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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「日本株が崩れないことを期待しつつ、来年の運用方針を練る」=
(有料メルマガ第285回・2017/11/21配信号)
※注 2017年11月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
研究レポートでは、私が有価証券報告書などの開示資料から調べることができた、その企業の資産価値および、過去4年間の経常利益などから推計した事業価値などから研究レポートの対象とした企業の『リアルな価値』を説明して、実際に市場で売買されてついた株価と比較して、投資対象として検討する価値があるかどうかを購読者の皆さんが判断する材料を提供するわけです。
今年に入ってからは、特に割安すぎると感じていた企業の株価が、予想以上の上昇を見せ始めました。予想よりもずっと高くなる株も次々に現れています。しかし、まだ割安状態に放置されている企業の株も、たくさんあります。
最近は株価が好調なので、私が株式投資をやっていることを知っている友達からも『株式投資をはじめてみようかと思う』ということで、相談を受けることが多くなりました。
私はこのような質問を受けた時に行った返事は以下のようなことです。
『株式投資をしなくても十分な老後の資金を確保できているなら、投資した資金が大きく増えるかもしれないが、逆に大きく減る可能性も同じくらい多い相場商品にわざわざ、すでに十分に確保している老後資金を投資する必要は無いと思う。株式投資を行えば、それはすでに確保している老後資金を減らす可能性を持つ危険な行動になる。』
このような返事をしてきました。
私も30年間以上も株式投資を行うことで、株式投資の儲けで自宅を手に入れたり、賃貸不動産を手に入れたり、私設年金の掛け金を作ったり、ゴールドを手に入れたりして資産を作ることが出来ました。
だから、まだ十分な老後資金を準備できていないなら、アベノミクスを成功させるためにあらゆる政策が動員されて、日銀が金融緩和を進めている好調な時に株式投資を始める準備をすることは、悪くは無いと思います。しかし、いままで株式投資をやったことがない人が、いま直ぐに株式投資をスタートすることには反対です。
株式投資も経済戦争です。だから勝つこともあれば、負けることもあり、負けたら目的を達成できない危険な行為です。老後資金をすでに確保しているのに、必要もないのに株戦争を仕掛けるのも愚かなことです。それに勝算がないままで株戦争を仕掛けるのは愚の骨頂だとも感じています。
私が株式投資で資産を作れた理由を、私なりに分析して出した結論は、『常に勝ち逃げすることを頭において株式投資を実践することが出来たからだ』というものでした。
株式投資をするときは、常に勝ち逃げできるタイミングを計りながら投資を進めていくことが必要です。そして自分が株式投資という戦争で目指した目的を達成できたら、行なう必要の無くなった株式戦争はやめることが大事です。
いまは勝ち逃げするタイミングの時だと、私の経験が強く訴えてきています。最近は21年目にやってきた勝ち逃げのチャンスを最大限に生かす時期がいまだと考えています。
株式投資などで生き抜いていけるのは、必要な時に腹8分目で勝ち逃げできることが本当に大事なことだと考えています。
そして目的を達成して勝ち逃げを狙う以上、その目的を達成するために「戦略」が大事で、次に「戦術」が必要で、戦争目的を達成したときの出口戦略が大事だということは、私たち個人投資家が行なう株式投資(=経済戦争)においても、国家間や企業間の戦争とまったく同じだと考えています。
多くの人が株式投資を行なう目的は、資金を増やすことだと思います。
もう少し具体的にいうなら、株式投資などの運用で作った資金を利用して豊かな一生を送ること、資金的な不安を持たずに安心して一生豊かな生活をエンジョイすることを可能にすること、ではないかと私は考えています。
しかし株式投資には人間の射幸心を煽り、株式投資で大きく資産を増やせることは、とても人の心に満足を与えるものです。その快感、勝利感に浸りすぎると、当初の株式戦争(=株式投資)の目的を忘れ去り、いわゆる株式投資をバクチとして楽しんでしまうことになるという危険性も高いです。
(中略)
しかし、今年の日本株のような好調が来年以降も永遠に続くわけではないことも頭において、いずれ通常の株式市場がもどってきて、株価が下がりだす時期が来ることを想定しながら、株式投資を実践していくことは大事なことです。
日経225が3万円を目指すにしても、3万円に至るまでに、波乱は何度も起きると思います。その波乱を生き抜くためにも、しっかりとした自分の年齢や健康状態、家族の状態まで考えた上での、自分に適した運用手法と投資戦略を構築すべきだと考えています。
もう少し正確に私の考えていることを表現すると、若い世代はガツガツガッポリ稼ぐことを目的として、大きく勝つことを目的として株式投資など相場商品への投資を全力で行うことは正解であることも多いです。
しかし資産形成が進んで定年後の老後世代を金銭的に不安なく生きることが出来るところまで資産の蓄積が出来た人は、給料という定期的は労働収入が無くなった定年してからは、全力で株式投資に資金を振り向けるような全面株式戦争は終結して、戦線を縮小して全力の相場商品への投資額を減らしていく作戦を取ることを考えるべきだということを考え続けています。
もう少し付け加えると、私も、まったく株式投資をしないということではなく、資産を減らさないための株式投資(=インフレに対抗するための経済防衛戦争力・戦力の確保という意味の株式投資と考えてください)は、十分な老後資金が確保できた後でも必要だと考えています。
そして、その株式投資は楽しく、大きく資産を減らさないで、自分の残された時間を、仕事に従事していた定年前には時間的に許されなかった『本当にやりたくてたまらなかったこと』に使うことを可能にするような、時間を取られない方法で株式投資を行うべきだとも考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)