順風満帆なように見える株価のトレンドだが、この先いつまでこのトレンドが続くのかと言うとやや心許ない。
 日本株だけではなく米国株の見通しだって同様に感じられる今日この頃です。


 上がり続けてきた株式のモノサシでは東証1部の平均PERがまだ16.8倍でまだ大丈夫かと思いがちですが、来期にかけ一段の収益向上がないと株高が続くと割安感は薄れてきます。

 株式投資ではリスクが高まる要素として投資する際の割高感がネックとなります。需給面ではマイナス金利がいつ引き締められるのか、円高に転じる可能性はないのかなど気になる要素が出て参ります。

 とは言え、まだ株式市場には多くのPBR1倍割れ銘柄が存在し、中には0.5倍以下の銘柄も見出すことができます。ですから1980年代後半のバブル形成期に対してまだまだ割安感があることも事実です。
 指数としてはややいびつな構造である日経平均はまだ2万3000円を前にした展開で投資家や市場関係者の先高観は続いています。


 マイナス金利時代で株式の配当利回りが平均して1.5%と銀行金利に比べ高い点も有利です。
 平均以上の配当利回りに株主優待を含めた総合利回りなどを加味しますとやはり株式投資が資産増強には向いていると考えられます。

 株式には外部要因や需給要因、マクロ景気要因、個別企業ごとの財務、経営、業績などの変動リスクが伴いますが、リスクに対してリターンを上げるには分散投資、ポートフォリオ投資などが有効です。


 忘れた頃にやってくる株安に委縮することなく、勇気と期待を胸に着実な運用に努められますことを心より祈願申し上げます。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


honoh_01.jpg