筆者の交流は農業分野にも広がっています。
日本の農業は米国との対峙でこの先どうなるのか不安感がある中で農業応援団とも言うべき皆さんとの交流がかなり以前から続いてきました。
今回はそのうちの一人で農業ベンチャーとも言うべき人物から送られてきたメルマガを披露させて頂きます。
この方は元、銀行マンで異色の世界に飛び込んだ熱血漢。上場を目指して資金集めをしたのは良いがなかなか成果が生まれず苦労の連続でしたが、このところ世の中のニーズが味方して業績が向上しつつあるようです。
筆者も昨年は小さな孫を連れて農業体験。ねぎの苗を植えながら汗をかく健康的な1日を過ごさせて頂きました。
農林業や畜産業に関わる上場企業としては、カネコ種苗(1376)、サカタのタネ(1377)、ホクト(1379)、秋川牧園(1380)、ホーブ(1382)、ベルグアース(1383)、農業総合研究所(3541)などを思い浮かべてしまいますが実際にはもっとありそうですね。それぞれ業績面での違いはありますが、これからの食糧問題を考えると重要な産業と言えるのかも知れません。
農業が発展するためには6次産業化が不可欠。
外食産業や加工食品産業、流通、小売産業、IT産業などとの連携が不可欠なのは言うまでもありません。
国内農業だけではなくブラジル農業との関わりで関心を集めているのはフルッタフルッタ(2586)です。同社はアサイーを始めとしたアマゾンフルーツの加工品を世界中でで販売することを目論んでいますが、過去の業績は赤字続きでつい先日まで株価は時価総額7億円規模で低迷していました。ここに来ては株価が多少上昇してきたようで、時価総額は10億円を突破。市場全体の動きとは逆に株価は上昇しています。これには債務超過を解消しないとならない同社特有の資金調達ニーズが関わっているのかも知れません。
多少でも明るい話があるとすれば菜食主義の台湾では直営店でアサイーへの人気が高いという話があります。健康志向飲料は世界中でニーズがあるのかも知れません。
農業と言う視点でビジネスに取り組んでいる企業には厳しい現実がある反面でIT企業や既存の産業にはないほのかな希望が感じられますが皆様はいかがお感じでしょうか。
また、送られてきたメルマガを読むと実際には農業を通じて都会にはない経験をすること、スポーツと同様に適度に体を鍛える場、健康づくりの場を得る機会となることの方が良さそうな気もします。
糖尿病患者の一人としてはスポーツ農業、フィットネス農業などのコンセプトで新たな産業が起きると良いな・・とふと思った次第です。
以下は送られてきた農業ビジネスマンS氏からのメールです。
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昨日は、山形県戸沢村にて、毎年恒例の、クワイの植え付け作業でした。
農作業は、勿論経済行為の一環で行っており、お遊びではないのですが。
しかし、経済行為だけでは語りつくせない、素晴らしさがあります。
今日は、筋肉痛とあっちこっち虫刺されで、身体は少々悲鳴を上げておりますが、心はすこぶる爽やかです。
作業の合間に交わす皆さんとの会話は、本当に楽しくまた勉強になります。
現地の作業リーダーは、70歳を超えた田中さんです。
70歳を超えているというのに、田んぼの中での動きは、僕よりもはるかにスイスイ。弱音をはかず、発想は常に前向き。
農業のみならず、蕎麦やピザ窯まで、すべてご自身で作ってしまっています。
やはり、百姓とは、スーパーマンということです。
田中さんは、15歳から農作業をしているそうです。
その頃は、頑張ると頭をなぜて褒めてもらい、またお腹一杯おにぎりをもらえると、それだけで充分嬉しかったと。
その後、コメを自ら拡大したが、機械代が払えなくて、出稼ぎにも行ったと。
農業を続けたいから、出稼ぎで農業の赤字を穴埋めとは、なんとも本末転倒で笑ってしまったと。
でも、出稼ぎで大工の助手をしていたので、それでいろんな技術を学ぶことができたと。
ここしばらくは、天候に振り回されて、また様々な苦労が。
水不足が深刻で、止む無くホームセンターでポンプを買って対応したら、とたんに雨が降ったことも。
昨年のクワイは、栽培はまずまずだったものの。
例年より早くに寒波が訪れ、大雪と寒さで収穫が進まず、かなりの機会損失を。
春になったら、冬に収穫し損ねたクワイが、田んぼからゴロゴロ。
まったく、いつもお天気には、振り回されっぱなしだと。
そんなこんな、いろんな経験をされた田中さんですが。
それでも、やっぱり農業は素晴らしいと。
そんなことを、晴れやかにお話しされる田中さんのお顔を見ていると、僕も本当に嬉しく、心から敬意を表したいと思います。
作業の途中のお昼ごはんは。
いつも恒例で、お母さんたちが、おにぎりと漬物を届けてくれます。
山形は、お米と漬物が抜群に美味しいのですが。
とりわけ、農作業の合間に食べる畦での昼食は、ずば抜けて最高です。
こんな素晴らしい農業が、このまま衰退していくことを、放置するわけにはいきません。
こんな素晴らしい農業を、一人でも多くの方に、経験や理解をしてもらいたと思います。
改めて、今後僕自身がなにをすべきか、最大の努力をもって臨まなければなりません。
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いかがでしたか?
これからもまた時々皆様に農業便りをお送りしますので宜しくお願いします。
(炎)
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