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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「バランス・シートを読むための簡単な知識(2)」=
 (有料メルマガ第346回・2015/9/8配信号)


※2015年9月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


1.バランス・シートをどう見るか。


 ある企業のバランス・シートを見せられ、この企業が財務内容の良い企業か財務内容の悪い企業か一分で判断しろといわれたらみなさんはどうするでしょうか。その判断の仕方を今日は学びましょう。


 それでは質問です。

「バランス・シートの左側と右側には何が表示されているかをひと言で言ってください。


 このように質問されたら購読者のみなさんはなんとお答えになるでしょうか。


〔バランス・シートの左側には何が書かれているのか〕

 バランス・シートの左側には企業の資産が表示されています。
 つまり「目にみえるもの」が表示されているのです。

 それはお金が姿を変えたもろもろのもので、企業が調達したお金がどのように企業の中で運用されているかを表しています。


〔バランス・シートの右側には何が書かれているのか〕

 バランス・シートの右側には、資産(=運用されているもの)を賄っているお金の出どころが表示されているのです。


 バランス・シートを見るとき個別の勘定科目の内容を細かく見ていくとともに、大雑把にバランス・シートを俯瞰することも必要になります。


 バランス・シートを左右同時に見ることによって、その企業の財務構造を理解することができるからです。

 財務諸表の勉強を始めると、ついつい森を見るのを忘れて、細かい木を見ることに目が行きがちですが、森で迷わないためには、大雑把に森を上から写し取った俯瞰図を忘れないようにしたいものです。

 投資家にとっては、この考え方、見かたのほうが個々の勘定科目よりずっと重要です。


2.バランス・シートを見るときの第一の着眼点

 私は金融資産が大好きですが、この「資産」というのは何でしょうか。

 「お金の運用」された具体的な姿を「資産」といいます。
 これはいま学んだようにバランス・シートの左側に表示されています。

 現・預金はお金そのものですが、投資有価証券は、すぐにお金に変わる『資産』です。


 じゃあ、金融資産以外の『資産』、例えば在庫とか土地とか建物を得るために使ったお金の出所はどこでしょうか。

 それが示されているのがバランス・シートの右側です。


 「お金の出どころ」には「他人のお金=負債」と「自分のお金=資本」があり、負債のほうを「他人資本」資本のほうを「自己資本」というわけです。
 他人資本はいずれは返済する必要があるものです。

 だから私は自己資本比率を重視して、書くようにしています。
 自己資本比率が高い企業のほうが倒産リスクは低くなります。


〔第一の着眼点 自己資本比率〕


 それではバランス・シートを一目見てその企業の財務内容を判断する場合の着眼点を説明します。


 ◎バランス・シートを見るときの第一の着眼点は「自己資本比率」です。


 利益が上がらないと自己資本比率はどんどん悪化していきます。自己資本比率が低いということは、設備や関係会社への投資(固定資産)も、毎日の営業活動のために必要な在庫や売掛金・受取手形などの運転資金(流動資産)も、とにかくほとんどの資産は他人のお金でまかなわれていることを意味します。他人のお金の最も大きなものは借入金です。


〔借金企業の持つ在庫は実は借金の塊なんです〕

 借入金で資産を賄うということは、売上金のいかんにかかわらず時間に比例して大きな金利が発生していることになります。不況時には不況抵抗力が弱い体質を表します。不況期には風邪を引きやすい体質です。風邪は万病のもとで風邪をこじらせると死に至る病(=倒産)でもあります。

 また、設備資金や運転資金の借入の返済に常に追われることになり、資金繰りが苦しい財務体質を端的に表わす指標でもあるわけです。


自己資本比率=自己資本÷総資本×100

 大きい(比率が高い)ほうが財務内容が良いのです。

【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 さらに、下落相場での筆者の投資行動に触れ、ケーススタディとしておりま
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 加えて、下落後の反発力が強いと思われる研究銘柄候補を、7銘柄挙げています。


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過去サンプル(研究銘柄)
 銘柄研究 ニチリン(5184)
 ]銘柄研究 帝国電機製作所(6333)


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