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何もわざわざ地方銘柄、とりわけQボードや名古屋市場単独上場の銘柄にまで関心を寄せなくても面白い銘柄はたくさんあると言われそうですが、敢えて私はそうした銘柄を取り上げてきました。
九州の福岡や熊本に本社を置く銘柄や札幌、仙台、山形、甲府、長野、岐阜、岡山など地方には東京に本社を置く銘柄にはないユニークな企業が存在していることに皆さんもお気づきになっているのかも知れません。
熊本では3年前に訪問した平田機工(6258)がその時点(株価600円)と比べ20倍化。単に仕手株的な株価上昇ではなく業績の飛躍的な拡大が背景になって昨年11月に14720円という高値をつけたのですが、今期は減益見通しを掲げていますので、その発表後の先週末の株価は8420円という安値をつけてきました。
山高ければ谷深しということでしょうが、減益見通しを素直に反映した株価形成です。とは言え、同社の事業の先行きはEV市場の拡大を背景に、なおも期待されますので当面はまだ下値模索が続くとしてもまだまだ評価の余地があるという見方もあるかと思います。
さて、本日取り上げる3つの銘柄は福岡本社の日創プロニティ(3440・Qボード)、熊本・山鹿本社のLib Work(1431・Qボード)、岐阜本社の岐阜造園(1438・名証2部)ですが、第2の平田機工となるにはかなり時間を要すのかも知れませんが、ポートフォリオに少しだけでも入れておかれると面白いのかも知れません。
1.日創プロニティ(3440・Qボード)時価1011円
昨年の1-5月は530円から658円の水準に過ぎなかったものの、今年は1000円前後の水準となっており、5割以上の上昇となっています。
そもそも金属加工やゴムの加工事業をメインとした事業展開ですが、その中でもソーラー架台の販売が収益を押し上げる点が特徴。今期も架台の大型受注が入っており、順調に設置が進めば業績の向上が期待されます。
目下は期初の慎重な見通しを変えていませんが中間期の上方修正からは通期(8月期)も上方修正されるとの期待が高まっても不思議ではありません。その前に3Qが7月13日前後に発表されますのでその段階でおよそ結果は見えてきそうです。
3月7日から年間経常利益1.3億円を稼げる実力のある空調機器会社ダイリツ社の株式を費用込みで0.8億円で譲渡されており、下期に0.65億円分の経常利益が寄与するため上方修正の可能性は高いと考えられます。
時価総額65億円にたいして保有現預金は39億円、有利子負債は9億円足らずでキャッシュリッチな状態です。地味ながら積極的な姿勢が目立つモノづくりを基盤にした地方銘柄だと感じられます。
2.リブワーク(LibWork 1431・Qボード)時価1131円
旧社名はエスケーホームで熊本・山鹿を地盤にした注文住宅メーカー。熊本大地震の復興需要を背景に業績好調。
5月11日に2018年6月期3Q決算を発表。3Qの経常利益を2.38億円として通期経常利益も3億円から3.6億円に上方修正。EPSは期初の79.15円から94.97円と上方修正した。配当金は25円とした。
直近の株価は高水準で推移し多少割高な印象もあったが、上方修正の結果、今期予想PERは11.9倍に留まることになった。
16日にスモールミーティングを予定。今期から来期に向けた事業戦略をお聞きする予定。
3.岐阜造園(1438・名証2部) 時価1409円
1年前の6月27日に1551円高値をつけた後、昨年11月に1137円で安値をつけるなど調整気味だったが、このところ静かに株価が上昇中。先週末は1400円台に乗せてきた。ただ、流動性に難があり、出来高は薄い。
5月15日の中間決算の内容が気になるところ。中間期の好業績で通期も上方修正に至るかに注目。今回の高値が1551円抜けまでいくかに関心をもって見守りたい。
ランドスケープ事業の今後の拡大をどのように評価すべきかを考える必要あり。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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