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先日の本誌の創刊20周年記念イベントには多くの皆さんにお集り頂いた。
最後は執筆陣のバンド演奏で盛り上がったが、まさに記念すべきイベントになったと感じている。
還暦を過ぎた筆者も今年はロックコンサートや昔なつかしミュージックコンサートに足を運ぶ機会があった。そこには自分と同じ年代を中心に多くの参加者の生き生きとした姿を見ることができた。
観劇、旅行、趣味、体験、習い事、セミナーなどコト消費が活発化しているのは高齢化が背景なのかは十分には理解できないが、そうしたコト消費の潮流は若い世代にも押し寄せていると言える。
つまりあらゆる年代の消費者の行動は単なるモノの消費ではなくコトへの消費を求めていると言えそうだ。これまで続いてきたモノを消費して満足する時代は終わろうとしている。
若者に車が売れない時代。小売店に足を運ばずインターネットでモノを購入する時代。IT化によるモノ購買の変化とともにコト消費は一層進みつつある。
モノづくり企業もこうした潮流を見据えた製品づくりが進みつつあるが、株式投資の世界でもこうした潮流を軽く見るべきではない。
こうしたライフスタイルの変化を捉えた新たなサービスを消費者に提供する企業が株式市場で高い評価を得つつある。マザーズ市場に出てきた多くのサービス系企業の業績は概ね堅調だが、多少不安定な推移を描く場合がある。
ポートフォリオ構築に際していわゆる旧態依然の業態でビジネスを展開する企業を中心としたものからコト消費時代の新サービスを提供する企業を中心にしたものとすべきようにも思われる。多くの新サービスはITやインターネットによってもたらされたものが大半だが、そのPERも市場全体の平均PERを大きく上回っており、評価データだけを見ると投資し難いと感じられるのかも知れませんが、PER100倍企業がネガティブでPER5倍企業が投資家にとって大きなリターンをもたらすポジティブな企業だとは必ずしも言えない。
問題はこれからの成長性であり、PER100倍も未来の成長ベクトルが高ければ妥当なのであって、単純な投資のモノサシだけでは投資判断はできない。
インターネットやAI、5Gなどの技術進歩でちょっとしたアイデアの組み合わせでコト消費に絡めたニュービジネスは今後も様々に登場してくると推察される。そうして株式市場にも新たな活躍企業が次々と現れることで多くの投資家もリターンを求めた投資行動を活発化させることになると期待される。
なお、筆者はコト消費関連銘柄リンクバル(6046)への取材を近日中に予定している。その内容は有料メルマガでご報告申し上げたい。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)