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ゴーンさんの逮捕で話題になったのが有価証券報告書への報酬の虚偽記載。投資家の皆さんは普段投資に際してこの有価証券報告書を本当に参考にされていますか。
そこには様々な項目が掲げられ、データとして掲載されています。
そこに虚偽があると罪になるというのが表向きのゴーンさん逮捕の背景ですが、日産自動車に投資している投資家、株主の多くは元々ゴーンさんの高額報酬をある程度は知っていたに違いありません。その金額の多寡などは問題にならないとは思います。
それでも東京地検は虚偽記載を理由に逮捕に踏み切りました。結果として日産株はそれまでの1000円台から940円まで売られましたが、率で言うと大したことではない。本日は978円と戻り歩調。落ち着きを取り戻しつつありますが、この先の展開はどうなるでしょうか。
ゴーン問題よりも日産の業績が今後どうなるかがむしろ気になることだとわかれば冷静にもなれますが、皆さんはどのように見ておられますか。
容疑を否認しているとされるゴーンさん。再逮捕できるネタがないと東京地検も立場がなくなると考えられますが、果たして今後の行方はどうなるのか。1民間企業の問題ではなくフランスと日本と言う国家間の問題にもなりつつある今回の日産事件。
投資家にとっては年間配当57円が維持できるなら株価が950円なら配当利回りが6%にもなる水準だっただけに有価証券報告書の虚偽記載などという問題でのゴーン会長逮捕はむしろ投資チャンスだったということになるのかも知れません。
粉飾決算など極端な悪材料にでもならない限りは今回の問題をネガティブなものとするのは無理があります。
トップの報酬問題に揺れる日産のクーデター事件とも受け取れる今回の滅多にない出来事が有価証券報告書虚偽記載に端を発しているとすれば、それは個人投資家の皆さんもぜひ投資された企業、これから投資しようと言う企業の有価証券報告書に必ず目を通して頂く必要がありそうです。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)