「早く言ってよー。」という名ぜりふで密かに話題を集めたテレビCMは私たちの脳裏に焼き付いているのかも知れませんがいかがでしょうか。

 そこで登場する個性派俳優の松重豊氏は今、孤独のグルメという番組などでも登場しサラリーマンの典型的なイメージを作っていますが、このテレビCMでは同氏が演じる営業部長風のせりふは日常よくある会社内での状況から出てくる言葉で印象深い。


 6月のIPO市場で話題を集めつつあるのが、この独特のTVCMで話題となった19日にマザーズ市場にIPOを予定している名刺管理ソフトのSansan(4443)です。公開価格が4500円に決定したことで上場時の時価総額が1347億円にもなるというから驚きです。
 それに見合うだけの収益が果たして出るのかは公開前のデータを見る限りは疑問が残るものの、グローバル指向で日本発世界企業の可能性を秘めるだけにその動向が注目を集めつつあります。


 それにしてもまだ利益がさほど出ていない中での時価総額1000億円超えの企業の登場には市場評価の面白さ、ダイナミックさを感じさせてくれます。

 オプティムの時価総額はまだ1000億円には到達していませんが、利益を出そうと思えば10億円以上の営業利益は出せるとしても先行投資をしながらの成長を計画している点ではこのSansanとは行き方がやや異なっています。
 Sansanは先行投資を行い、ここまで赤字を続けています。これはメリカリと共通した売上先行型の事業展開です。


 企業イメージ先行のIPOという印象ですが、果たしてIPO後はどうなりますか。
 皆さんとともに見守りたいと思います。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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