく…といった点ではもがき続けています。


    そして、良く耳にする言葉があります。


    ・テクニカルで株式投資は利益を出し続けられるのか?
    ・ファンダメンタルを『正しく』判断することなんてできるのか?


     同じことを自分も疑問に思っていた時期があります。


    『答え』

    …なんてものは経験や環境によって姿を変えてしまうあやふやな物ですが、今の自分としての答えは『どちらも正しい』です。


     先日、知り合いの紹介で自分とは全く異なる投資手法のセミナーに参加させていただきました。


    ・『テクニカル手法だけで資産を一年で2.5倍にする』
    …という主旨のセミナーです。

     セミナーの講師の方は売買の判断基準を原則、チャートのみで判断する投資手法で相場を張って30年。過去の実績も見せて頂きましたがさすがにあっぱれ!!の実績を誇っていました。

     その方のテクニカル投資の手法はローソク足の日足と週足を10年以上前からの歳月から俯瞰することにあります。

     そのセミナーではあくまで触りの部分の講義までしか無かったのですが、

    「なぜそこまでチャートだけで勝てるのか?」

    と質問をしたら次のように答えて頂けました。


    「自分は今のようにネット証券の無い時代から株式投資をやってきた。株価の終値を毎日調べてチャートを方眼紙に描き、遠方まで投資セミナーに通った。今の人は簡単に情報が手に入る。株価はリアルタイムで見れるし、チャートだって勝手に描かれている。情報もどこにでも溢れている。だから何もわかっていない。見ていないのだ」

    と……


     頭を金づちで殴られた想いでした。
     その人の言っていることは自分も度々言っていることです。
     投資の手法が違えども本質的にはほとんど同じことを言っているのです。


     これはどういうことなのか。


     結論は次のようになると思います。


    ・テクニカルであろうがファンダメンタルであろうが『株価の動き』が【なぜ】起こるのかを見定める努力さえできれば投資で利益は出せる!

    …ということに他ならないということです。


    ■企業を調べる投資=未来のチャートを先読みする投資


     自分の投資スタイルはどちらかと言えばファンダメンタル投資です。
     とはいえ、株価が割安なだけではなく、その会社に『光る何か』が無ければ打診買いを越えることはありません。

     テクニカルで買うというのは比較的近いタイミングでの上がり下がりを狙って買う投資の仕方です。
     前触れの無いストップ高に乗れることは稀です。そういう銘柄は相場が一服してからの売買で相場に乗ります。

     一方、企業に『光る何か』を感じて投資をする場合。すぐに利益を出せるということは少ないです。
     その代わり、選別眼さえあればいきなりのストップ高になる『その日』や右肩上がりのチャートになる『その時』を確信して時間を投資します。


     自分の投資手法で投資をする銘柄も、テクニカル的にも買う銘柄になるタイミングがある訳です。


     テクニカル投資だけで投資を成功している人の中には次のように豪語する方がいます。

    「企業分析なんていうのはまやかしだ。チャートだけで買いか売りか判断できない人ほど企業情報や指標でああだこうだ屁理屈をこねるんだ。」

    …と。


     テクニカルだけで勝てるのだからそういう考えに至るのも理解できます。


     自分も企業分析や指標が万能だとは思っていません。
     かといって、テクニカルこそ万能だとも思いません。

     何かに重きを置く形で自分で利益を出せる投資手法を確立するのが最初の成功地点なのかもしれません。
     しかし、そのあとは『バランスこそ重要!!』だと自分は思います。


     これは究極に難易度が高いことです。

     テクニカルだけで利益が出せる力を持ち、チャートが右肩上がりになる前からその銘柄に投資する力を持ち、かつ、その銘柄が急騰した時には冷静に売却した後に調整後の押し目が拾える。

     そんなことが出来るようになれば最強ですよね!!是非そんな投資が出来るようになりましょう!!


     自分もこのテクニカル投資の講師のようにローソク足のチャートを手書きで書くことをしてみようと思います。
     まだやってない時点でダメとか言わないでくださいね(笑)



     ちなみに余談ではありますが…

    『インプット(入力)とアウトプット(出力)』という言葉があります。

     人の脳の構造上インプット(聞く、見る)だけでは知識や知力を効率的に身に付けることが出来ないと言われています。

     インプットに対してアウトプット(書く、話す)することで初めて自分の考えを整理したり、理解が深まるのです。

     抱えている悩みを人に話すことでとても楽になったり、問題解決の糸口が見えたという経験はありませんか?

     アドバイスをもらうことも良いですが、大概の事はアドバイスというインプットよりも相談するというアウトプットによって解決するものです。


     是非皆さんも自分の考えを整理したりより深い知見に至るためにも投資に関する考えを人に説いてみてください。
     日記やメモに書く(アウトプット)ということでも考えは整理され洗練されるものです。

     自分も執筆を通じて考えを整理・洗練させて頂いています。


     コメントというアウトプット。是非使ってみてください(笑)


     これからも読者の皆様同様、自分も精進して参りたいと強く思います!!

     最後までお読み下さってありがとうございますm(_ _)m


     それではまた。


    『全力全開全力前進!!!』


    (相川伸夫)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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