■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※5月10日(金)執筆時点
・山王(3441)2016年12月19日配信
株価560円⇒731円(+31%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
株価815円⇒811円(+0%)
・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
株価894円⇒944円(+6%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
株価2922円⇒5030円(+72%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
株価1831円⇒1399円(-24%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
株価1577円⇒1172円(-26%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
株価4845円⇒2800円(-42%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
株価1970円⇒1843円(-6%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
株価945円⇒1648円(+74%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
株価2718円⇒1396円(-49%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
株価826円⇒572円(-31%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
株価421円⇒295円(-30%)
※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
執筆から3年程度は今後も継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。
■投機と投資の違い
株式投資をするには口座だけあれば免許も資格もいらないし、教習も授業もありません。
いわゆる『無法地帯』に素人も玄人も存在しています。
7月6日から私も『株の学校(長期投資の極意とアナリストとしての力を身に付けるゼミ)』で講師として活動するにあたり、20名程度のセミナーを毎月開催しています。
◎株の学校の募集リンク
https://double-growth.com/stockschool_ngy_entry/
※定員まであと3名
私はセミナー冒頭でいつも【投機と投資の違い】から説明するのですが、その入り口でおよそ半数近い人が大きな思い違いをしたまま株式の世界に入っている事が明らかになります。
『株式投資』という言葉はとても広く、デイトレーダーでも優待投資家でも材料狙いや仕手株、長期投資家も全て株式投資に含まれています。
例えば『損切り』が必要かどうかもその人がどういうスタンスで株をしているかで変わります。
【投資だと思っていても実は投機をしている】
しかし、そのことに気付いていない…
これが最も危ういのです!
投機という言葉が持つ印象から『ギャンブル、博打』を連想してしまうから自分の売買は投機ではないと考えてしまうのだと思われます。
博打というのは『運』が勝敗の一番の決め手になるものを指します。
宝くじや丁半博打などのギャンブルがイメージしやすいですね。
【投機】というのは『短期でキャピタルゲインを狙う』ことであり、儲かるかもしれない『機会(チャンス)』に資金を投下する行為です。
半年以内での売買はおおよそ投機と言えるでしょう。
投機の主なネタは決算や会社から出る様々なIR(特許や提携、新製品、市場昇格、優待、分割)やテーマや仕手株などの需給も含め
【株価を当てる事が投機の目的】
になります。
【投資】というのは『企業成長の実り(株価上昇や配当)を頂く』ことであり、『時間』を掛けて資金を投下する行為です。
企業は一朝一夕で成長するわけでは無いので最低でも1年以上~生涯という感覚になるのは必然です。
投機は狩猟であり、投資は農耕であるともいえます。
セミナーでもおよそ半数の人が「投資をしているつもりが投機だった!」と毎回判明します。
私はなにも投機を否定して投資を推奨しているわけではありません。
投機も投資も博打も肯定します。
「自分の行動を理解していないことが凄く危険!!」と言いたいのです。
・飲酒運転(薬物)で歩道に突っ込んで死傷者が出るという痛ましい事故
・階段で悪ふざけのつもりで同級生を押したら転落して亡くなる事故
・100万円をFXで1億円にし、10億にし、その後借金が2億になり嘆く人
・あるバイオ株の可能性に信用二階建てして夢破れ、電車に飛び込む人
ジャンルや程度の違いこそあれ、行動には結果が伴います。
自分のしている事の行動の結果の予測が出来ていないというのは大変危険なことなのです。
投機と投資の違いを認識出来ていないという事はそれに近しい状況にあると言えます。
投資であれば株価が下がったとしたら喜べないといけません!
何故なら企業の実質価値は変わらずに安く買えるようになったのです。
いつも500円で買う牛肉が特売で半額になったら普通嬉しいはずです。
余力が無くて喜べないというのは資金管理の問題になります。
投資においての損切りの発動条件は株価ではなく企業価値が見込みよりも継続して悪くなる見通しが立った時になります。
投機での損切りの発動条件は実に様々です。
株価や材料、ネタなどなど多岐に渡りますが、事前に『こうなったら切らないといけない』と決めておく必要があります。
今は本決算シーズンなので決算で売ったり買ったりすることも多いですが、スタンスがブレブレだと何をやっているのか分からなくなってしまいます。
基本の考えなのですが、考え方の核、芯をしっかり持つことがどんなことでも大事ですよね(笑)
■ピックアップ銘柄本決算フォロー
・東京エレクトロンデバイス
好印象の良い数字です!
19年3月期に対して、前期比11.8%の減収、経常利益は16.7%の増益で着地し、配当は80円⇒93円で着地。
20年3月期も3Qまでは半導体市況が悪い前提での予想であり、今期通期予想で6.4%増収、経常利益は13.7%の増収増益になっています。
フォローを始めてから株価は横這いですが、当時の配当利回りが3%だったのに対して現在4.9%まで上がってきておりここから3年での投資妙味は高いのではないか?と感じています。
ちなみにPB事業もEC事業に含まれているので、上期は去年よりも悪い予想数字を描いている印象があり、通期予想は保守的に感じました。
・テノックス
特筆することはありません。
2月の開示で前年の杭の施工不具合が完結した現在も時価総額61億円に対してネットキャッシュが上回っており、配当利回り3.5%と依然バリュー継続です!
・丸順
株価こそ決算後に下がってしまいましたが、着地、今期予想共にこれだけ米中貿易摩擦を始めとした悪材料吹き荒れる中で数字が出せたものだと驚きました!
16年には4%だった自己資本比率も19年3月期には20%まで回復し、稼いだキャッシュで着実に借金を返す体質改善が続いています。
近々再度の企業訪問を予定しています。
・神戸天然物化学
今期予想の減価償却費増加分は以前からのアナウンス通りながら退職給付引当金などの一時費用2,4億円の一括計上(来期は大幅に縮小予定)&今後の成長のために人件費などの固定費も1.6億円増え、今期予想の経常利益は
-43%の大幅減益に沈む。
利益率が高くなる量産ステージの増加が順調なことと安定配当25円を継続することは評価できます。
業績評価できるようになるまでにはまだまだかかるでしょうが、ビジネスモデルもオンリーワンであり、企業としての成長意欲も高いので今後もウォッチしていきたいと思います。
それではまた!
『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)