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有料メルマガライブラリから(308)「今年の利益の3割を現金化して大半を証券会社の外に退避させた」

2019-09-26 13:54
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     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
     自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
     なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


    =コラム「今年の利益の3割を現金化して大半を証券会社の外に退避させた」=
     (有料メルマガ第450回・2017/9/19配信号)


    ※2017年9月現在の内容です。留意してお読み下さい。


    (前略)

     資産運用の世界には『72の法則』という教えがあります。

     15世紀のイタリアで発見された法則ですが、資産運用において元本(=投資の元金)が2倍になるために必要な『利回り』と『年数』が簡単に計算できる法則です。

     72を『1年間の金利』で割ると、その金利を複利で投資し続けると何年で最初に預けた元金が2倍になるかが計算できます。

     いまでは夢のような金利ですが、30年前には、1年定期預金の金利は5%もありました。

     72を5で割ると14.4です。すなわち14.4年たつと元金が2倍になります。100万円を預けて、利息を預けたままで複利で預けっぱなしにしていると14.4年で200万円になるわけです。ただ税金は無視しての数字です。


     さて、いま現在の1年定期預金や定期貯金の利息の金利は0.01%(=銀行によって異なりますがみずほ銀行の100万円を1年定期をしたときの金利)です。

     この利息で預け続けて元金が2倍になるには何年かかるのでしょうか。
     72÷0.01=7200

     7200年もかかります。
     聖母マリア様がキリスト様が生まれた西暦1年に0.01%の金利で定期預金をしたとしても、2017年9月になっても元金はまったく増えていないことに気が付いておられるでしょうか。

     元本が保証されているからということで定期預金や定期貯金に預けていたのではインフレがきてしまうと、瞬く間に購買力が目減りしてしまいます。

     いま日本銀行が目指しているのは年間2%のインフレです。この達成はなかなか難しくて達成できるかどうか分からない状態です。しかし1%のインフレなら十分に可能です。

     1%のインフレだとお金の購買力がどれほど減ってしまうのかも『72の法則』で簡単に計算できます。

     72を1で割ると72年になります。つまり72年間でお金の購買力は2分の1に減ってしまいます。

     もし日銀のインフレ目標である2%が達成できると36年でお金の価値が半分に減ってしまいます。ただこれくらいならそれほど大きくは感じません。

     しかし30年前の1年定期預金の金利は5%ありましたが、インフレ率はもっと大きかったのです。

     もしも私が社会人になったころの5%のインフレが襲ってきたら、72÷5=14.4年でお金の価値が半分に減ってしまうことになります。これはかなり怖いことだと思います。

     『リスクを取らないリスク』という本がありますが、インフレが起こったらリスク資産である株や不動産に投資をしないで、元本保証型の金融資産だけを持っていた人は、瞬く間に購買力を失ってしまうことになります。


     しかしリスクを取らないリスクも怖いですが、もっと怖いのがリスクを取りすぎるリスクです。

     私は株式投資の成り立つ仕組みを理解しないで、株式投資を行うのは無謀だと考えています。


    【株価はなぜ動くのかを、まず理解することが大事です】


     株式市場は、株式会社が事業を遂行するために資金を調達するための機能を果しています。企業が事業資金を調達する方法は、株式を発行し、これを投資家に買ってもらうという方法があります。投資家が投資した資金は企業の自己資金となり、借入のように貸主に返す必要はありません。

     しかし株に一旦投資したら、そのお金を別なことに使う必要が出来たとき返してもらえないというのでは、投資家は投資に二の足を踏んでしまいます。そこで株に投資した資金を使いたくなったとき、別の投資家に株を売って、投資した資金を回収する場所が必要になります。その役目を果たしているのが株式市場です。

     株式市場では多くの企業の株が売買されています。その売買を活発に行なわせる大切な仕組みが、株価が変動して、うまく売買すれば一攫千金を狙えるかもしれないという射幸心です。

     私は株式市場を成り立たせる仕組みとして、株価が「人間の欲望と恐怖」を原因として動き、その株価が上に下に動くということが、投資家の資金を株式市場に呼び寄せる魅力(=すなわちエサ)として機能するという仕組みで作られているゲームだと理解しておくと分かりやすいと思っています。

     株価が右肩上がりに上がり続け、下がることがないならば、そんな株を売ろうという人はいないでしょう。よほどお金が必要な人意外は売りません。そうすると、その株を買いたい人がいても、買えません。

     では下がり続ける株を買う人はいるでしょうか。そんな損をすることがわかりきっている株を買おうという人も、普通はいないと思います。

     株価が上下に変動しているからこそ、変化しているからこそ、もっと上がるかもしれないから買おうという投資家。いやいやこれからは下がる可能性のほうが高いから売っておこうという投資家。つまり意見の異なる投資家がいるからこそ市場で売買が成立し、いつでも現金に換金できるという安心感を投資家に与えているわけです。

     このように理解しても、どの株が上がり、どの株が下がるかということとは、まったく関係がありません。しかし株価が上にも下にも動かない出来高の少ない株には投資家の資金があまり回ってこない理由が理解できます。

     エサに魅力がありすぎるため、はまり込んで過大なリスクを取りすぎて破綻する人も多いです。

    (後略)


    経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)



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