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日本株は2018年の年初あたりから調整相場が続いている。それはTOPIXに代表される株式指数のトレンドを見ていると明確だ。
TOPIXは2018年1月22日の1911.31をピークに下落トレンドを継続。昨年12月24日の1408.89(ピーク比▲26.3%)でボトムを数字の面では打った格好だが、その後も下値模索を続けている。
昨年12月の安値を下回るような展開とならないか戦々恐々で腰が座っていないのが現状の株式相場に反映されていると考えられる。
その指数と連動して多くの銘柄が下降トレンドを描いているものの、よく見ると逆行高銘柄も見出すことができる。
例えば、ソフトバンクGに代表される情報通信セクターの銘柄が右肩上がりになっているほか精密や化学などの日本の競争力が強いセクター銘柄は比較的堅調に推移している。最近強い、アドソル日進(3837)などのシステム系銘柄もその類なのだろう。
一方でAIなどテーマ銘柄への投資家の関心は移り気で変動は激しい。
このほか、皆さんも既にお気づきの東証REIT指数の上昇は顕著で全体の株式指数に対し逆行高を演じている。2017年10月の1600ポイントをボトムにした直近の高値2100ポイント前後までの肩上がりの上昇は異色。これと同様に長期国債先物も2018年の150ポイントから155ポイント台に上昇。
世界的に見ると目先はともかくNYダウやNASDAQ指数が良く見ると右肩上がりが続いている点は見逃せない。
多くの投資家は手持ち銘柄の右肩下がりの展開を眺めてため息をついているものと思われるが、値下がりしている株はいずれは復活する。それがいつなのかは神のみぞ知る。投資家の忍耐力が途切れ、たまらずに投げた時なのではないだろうか。
相場は二律背反。現在、右肩上がりの相場が見られる対象の指標がピークを打ち下落トレンドに転じた時なのかも知れない。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)