師走相場突入!!
時は2018年12月3日、月曜日。今年も残り1か月を切ってきました。慌ただしい年末を迎え皆さんもご多忙のことと拝察致します。
寒さが身に沁みる季節の訪れが株式相場にも随所に特徴的に表れていると感じるのは筆者だけではないのかも知れません。
年初の株高期待はわずか23日目でピーク?を打ち今年は基調としての調整を続けてきたというのがここまでの相場の流れですので必ずしても皆さんの資産形成にとって良い年ではなかったと言えそうです。せめて師走相場には頑張ってもらいたいですね。
相場が調整(=値下がり)すると長期保有の投資家の皆さんの資産は目減りした一方で、これから株に投資しようという投資家にとっては格好のチャンスとも言えます。
ただ、相変わらず投資対象を有望視できる銘柄に絞り込むのは骨の折れる作業です。
多くの投資家の関心事は投資した株がこれから上がるのか下がるのかということなのかも知れません。
過去、下がり続けてきた銘柄には投資チャンスがある・・。これは過去の経験から来る私の持論ですが、投資の本質は株価を形成する企業価値であることは言うまでもありません。ですから投資対象となる企業の将来の成長(売上、利益、業容など)が伴うことが株高の条件でもあります。
とは言え、将来の見通しを読み取ることは至難の技です。これはもしかしたら企業経営者にとっても不確実なことなのかも知れません。マクロ経済の変化はミクロ企業の業績にも影響をもたらし、リーマンショックのような出来事がもたらされることも覚悟が必要になります。
将来の企業業績の先読みが難しいとすればできれば株価の低迷が見られる銘柄にスポットライトを当ててはどうか・・。山あり谷ありの株価だけにできれば谷で投資して効率よく資産形成が図れればと思うのですが、どこでボトムを打つかが読み難いのでこれもまた案外難しい。
株式相場でのリターンはこうした難しさを秘めてはいるものの、中長期で考えればかなりの確率でもたらされる。そうした信念での投資が求められます。
リスクのない現金にしておくべきか(値下がり)リスクがあってもリターンの期待される株にすべきか、それが問題だ・・。
株式相場に参画する投資家は買うか売るかになりますが、買いたい投資家より売りたい投資家が多いと株価は値下がりする。それは当然のことですが、売りの背景が何によってもたらされているのかを考えてみると、この先の相場を冷静に眺めることができます。
投資指標では割安なのに株価はどんどん下げていく・・・(実は割安ではなく何らかの理由で割高だったりすることもある)。
投資指標では割高なのに株価はどんどん上げていく・・・(実は割高ではなく何らかの理由で割安だったりすることもある)。
こうした株価の不思議な現象が見出せる季節でもあり、買いも売りも投資家の個別事情でもたらされている可能性が高い。
節税対策の売買が活発化する季節でもあるこの時期、実現益の範囲内で実現損を計上する動きはなおも続く可能性はありますが、その時期も残り僅か。
米中貿易摩擦の行方が不透明な中で関税引き上げの先延ばしによるしばしの停戦決定が年末相場の反転の契機になるという全体相場の流れ。
しばしの安心感を拠り所に年末相場の強展開となるのか師走相場の行方を見守ることにしたい。
(炎)
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