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日本には米国のアマゾンのような企業はないのか?と問われると答えに窮してしまいそうですが、先日開催のメディカルシステムネットワーク(4350)の決算説明会では薬価改定(引き下げ)で痛んだ業績の中身を説明する田尻社長からクスリのアマゾンになるとの発言がありました。
医薬品流通の改善に邁進し、薬局の経営安定化を目指す田尻社長はいつも情熱的。そうした情熱に引き寄せられての説明会出席でしたが、さすがに薬価改定と北海道で起きた大地震、それに伴う大規模停電で今期業績は減益見通し。
しかしながら自社店舗を含めた加盟薬局店数は11月1日現在で3272店となり、期末目標ラインを突破。将来の目標である5000店も目前に迫っています。全国には調剤薬局が5万8000軒もあると言われますが、同社は既にその6%近くをネットワーク化したことになります。
こうしたネットワーク加盟店の増加もあり、来期は薬価改定の影響が薄れ収益のV字回復が期待されますので株価は比較的底堅い推移が見られます。
これまでのクスリの流通はFAXや電話を用いた旧態依然の発注形態でしたが、これをシステム化で変革した同社は冒頭のクスリのアマゾンと言うべき存在になろうとしています。
JANベースで約52000品目あると言われる医薬品すべての単品単価交渉を推進しその契約率100%を目指す同社は加盟店にとって意義のある流通改善取り組みを背景に加盟を促進し、更なるネットワーク増加を図ろうとしています。
時価484円 今期の予想EPSは16.6円、同PER29.2倍
来期はV字回復で予想EPS30円 同PER16.1倍
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)