株主総会シーズン到来。今月後半は3月期決算企業の株主総会がラッシュとなります。
通常なら26日から28日に総会が集中するのですが、大阪本社の企業はG20開催と重なり、会場不足で前倒しでの開催を予定している企業が多いのかも知れません。
先日、企業訪問した大阪本社の塗料専門商社、オーウエル(7670)でも20日に株主総会を開催予定。昨年12月に上場して初の株主総会。公開価格750円を大きく下回る610円前後で株価が推移する中でお目にかかったお二人の執行役員の対応、お話ぶりは印象に残ったが、総会では株主の皆さんの不満が噴出する可能性もある。
お時間のある大阪在住で同社の株主となられた億の近道の読者の皆さんはぜひ出席してみて下さい。ぜひその印象をお聞かせ願えればと思います。
株主総会ではモノ言う株主が時々登場したりします。
先週はソニーの大株主になった米系投資家の要求が伝えられ、ソニー株が上昇するなど株主としての権利を主張しようという動きが見られます。
モノ言わぬ株主からモノ言う株主へ。
内部蓄積にばかり努める保守的な企業が増加する中での株主総会シーズン。
ある卓越した考えを基に積極的にリスクを取らないのであれば良いが、単に過去の延長線上で先行投資をしないでリスクを回避する経営者が多くなっている状況下で、株価が上がっているのであれば文句は言えないが、下がり続けているのであれば、モノ申す株主となって頂く必要がある。
先行投資があっての未来の事業発展である。ただ黙って利益をため込むだけなら誰でも経営はできる。
サラリーマン社長の意識は2年程度の任期を全うすること。5年以上もおつきあいする投資家とは意識が異なる。モノ言う株主から飛び出す発言を真摯に受け止め経営に活かすことが雇われ社長のミッションと言える。
そうした株主総会ラッシュの中で皆さんもぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。
その中で6月27日10時から明治記念館で開催予定の某建設関連企業の株主総会には某株主からの要請もあり筆者も出席予定。剰余金の配当に関する1号議案と役員に絡む2号議案だけではありますが、議案はすんなり通過するとしても相応に力を持った株主からの会社の運営に絡む意見表明もありそうです。
これを無駄な行為と言わずに総会の賛成率(前期は98%)によっては次年度に向け経営陣の意識の改革につながることを期待したいと思います。
1号議案については更なる増配要求、2号議案については一昨年に起きた不具合工事問題に関しての役員の責任追及があり得ます。
この会社の場合は株主が分散しており、目立った大株主は見当たりませんのでいつになく緊張感が漂う可能性がありそうな予感がします。
ぜひとも億の近道の投資家の皆さんの来場ないし議案への反対表明を期待しております。
(炎)
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