こんにちは、小屋です。

 先日、20代の夫婦が相談に来ました。


 ご自身でライフプランを描いてみたところ(それだけでとても偉いと思う)どうやら子供一人を作るのもギリギリで、キャッシュフロー的に将来老後までやっていけるシナリオが描けない

という悩みでした。


 ご自身で作成をしたキャッシュフロー表を見せてもらったところ、一番の課題は


 夫婦とも、将来の所得が現状から上がらない前提でキャッシュフローを描いている


ことが問題でした。


 20代で、貯蓄額は1,000万円以上ありましたので、生活が堅実なことは間違いのない世帯です。

 先日ご紹介をした「となりの億万長者」の期待資産額から考えても十分な蓄財力です。

 それでも収入が増えていかないシナリオを描くと、こんなに苦しいものなのだと私も再認識しました。


 そこで、二人に話をしたのは


 年齢が若いころには、金融資産を運用で増やしていくこと自体は、もちろん重要ではあるが、それ以上に、将来30代、40代でどのようなキャリアで、どのような年収を稼げる人材になるかを想像し、その人材になれるための、知識・経験・スキルを身に着けるための投資を行うことが年齢が若いころには一番効果的な投資である。


という事をお伝えしました。


 これは、パーソナルファイナンスで考えると、「人的資本」を向上させるために、生涯年収が上がることに寄与することに投資を行うのが、年齢が低ければ低いほど一番効率的である。

という事になります。

 つまり人的資本が

年収300万円×40年=1億2000万円

である人が年収400万円に向上すれば

年収400万円×40年=1億6000万円

と4,000万円の生涯年収が増加することになります。

 この年収を100万円向上させるために、例えば語学やスキルを身に着けるのに数十万~100万円を投資しても十分投資回収が可能で合理的な投資だと考えることができます。


 ちょうど、現在こうした、個人のバランスシートに関する考え方を書籍としてまとめておりますので、今年中にはしっかりとまとまった形で発表できると思います。

 また、その時にはこのメルマガでご案内させていただきます。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


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