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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「欲張りすぎないで勝ち逃げできる株式投資を心がけたい」=
(有料メルマガ第438回・2017/6/27配信号)
※2017年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。
(前略)
いつものように日本株は他の海外の株式市場より上下動が激しいです。今日はこのような日本株に投資して、自分たちの老後の安心のために資金を作るための投資スタイルについて少し考えてみたいと思います。
老後を安心して暮らしていくためには、株で大きく稼げた時は、一部の株を利喰いして資金を株から他の運用資産に移すことも大事なことだと考えています。
株式投資で大きく稼げた時に、株から資金を他の資産にシフトすることは、いわば株から『勝ち逃げする』ということです。
私は1985年の1月に株式投資をスタートしましたが、新米投資家のころ強烈なブラック・マンデーという大暴落に遭遇しました。
その後も株式市場では100年に一度のはずの暴落が毎年起こるような気がします。
地球温暖化で気候が変化するように、世界中の中央銀行のマネーの大供給の影響を受けて株式相場の乱高下の波の大きさも巨大化してきて、大暴落も毎年のように発生するようになってきました。
リーマン・ショックの大暴落、東日本大震災&福島原発大事故による大暴落など、あまたの株式暴落を生き抜いてきて、自分の株式投資のスタイルを振り返って、見直してみて気が付いたのが『勝ち逃げスタイル』で資産を作ってきたいという、自分の姿でした。
過去にもコラムなどで取り上げたことですが、株から勝ち逃げした資金で金、預貯金、賃貸不動産、年金という資産にシフトしてきました。それらの資産の中で、どの資産が安全度と安心度が高いか60歳になってから再評価を行いました。
そして特にキャッシュを生み出して老後生活を支える資金源としての株、年金、賃貸不動産という私の3本柱の老後資金の収入源を比較して評価すると、年金が安定度も安心度も圧倒的に優れているという評価結果となりました。
私自身としてはやむにやまれぬ無念の選択で、副業(=会社勤め)をやめて専業投資家という道(=自分だけを顧客とする許可のいらない投資顧問業をスタートしたと人には説明しています。)を歩き始めたわけですが、このメルマガでも過去に何度か述べてきたように、60歳までサラリーマンを続けた人が、いわゆる年金長者という成功者で勝ち組だと、私は常々考えています。
株で1億円以上の資産を作り上げた人のことを『億り人』と名付けてマネー雑誌が特集などを組むこともありました。
しかしサラリーマンを60歳まで勤めあげ、厚生年金や企業年金、私設年金を積み上げてきた人のほうが、安定性でも安全性でも、ランニングコストの有利性(=そのキャッシュを得るために永久に支払い続ける経費⇒年金だけはランニングコストセロです)を考えても、圧倒的に質の良い老後の安心のための収入源を作り上げた成功者だと思います。まさに年金長者といっても良いと感じています。
例えば、株で1億円作れなくても、各種年金の合わせ技で、夫婦二人で毎月40万円の年金を獲得できたならば、株で1億円稼いだことよりも大きな成果を得たことになると考えています。
1億円を現金に換えて、毎月40万円ずつ、つまり毎年480万円ずつ使っていくと20.8年で1億円はなくなってゼロになってしまいます。
サラリーマンを60歳まで続けて厚生年金や企業年金、私設年金で、生きている間は永久に毎月40万円の年金をゲットできることになった年金長者は、株で1億円稼いだ人と比較すると60歳から81歳まで生きたらトントン。更に長く生きたら81歳以降は毎年480万円ずつ株で1億円稼いだ投資家に勝っていくことになるわけです。
しかも何のリスクも労力も伴わずというところが素晴らしいです。そして年金は税金の控除額も大きいですし、ランニングコストはゼロであり、黙っていてもキャッシュが入ってくるわけですから圧倒的に有利です。
60歳までに株で1億円稼いだ投資家なら、60歳以降もその資金を運用して株で稼いで増やすことは出来るとは思います。私も年金をフルで貰えるようになるまでは、株式投資で稼いでいく覚悟をしています。
しかし株式投資にはリスクがつきまといます。どんなに自分が努力しようとも世界のどこかで戦争が起こったり、テロが起きたり、自然災害が起きたりすれば、あっという間に自分の努力など吹き飛ばされてしまう可能性(=リスク)が存在しています。
私の場合は、2013年以降、毎年のように、一時的に株への投資額が1000万円以上減ることが起こります。2016年は特にひどくて年初から株の資産額が3000万円以上も減る事態に直面しました。比較的に安心できる高配当利回り、高配当優待利回りの資産の割安株に多く投資していても、このような事態に遭遇します。
このように毎年のように大きな暴落が起きつづけている日本の株式市場です。株式市場というのは油断したらあっという間に資産を失いかねない経済バトルフィールドです。
年金といえども日本が破綻すると、もらえなくなる可能性が無いわけではありませんが、株式投資において毎年起こるような危機の頻発度と比べれば、ゼロに近いようなリスクにすぎません。
だから、まだ株で1億円稼げない段階だとしても、それなりに大きく稼げた時は、その中から利益の一部をキャッシュに換えて勝ち逃げさせて、私設年金などにシフトしていくのが老後の安心を作る良い方法だと考えています。
いま、まだ60歳になっておらずサラリーマンを続けている方は、とにかく60歳まではサラリーマンを無事に勤め上げることに全力を尽くすことをお勧めします。
サラリーマンを60歳まで続けることが出来た人にとっては、株式投資など余技としてたしなむ程度に行えばよいものであるとも思います。
私にようにサラリーマンを60歳前に脱落した人間は、必死で株式投資などの相場商品で稼ぐ努力をする必要があるのです。しかも60歳を過ぎてからも、厳しい経済バトルフィールドでの、この努力は続きます。
まあ、人間考えようだと思います。好きこそものの上手なれで、株式投資を楽しみながら株で毎年安定的に利益を上げることが出来たら万々歳です。
でも、いろいろな意味で相場商品での運用というのはリスクがいつ天から舞い降りるか、地から噴き出すか予測のつかないストレスフルなビックリ箱の中で行われる戦いのゲームです。
株式投資というのは、そもそも人間の欲望と恐怖を変数として機能している制度なので、わずかな入力(投資家の欲と恐怖に駆られた投資行動)の変化が劇的な出力(投資の損益)の変化を産みだします。
株で大きく稼げた時は、それなりの満足感と高揚感はありますが、サラリーマンとしてチームで幾多の困難を克服して、仕事で大事業を成し遂げた時の喜びとは比較しようもないほど小さなものです。
しかも株で稼げた時の高揚感は一瞬で去り、次の瞬間からまたリスクと向かい合ったストレスフルな時間がやってきます。
(中略)
今年も株式市場で踏ん張って利益を上げて、その資金の一部を勝ち逃げさせる。こんな勝ち逃げスタイルを身につければ、誰でも着実に老後の安心が作れると思います。そのためには、稼ぎやすい銘柄を発掘することが必要だと考えて私は投資対象である企業の研究を続けています。
(後略)
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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この応援企画(「生涯パートナー銘柄の研究」の研究)は、有料形式で計12回のメルマガとしてご提供していました。
既に石川臨太郎氏は旅立たれましたが、その子供であるコンテンツはこれかも生き続けます。
石川臨太郎氏のエッセンスをわかりやすく、お伝えしています。
2008年12月より10年間配信されていた有料メルマガ509回分全てを分析し、研究しています。それらに掲載された銘柄情報を中心に、傾向分析や現在の評価などを加味して解説しています。
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●第4号(4/9配信号)より
研究銘柄として取り上げられた250社(重複を除く)の中には、TOBな
どにより上場廃止となったものがいくつかあります。その数は、なんと22社。
研究銘柄の約9%が、研究銘柄として取り上げられた後に上場廃止となってい
ます。
(中略)
ご覧のとおり、上場廃止となった研究銘柄の多く(22社中16社)は、
2009年から11年の間に研究銘柄として取り上げられています。
この期間は、世界的に景気が軟調で、いわゆるアベノミクス相場の前でもあ
りました。このためか、この時期に選ばれた研究銘柄の多くは、いわゆる割安
銘柄であり、結果としてTOBやMBOのターゲットになったと思われます。
興味深いのは、上場廃止となった研究銘柄のほとんどが、石川さんがメルマ
ガで取り上げてから2~3年経過していることです。このため、現在から2~
3年前に研究銘柄として取り上げられた研究銘柄は、もしかしたら、そろそろ
TOBなどで上場廃止になるかもしれません。
そこで、ここでは次の基準に該当する企業を「上場廃止候補」研究銘柄とし
て取り上げてみました。
(後略)
●第6号(4/23配信号)より
後ほど、「2)選んだ理由の箇条書き」を整理するとわかることですが、研
究銘柄を選び出す理由の多くは、いくつかの基準に基づいて優良とされるもの
を選び出す方法(いわゆるスクリーニング)です。このため、研究銘柄を選び
出すためのルール(のようなもの)がわかってしまえば、石川さんでなくても
誰もが研究銘柄を選び出すことができますし…
(中略)
箇条書きは、銘柄にもよりますが、少なくとも3つの理由が示され、多いと
理由が9つくらいまで増えます。ただ、メルマガを確認すると、記載されてい
る理由は、概ね次のように整理することができます。
(後略)
●第11号(5/28配信)より
K社の株価は、「生涯パートナー銘柄の研究」で初めて取り上げられた20
14年に15%、2015年に7%と、着実に上昇しましたが、2016年に
は10%以上の下落。ところが、2017年には45%も上昇しました。
2018年に入っても、K社の株価上昇基調は変わらず、1月下旬には995
円まで上昇。しかし2月中旬には825円まで下落し、その後は800円台前
半でのもみ合いを続けます。
(中略)
このように、石川さんはK社の事業価値や資産価値に自信を持っており、株
価下落に対して狼狽えることなく、むしろ割安感が増したと判断しています。
その後、K社の株価は、石川さんの見立て通り、上昇基調を取り戻し、6月
には1,000円を超える水準に達しました。
(中略)
仮にK社の時価総額が、同社が保有する金融資産と賃貸等不動産の含み益の
合計に近づくと想定すれば、K社の株価は67%程度の上値余地があることに
なります。
(後略)
●第12号(6/4配信)より
今回は、最終回として、あらためて、石川臨太郎さん、とは何者?(笑)な
のかを整理したいと思います。
今回の整理をきっかけに、読者の中から「第2の石川臨太郎」が生まれてく
れると(私としては)大変うれしいです。
(後略)
第1号目次
■有料メルマガで取り上げられた企業数
■メルマガで一番取り上げられた企業は?
■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介
第2号目次
■石川さんは化学好き?~研究銘柄を業種別にみる
■石川さんは意外と大企業嗜好?~研究銘柄を市場別にみる
■石川さんは中型が好き?~研究銘柄を時価総額別にみる
第3号目次
■生涯パートナーの絶対条件!~研究銘柄を自己資本比率で整理する
■赤字企業は嫌い!~研究銘柄をROEで整理する
第4号目次
■低利益率でも大丈夫?~研究銘柄を営業利益率で整理する
■上場廃止銘柄を確認する
第5号目次
■まずは確認~メルマガの構成
■研究銘柄の語り方
■創業時期などの沿革、事業の紹介
■株価や業績の変化
第6号目次
■研究銘柄の語り方
■「研究銘柄に選んだ理由」の構成
■常に現状をチェック~研究銘柄として選んだ銘柄の最近の動向
■株価下落リスクを可能な限り避ける試み~選んだ理由の箇条書き
第7号目次
■研究銘柄を分析する手順
■研究銘柄の資産価値の定義
■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較
■研究銘柄の事業価値の計算方法
■研究銘柄の事業価値を定性的に考える
第8号目次
■コラムの内容を整理
■同じタイトルのコラムが続く
■石川さんと「メンタル」の関係
■石川さんが語る「夢」の効用
■儲けられない投資家
第9号目次
■石川さんが考えるインカムゲインの「あるべき姿」
■石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
■石川さんの投資哲学は戦闘?
■株式投資における戦略、戦術、戦闘力
■インカムゲインを一気に確保する戦闘
第10号目次
■前期(19年3月期)は25%の減益
■20年度からの3カ年の中期経営計画
■株価の推移と石川さんの見方(勝手な予想)
■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(1)割安度
■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(2)業績予想の保守性
■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(3)業績が伸びると増配
■A社のM&A戦略
第11号目次
■K社の事業内容
■株価の推移と石川さんの見方
■3期連続で最高益を更新
■石川さん好みの中期経営計画
■K社の資産価値
■K社の株主優待
最終号(第12号)目次
■石川臨太郎のメンタル
○個人投資家が身に着けるべきこと
○株式投資と自動車運転
○自分を知る
○過去から学ぶ
■石川臨太郎の投資哲学
○株式投資の目標
○責任を取る
○過去は変わる
○インカムゲインに対する考え方
○リスクに対する考え方
○石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
■石川臨太郎の投資手法
○研究銘柄の条件
○投資資金の上限
○株式投資=戦争
○株式投資における戦略、戦術、戦闘力
○企業の本質的な価値(資産価値と事業価値の合計)
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これは3月19日~6月4日に配信された、全12回の企画です。
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