閑散相場に売りなしとよく言われますが、今はまさにそのような相場ですね。
海外メディアの報道で、東京株式市場の時価総額が世界第3位から4位に後退したという記事がありました。今までは米国、中国と並ぶ3大市場でした。しかし、今は「香港市場」に抜かれました。
昨年12月の下落以来、外国人投資家は日本市場を無視する姿勢が続いており、国内投資家においても模様眺めの姿勢です。
閑散相場中では大型株への投資も控えめ、その分、中小型株・新興市場銘柄が今でも活況を呈しています。
3月まで活況であった「バイオ」株が、今週再び活況を帯び「キャンパス」が3日間のストップ高。また、「オンコリスバイオ」も再浮上して2日間のストップ高を演じました。また、同様にIPO銘柄等も、2月ひと相場を作りましたがこちらも再び盛り上がりを示しています。
全体感から見てやや寂しさを感じますが、そんな中でも株式市場はお仕事をしているのですね。
さて、今週発表された「外国人動向」は今年初めての大きな買い越しに転じました。先物ベースでも現物ベースでも共に買い越しになりました。
今までは買い越しであっても、先物・現物を共に買い越したことはなく、今年初めてのことであり、金額ベースでも最高額になりました(現物・先物で8028億円)。
その影響なのか、半導体の主力銘柄が大きく買われていました。
米国SOX指数が上昇していることもありますが、「アドバンテスト」(新値を更新)「東京エレクトン」「ディスコ」が堅調な動きを示していました。その他主力銘柄の一角、「日立」「三菱電機」「NEC」等も同様に動意づいていました。また、「安川電機」「日本電産」「ファナック」など中国関連とされていた銘柄までも買い戻されています。
大きく動いている銘柄は目立ちますが、上記した銘柄群もこの4月に入ってから、ちょっとした様相の変化が起こっています。
以前も申し上げましたが、私は相場が分からない時こそ「相場に聞け」と考えているので、こうした動きを演じ始めたことは、この4月5月相場は大きなうねりが始まる可能性も秘めていると予想しています。
本日、「安川電機」の決算が発表されましたが市場がどのような反応を示すか?今後の市場動向を占う意味でも大切だと見ております。
10連休を前にして本格的に決算発表シーズに突入します。
アク出しができるのか?大きく変化をもたらす時期になると考えています。
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(大魔神)
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