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※編集部注:
このコンテンツは、2007年4月から石川臨太郎氏が億の近道に連載した
コラムです。当時の雰囲気をお楽しみ下さい。
■第9回■
いったん買った株を持ち続けるには、どのようにしたら良いのでしょうか。投資家それぞれの性格によって違うと思います。自分がどのような性格なのかを理解しないと、人の話を聞いても上手くいきません。
私の場合、最初のころは投資したコストを全部回収しコストゼロにすれば、その株を持ち続けることが出来るのではないかと考えました。一番簡単なやり方が、2単位買って、株価が倍になったとき1単位売れば、残りの1単位の株のコストはゼロになります。しかし途中から個別の株ごとに考えなくても、いま株式市場に投資している資金が、全て株の儲けの範囲であるならば、投資コストはゼロと考えてよいと思うようになりました。長年株式投資を続けてきたので、今投資している株のコストは全てゼロになりました。
しかし、全てがコストゼロの株でも年初に評価額が6000万円あった株資産が、年末に4500万円に目減りしていれば、1500万円資産が減ってしまったことに変わりありません。痛さはコストゼロであろうと無かろうと同じだということが良くわかります。
最近持ち株を見て気がついたことがありました。去年、住宅ローンを残したまま株式投資をするのは、自分の家計バランスシートの中で考えると、借入で株式投資をしているのと同じだ。信用取引をしているようなものだと考えて、住宅ローン返済の為に持ち株をうりました。住友金属鉱山と三菱商事だけ残して、他の株はほとんど売りました。なぜこの2銘柄だけを残したかというと、持っているかものなかで一番値上がりする可能性が高いと信じ込んでいたからです。思惑通り2007年に入ってから、この両銘柄が上がってくれたおかげで、運用成績はまずまずです。しかしこの2銘柄以外に単位株で残していたも
ので、自分の性格がとても良く分かりました。
私がほとんどの株を売ったのに、残していた株は共立メンテナンス、パトライト、ヒューテックノオリンという食べ物の優待がついてくる銘柄だけだったのです^^;。いかに食い意地が張っているか良くわかります。
業績はどの株も良い株です。もっと株価が上がっても不思議は無いと思います。しかし実際には株価はなかなか上がりません。でも共立メンテナンスとヒューテックノオリンについては過去において現在の株価より、かなり上がったこともあるのです。その時けっこう売りました。でも優待の権利確保分として優待の権利確保に必要な株数だけは残していたのです。
そこで考えました。優待の権利を取るだけのためだけに株を買うのはバカらしいけれど、成長のための投資や努力を続けており、その企業の業種などから見ても、努力が報われて業績が大きく向上すると考えられる株で、さらに優待があるものを買うのはどうだろうかと考えました。
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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