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令和元年師走相場は波乱含み
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令和元年師走相場は波乱含み

2019-12-04 01:22



    ~IPO相場のスタートで中小型株人気が高まるか~


     物騒な話題が飛び交う慌ただしい師走相場が始まった。
     一見すると順風満帆に順調な戻り相場を演じつつある株式相場だが、どこかにリスクが内包され、昨年のようなブラッククリスマスの再現がないかと戦々恐々の皆さんも多いのかも知れません。

     一寸先は闇。いつ何時どこからミサイルが飛んできてもおかしくない情勢の中、米中貿易摩擦は香港問題からまた不透明感が漂い、国内政治も野党が方針を変えたとは言え、季節外れの桜の問題で過去最長の長期政権となった安倍首相批判の声が高まる始末。

     個別株も筋斗雲に乗って世界を飛び回る孫悟空ならぬ孫社長に率いられたソフトバンクG(9984)の先行きは不透明。お仲間のお猿さんに逃げられたビジョンファンド2号の資金調達はわずかに留まり、WeWork再建資金を求め3行に融資要請したのに2行から断られるなど前途多難。
     融資するみずほ銀行もこれでソフトバンクGと一連托生。ソフトバンクG株の先行き不安感は市場の波乱要因となりうる。

     アリババが香港に上場し大型調達ができたとの話題は多少でもポジティブながら、PMIが7カ月ぶりに50を超えてきたとされる中国経済の先行きにはなおも不透明感が漂い油断できない状態。


     先週開催された億の近道創刊20周年記念セミナーでお話させて頂いた個別銘柄LibWork(1431)など限られた銘柄の元気さのみが目につく相場展開で、そうした中小型の活躍を目の当たりにした投資家の皆さんの運用スタンスや心理は微妙に変化しているのではないだろうか。

     本日から始まった師走相場では23ものIPO銘柄が登場する中で全体相場に利益確定売りが出やすい中で中小型株への物色気運が高まるとの期待が膨らむ。


    【12月前半のIPO銘柄一覧】

    [2日]

     名南M&A(7076)C M&A仲介コンサル 公開価格2000円
     発行済み株式数149.485万株 時価総額30億円
     今期の業績急向上ながらセントレックス銘柄で人気継続なるか。


    [10日]

     ALiNKインターネット(7077)M 天気予報専門サイト運営
     公開価格1700円 日本気象協会との共同事業、比較対象はウェザーニュース。公開時時価総額36億円。人気を集める可能性。

     テクノフレックス(3449)T2 金属製管接手 上限株価900円
     前期経常利益27億円 上限株価時価総額192億円


    [11日]

     マクアケ(4479)M クラウドファンディングプラットフォーム
     サイバーエージェントの子会社 上限株価1550円 同時価総額170億円


    [12日]

     メドレー(4480)M 人材採用システム、医学メディア
     上限株価1300円 時価総額206億円

     JMDC(4483)M 医療データベースの構築と提供
     親会社ノーリツ鋼機(投資会社としての立ち位置)が先週開催した決算説明会でコメント。IPO後も子会社としての関係は継続。発行済み株数2597.5万株、上限株価2950円。時価総額766億円で大型マザーズ銘柄として注目される可能性。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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